弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS アフガニスタンで大麻樹脂の生産が急増|国連薬物犯罪事務所の報告から

<<   作成日時 : 2010/04/01 21:48   >>

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3月31日、国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、アフガニスタンでの大麻栽培に関する初の報告書を発表しました。
報告書は、アフガニスタンはいまや世界有数の大麻樹脂の生産国になりつつあると指摘しています。まだ混乱状態から脱していない中で、正確な推定値を得ることは不可能だとしながらも、20州にわたり1,634集落からデータを得て集計した結果、同国で大麻が栽培されているのは1万〜24,000ヘクタールの面積と推定されました。広さからみれば世界最大規模ではないのですが、アフガニスタンの場合、単位面積当たりの大麻樹脂の収量が圧倒的に多いことが特徴で、モロッコでは1ヘクタール当たり40sの大麻樹脂が採れるのに比べ、同じ面積で145sが収穫されます。ちなみに、大麻樹脂とは大麻草の若芽や穂先につくTHCを豊富に含む樹脂(ヤニ)成分で、これを集めたものが大麻樹脂です。
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アフガニスタンは、世界最大の不法あへんの生産地です。アフガニスタンの20009年におけるあへんの総生産高(農家の出荷価格)は米ドル換算で4億3800万ドル、いっぽう大麻樹脂の総生産高は3900万〜9400万ドル。大麻はあへんの生産量のおよそ10〜20%程度と推定されています。
大麻は保存性が低く、また栽培最盛期の夏場に十分な水を確保するのが困難な土地柄のため、大麻栽培に必ずしも適していないにもかかわらず、大麻栽培が急増しているのは、その収益性の高さによるものだと、報告書はいいます。1ヘクタール当りの総収益はけしの場合は3,600ドル、大麻は3,900ドル。加えて栽培や収穫のコストが大麻のほうが安くつくため、農家の収益は大麻のほうが大きいといいます。

大麻もけしも、栽培が集中しているのは、国情が不安定な南部の地域です。アフガニスタンでは、けしも、大麻も、この地域を支配している勢力によって税を課され、反体制勢力の資金源となっていると、UNODCのコスタ事務局長は言います。
世界に流れるあへんや大麻樹脂を減らすには、まず何よりもアフガニスタンの安定、そして代替作物への転換・・・息の長い取り組みが必要なようです。
[出典]
●UNODC>Afghanistan cannabis survey 2009(pdf)
http://www.unodc.org/documents/crop-monitoring/Afghanistan/Afghanistan_Cannabis_Survey_2009.pdf
●UNODC>Afghanistan leads in hashish production
http://www.unodc.org/unodc/en/frontpage/2010/March/afghanistan-leads-in-hashish-production-says-unodc.html

[当ブログ内の関連記事]
●アフガニスタンでケシに代わって大麻栽培が増加|CNNニュースから
http://33765910.at.webry.info/201001/article_14.html

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