弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 米各州で福祉給付者への薬物検査の導入を検討

<<   作成日時 : 2012/02/12 23:55   >>

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財政難に直面しているアメリカで、福祉給付の受給者に対して薬物検査を義務付ける制度の検討が相次ぎ、議論を呼んでいます。

目下の話題は、ペンシルバニア州が準備を進めている薬物検査の新制度です。この制度は、福祉給付の受給者のうち、過去5年以内に薬物犯罪で有罪判決を受けた人と保護観察中の人を対象に、抜き打ちの薬物検査を義務付けるというもの。一部地域で試験的に導入し、コスト効率を検証した後、州全体で導入する計画だといいます。
導入支持派の議員は、新制度は、福祉制度を通じて薬物依存を食い止める取り組みであり、政府機関や企業が従業員に薬物検査を義務付けているのと同じようなものだと力説しています。

昨年秋には、フロリダ州が制定した、生活保護申請者に対して薬物検査を科す州法をめぐって議論が沸き起こったところです。州知事の強力な推進で新法令が制定されたものの、この法令は、対象者のプライバシーを侵害するおそれがあり、また合衆国憲法が禁止する「正当な理由のない捜索・押収」にあたるおそれがあるとして、連邦裁判所が暫定的な執行停止命令を出すという事態になったのです。州当局はこの決定を不服として上訴しているということです。
アメリカでは、いま30を超える州で、生活保護や食料援助の受給者を対象にした薬物検査の導入が検討されているといいます。

もともとアメリカ社会には、薬物依存者に対して厳しい面があります。(重罪の)薬物犯罪で有罪判決を受けた人に対して福祉給付を停止すると定めている州や、薬物問題で失業した場合には失業給付の対象にならないとする州もあるといいます。下記AのNYタイムズの記事は、「薬物依存者は仕事もせずに福祉給付を受けて暮らしている」、「低所得層には怠惰な薬物依存者が多い」・・・、アメリカ社会に巣くっている根強い偏見が、その背景にあると指摘しています。
厳しさを増す経済情勢の下、薬物依存者への風当たりがいっそう厳しくなってきました。

[参照]
■ ペンシルバニア州の新制度についての報道
FOX News>●Pennsylvania officials roll out drug tests for welfare recipients(February 04, 2012)
http://www.foxnews.com/politics/2012/02/04/pennsylvania-officials-roll-out-drug-tests-for-welfare-recipients/

■各州で導入が検討されている薬物検査について
New York Times> States Adding Drug Test as Hurdle for Welfare(October 10, 2011)
http://www.nytimes.com/2011/10/11/us/states-adding-drug-test-as-hurdle-for-welfare.html?pagewanted=all

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