弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 指定薬物4物質を麻薬に格上げ指定

<<   作成日時 : 2015/10/05 10:04   >>

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10月2日、厚生労働省は新たに4物質を麻薬に指定しました(下記参照@)。
今回麻薬に指定された4物質は、いずれも危険ドラッグ成分として出回り、すでに指定薬物として規制されてきたものですが、このたび麻薬に格上げ指定されたことで、施行日以降は、違反行為は麻薬及び向精神薬違反として取り扱われ、従来より厳しい罰則が適用されます。
・政令の公布(麻薬指定)・・・2015年10月2日
・施行・・・・・・・・・・・2015年11月1日
画像

↑今回麻薬に指定された4物質

今回の麻薬指定は、国連条約の規制対象として、新たな物質が追加されたことを受けたものです。
近年、新たな危険ドラッグ成分(国際的には「新規精神作用物質:NPS」と呼ばれる)が世界各地で乱用問題を引き起こしていますが、これまで、国連条約の規制対象になっていませんでした。
こうした新しい薬物を国際的な統制の下で管理するために、世界保健機関(WHO)で検討が進められ、麻薬委員会に対して勧告がなされました。その内容は、国連ベースの条約にJWH-018など一連の新規精神作用物質を追加するというものです(下記参照A)。なお、国連条約上は、上表の1番は単一条約のスケジュールTに、25B-NBOMe、25C-NBOMe、25I-NBOMeは向精神薬条約のスケジュールTに指定されます。

今回新たに追加された物質には、JWH-018、AM-2201、メチロン、メフェドロンなど危険ドラッグ原料として世界中に広まった物質も含まれていますが、その多くが、日本ではすでに麻薬に指定されています。これまで麻薬に指定されていなかった上記の4物質を今回指定したことで、日本は、国際条約の締結国として国際的な薬物コントロールに足並みをそろえることになります。
ところで、新規精神作用物質に関する一連の議論のなかで、GBL(ガンマ-ブチルラクトン)と1,4−ブタンジオールの規制をめぐって、加盟国間で意見の食い違いがあり、日本は国際条約による統制に反対していたと思いますが、最終的にはどうなったのでしょう。どなたかご存知でしたらお教えいただければ幸いです。

[参照]
@厚生労働省の広報
新たに4物質を麻薬に指定します(注意喚起)2015年10月2日
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index.html
A国連麻薬委員会の文書2015年2月10日
Changes in the scope of control of substances: proposed scheduling recommendations initiated by the World Health Organization
https://www.unodc.org/documents/commissions/CND/CND_Sessions/CND_58/ECN72015_8_eV1501009.pdf

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一昨年より近畿圏で発売されていた、網袋型ニコチンと、蒸気摂取型ニコチンが、都区内タバコ屋店舗で次々と発売されました。

政府予想を上回る、訪日外国人観光客に対する、日本人路上喫煙者対策の一環と推察します。

特に欧米先進国の都市部では、路上喫煙者は厳しく取り締まりされて、『無断で人の空気を吸う権利を盗んだ』、『空気の泥棒』として、警察官、市民達から窃盗犯並の扱いを受けます。

この『モラルの差分』感覚が極端に欠如しているのが、日本人の特徴です。
この差分を無くす又は、縮める事が出来るのか。
『観光立国』も成長戦略へ取り入れた、今後の日本政府動向が気になります。

神流美 王井門
2015/10/07 16:30

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