弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 覚せい剤輸入事件、大阪地裁で2被告人に無罪|全面無罪事件のまとめ

<<   作成日時 : 2013/09/30 12:27   >>

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先週末、大阪地裁は、裁判員裁判として審理されていた覚せい剤輸入事件で、手配役と実行役(運搬役)として起訴されていた2人の被告人に対して、それぞれ無罪を言い渡しました。平成21年5月に裁判員制度が導入されて以来、覚せい剤輸入事件で全面無罪を言い渡された被告人は、これで15人になりました。
下記に、現時点でのまとめを載せました。今回の大阪地裁判決は番号Mです。

なお、このほかに、覚せい剤輸入部分に関して一部無罪が言い渡された事件として、併合審理された入管法違反部分だけが有罪となったもの(東京地裁2013年5月28日)、ダイヤの原石と誤信して申告せずに輸入したと認定して関税法違反(無許可輸入)で有罪としたもの(千葉地裁2012年11月5日)、別件の覚せい剤所持だけが有罪となったもの(さいたま地裁2012年10月9日)などがあります。

最高裁は、裁判員裁判の実施状況について、2013年7月末までの速報を公表していますが、これによれば、制度導入からの4年強の間に、裁判員裁判で全面無罪を言い渡された被告人は29人、そのうち13人は覚せい剤輸入事件でした。
[参照]
裁判員裁判の実施状況について(制度施行〜平成25年7月末・速報)
http://www.saibanin.courts.go.jp/topics/pdf/09_12_05-10jissi_jyoukyou/h25_7_sokuhou.pdf

●裁判員裁判による覚せい剤輸入事件での全面無罪事件のまとめ
2013年9月末でのまとめ(第一審判決日が新しい順)

Mウガンダから覚せい剤1.8キロ、手配役と実行役の2女性
(2012年8月23日 関西国際空港)
被告人は日本人の女性2名。実行役の女子大生(25)は、ウガンダ共和国からドーハを経由して関西国際空港に帰国した際に、スーツケース内に収納のコーヒー袋5袋内に覚せい剤1,851.33グラムが発見され、逮捕された。元会社員女性(24)は、手配役として女子大生に渡航を依頼し、密輸させたとされた。
■第一審・裁判員裁判
 大阪地方裁判所 2013年9月27日
 ・実行役に対して 無罪(求刑・懲役8年、罰金500万円)
 ・手配役に対して 無罪(求刑・懲役9年、罰金500万円)
手配役の被告人は、ウガンダ国籍の知人男性から同国に渡航できる人の紹介依頼を受け、大学の知人などを介して募集、実行役の被告人が応募し、仕事の書類を受け取るためウガンダで外国人と会い、土産としてコーヒー豆袋を手渡されて帰国した。2人は捜査段階から、覚せい剤とは知らなかったなどと説明し、無罪を主張していた。
判決は、実行役の被告人が空港で税関申告する際、係員にコーヒー豆について提出書類への記載方法を尋ねていたことなどから、袋に覚せい剤が入っているとの認識があったとは言えないとした。手配役についても、実行役の女性が帰国後に連絡が取れなくなると、自ら警察に相談していると指摘し、違法薬物との認識がなかったとして、両名に対して無罪を言い渡した。

L交際相手のウガンダ人と旅行した帰路覚せい剤8キロ持ち込み
2012年5月8日、関西空港
被告人は日本人の会社員女性、2012年5月、ウガンダからドバイを経由して関西国際空港に帰国した際にスーツケース内から、コーヒー豆袋20袋内に隠匿した覚せい剤7,899.7グラムが発見された。
■第一審・裁判員裁判
 大阪地方裁判所 2013年5月29日
 無罪(求刑・懲役12年、罰金600万円)
被告人は、交際していたウガンダ人男性と一緒にウガンダへ旅行した後、単独で帰国しており、捜査・公判を通じて、交際相手のウガンダ人が覚せい剤を勝手に詰めた可能性があると訴え、覚せい剤の認識はなかったと無罪を主張していた。
判決は、被告人が男性とウガンダを旅行中、急に1人での帰国を促され、男性が荷物を詰め直していたことを指摘。被告人が空港の税関検査で提出書類にコーヒー豆をどう記載するか尋ねていた点も踏まえ、密輸の故意があったと認めるには疑いが残るとした。

Kカナダ在住邦人、覚せい剤6.2キロ持ち込み
被告人日本人男性(40)でカナダ・バンクーバー在住の電気技工士。成田空港から覚せい剤約6・2キロを密輸入しようとして逮捕、起訴された。
■第一審・裁判員裁判
 千葉地裁 2013年2月7日
 無罪(求刑・懲役16年、罰金800万円)
中山大行裁判長は「違法薬物の認識を間違いないとまで認めることは困難」として無罪(求刑・懲役16年、罰金800万円)を言い渡した。千葉地裁の裁判員裁判での全面無罪判決は5例目。
公判では違法薬物の認識の有無などが争点とされ、S被告は「皮膚をまひさせるクリームの成分と確信していた」として無罪を主張。検察側は、S被告が不合理な弁解をしているのは違法薬物の認識があったためとしていた。
判決で中山裁判長は、一定量を超えると没収の恐れがあるとする友人の依頼内容などを挙げ、隠匿する必要性を感じていたとは認められるが、違法薬物の認識まで推認できるかは疑問が残るとした。

J交際相手の勧めで香港から「時計」を持ち帰った日本人女性
(2011年8月、羽田空港)
被告人は日本人のアルバイト女性(23)。交際相手に紹介された男(42)=同法違反罪などで一審有罪(懲役15年)、控訴中=から、報酬20万円で香港から時計を持ち帰るよう依頼されて渡航し、羽田空港に帰国した際、スーツケース内に収納された健康食品の缶2個から覚せい剤約1・4キロが見つかり、逮捕、起訴された。
■第一審・裁判員裁判
 東京地裁 2013年2月13日
 無罪(求刑・懲役12年、罰金700万円)
被告人は、男から香港で時計を受け取るよう頼まれ、現地ガイドの指示に従って食品の缶を買ったもので、覚せい剤と思わなかったと主張。
判決は、被告人の供述は一貫しており、領収書もある、と信用性を認定。被告人が香港の健康食品販売店で購入した缶が、覚せい剤入りのものにすり替えられた可能性を否定できないとした。男は別の複数の女性に同様の渡航依頼をしており、若い女性らをだまし、海外から日本に覚せい剤を運び込ませようとしていたと指摘した。目を離した隙に、覚せい剤入りの缶とすり替えられた可能性を指摘した。
検察側は渡航目的が不自然で報酬とも釣り合っていないと主張したが、判決は、覚せい剤に関係する渡航と認識できたと結論付けるのは、推論の飛躍だと退けた。

I香港から150グラム密輸の共犯カナダ女性
(2011年10月、関西国際空港)
被告人はカナダ人女性、2011年10月、36歳のカナダ人女性が覚せい剤約150グラムを香港から関西国際空港に輸入した事件(実行役の女性は懲役6年、罰金250万円が確定)で、実行役女性と同じ航空機に搭乗していた。実行役女性に覚せい剤を密輸するよう依頼したなどとして、被告人が起訴された。
■第一審・裁判員裁判
 大阪地裁 2012年12月21日判決
 無罪(求刑・懲役8年、罰金300万円)
公判に証人として出廷した実行役の女性は、被告人から香港国際空港で突然、覚醒剤を体内に隠して持ち込むよう依頼され、覚醒剤を受け取ったなどと供述したが、判決はこの供述は不自然として信用性を否定した。
判決は、事件当日に被告人と実行役女性が同じ航空便で来日したという点など、証人の公判供述以外に検察側が示した関係証拠も検討したうえで、被告人の弁解は納得できないが、被告人が共犯者でなければ合理的に説明できない事実はないとして無罪とした。

Hシンガポール女性リュックに覚せい剤500グラム
(2011年8月・羽田空港)
被告人はシンガポール国籍女性、覚せい剤約494グラムをリュックサックの背当て部分に隠してマレーシアから飛行機に乗り、羽田空港に持ち込んだとして起訴された。
■第一審・裁判員裁判
東京地裁 2012年9月12日判決
  無罪(求刑・懲役8年、罰金400万円)
 検察官は控訴せず、無罪判決が確定。
被告人は、インターネットで知り合って婚約したという男性の知人から、クアラルンプール空港近くでリュックと現金1000ドルを渡されたと主張。このリュックに自分のリュックを詰めて搭乗したが、覚醒剤が入っていたとの認識を否定した。検察側は「成功報酬も受け取っている」と主張したが、判決は「恋人と思っていた男性からのプレゼントとして抵抗なく受け取ったとしても不自然ではない」と判断した。

Gメキシコから覚せい剤約2キロの持ち込みを指示
(2011年3月・成田空港)
被告人はメキシコ国籍女性。実行役の女性2人に指示して覚せい剤約2キロを含む水溶液が入った瓶をスーツケースに隠して、成田空国から輸入したとして起訴された。
■第1審・裁判員裁判
 千葉地裁 2012年5月16日判決
 無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)
判決は、被告人が共犯者に密輸を持ちかけ、指示したとする直接的な証拠はないとして、無罪を言い渡した。

F南アから石像に隠して発送された覚せい剤10キロを受取り
(2010年10月・横浜)
被告人はラトビア国籍の男性。
■第1審・裁判員裁判
 東京地裁 2012年3月12日判決
 無罪(求刑懲役14年、罰金800万円)
判決は、被告人が、宿泊先のホテルで予定滞在分の代金を支払わず、宿泊を拒否されたことなどについて、覚せい剤の受け取り役として、あまりにも緊張感を欠いていると指摘。犯行グループが事情を知らない受取人として被告人を利用したとすれば、自然かつ合理的に説明できると結論付け、覚せい剤の受け取り役として来日したとするのは、合理的な説明が困難と判断した。
■控訴審
 東京高裁 2012年8月28日判決
 控訴棄却(1審の無罪判決を支持)
1審での無罪判決を不服として検察官は控訴し、同時に被告人の釈放手続きの停止を求めたが、東京高裁はこれを認めず、被告人は強制送還によって帰国。控訴審では被告人に出廷の義務はないため、控訴審は被告人が出頭しないまま審理された。

Eドバイからスーツケースに隠した覚せい剤1・2キロを持ち込み
(2011年4月・成田空港)
被告人は日本人女性。ナイジェリア人の恋人と一緒に旅行し、ドバイからの帰国時に成田空港へ持ち込んだスーツケースから、覚せい剤約1・2キロが発見された。
■第1審・裁判員裁判
 千葉地裁 2011年12月9日判決 
 無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)
覚せい剤隠匿の認識の有無が争点。被告人は「スーツケースは一緒に旅行をしていたナイジェリア人の恋人から現地で渡されただけで、薬物については全く知らなかった」と主張。判決は、スーツケースを日本に持ち込む経緯と、税関職員とのやり取りなどから「違法行為に関与しているという緊迫感はうかがえない」として、違法薬物などが入っていたとの認識を断定することは困難と判断した。
■控訴審
 東京高裁 2012年7月12日判決
 控訴棄却(1審の無罪判決を支持)
検察側は、密輸組織が覚醒剤を確実に回収する手段を講じた形跡がなく、被告人に違法薬物の存在をあらかじめ了解させていたと推認する以外に合理的説明は困難と主張したが、裁判長は「検察官が主張する間接事実を総合評価してもなお、合理的な疑いを生じさせない程度の証明がなされたとは考えられない」と退けた。

Dメキシコから発送された覚せい剤6キロを受け取り
(2010年9月・東京)
被告人はメキシコ国籍の男性。滞在中のホテルで、犯罪組織関係者らがメキシコから送った、覚せい剤計約6キロを隠したダンボール箱を受け取ったとして起訴された。
■第1審・裁判員裁判
 東京地裁 2011年7月1日判決
 無罪(求刑・懲役15年、罰金800万円)
争点は、犯罪組織との共謀の有無。
判決は、被告人が「貨物の中身が覚せい剤である可能性を認識していた」と認定したが、組織関係者とのメールのやり取りなどについて「密輸の意思が通じ合っていたと推認させるには足りない」と指摘。組織との事前共謀があったとする検察側の主張を退けた。
■控訴審 
 東京高裁 2011年12月8日判決 
 原判決を破棄 懲役12年、罰金600万円
被告人は犯罪組織の覚せい剤密輸の意図を察知しながら、依頼を引き受けており、暗黙の了解があったと推認できると指摘。覚せい剤輸入の故意を認定しながら、覚せい剤輸入についての暗黙の了解があったことを裏付ける客観的事情等を適切に考察することなく、共謀の成立を否定したのは、経験則に照らし、明らかに不合理であるとして、1審の無罪判決を破棄し、懲役12年、罰金600万円を言い渡した。
■上告審
最高裁判所第三小法廷決定 2013年4月16日
上告棄却
職権による判断記載あり
決定は、高裁判決は1審の事実認定が経験則に照らし不合理であることを具体的に示して事実誤認があると判断しており、正当だとした。
大谷剛彦裁判官は補足意見で「共謀」の解釈を巡り専門家の間でも議論がある点に触れ、「裁判員と裁判官が法的概念について共通認識を持てるよう一層の研究と裁判官(長)の説明努力が期待される」と述べた。

C覚せい剤2.5キロを隠したスーツケースを西アフリカから持ち込み
(2010年6月・成田空港)
被告人は英国籍男性。西アフリカ・ベナンからフランス経由で成田空港に到着した際、スーツケース内に覚醒剤約2.5キロを隠し、営利目的で密輸したとして逮捕、起訴された。
■第1審・裁判員裁判
 千葉地裁 2011年6月17日判決 
 無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)
被告人がスーツケースに覚せい剤など違法薬物が入っていたことを認識していたかどうかが争点。被告人は、事情を知らないまま運搬役に仕立てられたと主張、検察官はベナンに立ち寄るなど、日本に来るまでの渡航経路が不自然であることなどを指摘していた。
判決は、被告人の供述には不自然な点が散見されるが、虚偽とするだけの証拠がない。密輸の認識があったとするには疑いの余地が残るとした。
■控訴審
 東京高裁 2012年4月4日判決
 原判決を破棄 懲役10年、罰金500万円
被告人は自動車やパソコンを購入するために来日したと主張しながら、所持金が少なく、クレジットカードやカタログも所持していなかったことなどから「所持品には覚せい剤密輸以外の渡航目的をうかがわせるものがない」と判断した。
また、税関検査で覚醒剤が見つかった際に驚いた様子がなかったことは「明らかに不自然」で、「スーツケースに覚せい剤が隠されているかもしれないとの認識があったことは優に推認できる」と結論づけた。

B覚せい剤4キロの輸入を指示
(2009年9月・関西国際空港)
被告人は日本に在留するイラン人男性。実行役の男性がトルコから関西国際空港に覚せい剤約4キロが入ったスーツケースを持ち込んだ事件で、輸入の指示をしたとして起訴。
■第1審・裁判員裁判
 大阪地裁 2011年1月28日判決 
 無罪(求刑・懲役18年、罰金800万円)
検察官は、被告人が首謀者として海外の薬物密売組織と連絡を取り合い、運搬を仕切る日本人に指示を与えていたとしたが、被告人は密輸には一切関わっていないと主張。判決は、実行役男性の供述は信用性が低いとし、第三者が関与した可能性を指摘して無罪を言い渡した。
なお、この事件では実行役など日本人4人が起訴されいずれも有罪判決を受けているが、実行役男性の裁判員裁判では、同じ裁判長が「指示役の被告人から誘われて覚醒剤の密売に加担するようになった」と認定して懲役13年の実刑を言い渡し、確定している。
■控訴審
 大阪高裁 2012年3月2日判決 
 原判決を破棄・差戻し
控訴審は、無罪とした1審の判決を破棄、審理を地裁に差し戻した。
裁判長は判決理由で、「当時の通話記録から、共犯とされる男と被告人との間に密輸に関する連絡があったと強く推認される」と指摘。1審判決が、被告から指示を受けたとする実行役(日本人男性・有罪確定)の証言の信用性を認めなかったことを、事実誤認と判断した。
一方で裁判員制度の趣旨を踏まえ、高裁が自ら刑を言い渡すのではなく、地裁で再度審理するのが相当と結論付けた。
■控訴審判決に対して被告人側が上告。 

A国際郵便で中国から送られた覚せい剤4.5キロを滞在中のホテルで受取り
(2010年4月・東京)
被告人は観光ビザで来日していた中国人男性。滞在していた東京都内のホテルで、中国から発送された国際郵便で覚せい剤約4.5キロを受け取ったとして起訴。
■第1審・裁判員裁判
 東京地裁 2011年1月25日判決 
 無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)
判決は、税関職員が誤って男性の携帯電話の発着信記録を消去していたことや、被告人が常用する広東語の通訳が逮捕時に立ち会っておらず、十分な意思疎通ができていなかったなど、捜査の問題点を指摘。通話記録や逮捕時の言動を、覚せい剤の認識の根拠とした検察側の主張を退けた。
■検察は控訴を断念して確定。

@覚せい剤約1キロを隠したチョコレート缶をマレーシアから持ち込み(「チョコレート缶事件」と呼ばれることもあります)
(2009年11月・成田空港)
被告人は日本人男性。2009年11月、覚せい剤約1キロをチョコレート缶3個に隠して、マレーシアから成田空港に持ち込んだとして起訴。
■第1審・裁判員裁判 
 千葉地裁 2010年6月22日判決 
 無罪 (求刑・懲役12年、罰金600万円)
被告人は「土産物として缶を預かっただけで中身は知らなかった」と主張し、被告人がチョコレート缶に覚せい剤が入っていることを認識していたかが争点となった。検察官は、覚せい剤密輸で公判中の者からの依頼で、報酬約束で缶を持ち帰ったなどと主張していた。
判決は、被告人が税関検査で缶のエックス線検査を求められて応じたことなどから、言い分を信用できないとは言えないと指摘。「缶内に違法薬物が隠されていると知っていたことが、常識に照らして間違いないとまでは認められない」と結論付けた。
■控訴審 
 東京高裁 2011年3月30日判決 
 原判決を破棄 懲役10年、罰金600万円
・渡航目的や缶の入手経緯に関する供述が変遷していることから、説明が通用しなくなる度にうその話を作っていたことになり、中身を知らなかったという弁解も信用し難い。
・被告人が缶の中身を確かめなかったり、別の覚醒剤密輸事件で逮捕された知人が渡航費用を負担した点などは、中身を知っていたと認定する証拠になり得る。
■上告審 
 最高裁第1小法廷 2012年2月13日判決
 原判決(控訴審判決)棄却   
・控訴審は、第1審と同じ立場で事件そのものを審理するのではなく、第1審判決に事後的な審査を加えるべきものである。控訴審が第1審判決に事実誤認があるというためには、第1審判決の事実認定が論理則、経験則等に照らして不合理であることを具体的に示すことが必要である。
・本件においては、被告人を無罪とした第1審判決に論理則、経験則等に照らして不合理な点があることを具体的に示さなければ、事実誤認があるということはできない。

上記の内容について
判決が公表されたものは、その内容を私が要約して記載していますが、そもそも裁判員裁判の判決が公表される例が少なく、判決を参照できないまま、主に報道記事などを参照してまとめたものがほとんどです。新聞で報道されるような事件については、その日に判決文が公開されるような体制が望まれます。

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