弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻の種子のまとめ、その2

<<   作成日時 : 2008/06/19 17:11   >>

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2、脱法種子の特徴
  発芽能力のある大麻の種子を何らかの方法で入手して、大麻を栽培するという例は、以前からありました。鳥のえさのなかに、偶然、加熱が不十分なものが混入していたり、海外から数粒の種子をこっそり持ち帰ったり、たまたま野生大麻を見つけて種子を採取したという例などです。
しかし、いま話題になっている脱法種子には、これまでのものとは違う特徴があります。
⑴ 品種改良された輸入種子
インターネットや雑貨店などで販売されている脱法種子のほとんどは、THC濃度の高い大麻を生み出すよう品種改良されたものであり、国内で認可の下で栽培してきたものや、産業用として輸入されている大麻の種子とは、異なるものです。
ためしに、インターネット上で大麻の種子を販売しているサイトをいくつか開いてみましたが、そこで販売されている種子のすべてが、原産国らしきものが表示されているか、海外の供給メーカーが表示されているものです。さらに、販売品のなかに、以下のような特徴をもつ種子があります。
@ 室内栽培用の交配種
現在、インターネットなどで販売されている脱法種子の中には、室内栽培(インドア)用の品種とうたっているものが相当量あります。資格のない人が大麻を栽培することは、原則としてどんな国でも禁止されているため、いきおい人目につきにくい室内栽培が行われ、多様な室内栽培用の改良品種が出回っているわけです。わが国で、室内栽培用として販売されているのも、こうした改良品種です。
室内栽培は、大掛かりな水耕栽培の装置を用いて行われることもあり、専用の人工照明や配合肥料を用いて、屋外で栽培するものよりもTHC濃度の高い大麻を生産する場合もあります。
A フェミナイズされた種子
大麻草には雄株と雌株があり、雌株の大麻草は受粉によって種子をつけます。ところが、よりTHC濃度の高い大麻草であるシンセミアを収穫するためには、雄株を除去して受粉させない状態で、雌株のみを栽培する方法がとられます。開花前に確実に雄株を除去することが困難であるため、シンセミアを得る目的で大麻草を栽培するために、確実に雌株だけが発芽する「フェミナイズド」というタイプの種子が開発され、販売されています。
つまり、フェミナイズされた大麻草の種子とは、より確実にシンセミアを収穫しようとする大麻栽培者のために、特化された種子であるということができます。
B 品種改良された高THCタイプ
1980年代以降、大麻の効力を高める方向で栽培技術が発展してきた結果、今日では、効力の強い大麻を生産することが可能になっています。従来の方法で屋外栽培された大麻の平均的なTHC濃度は5パーセント程度といわれます。国連薬物犯罪事務所の資料によれば、近年では押収される大麻のTHC濃度が高くなっており、2006年では9パーセントに近くなっています(ONDCP PRESS RELEASE:April 25, 2007)。市販されている脱法種子のなかには、THC濃度が15〜20パーセントとうたっているものもみられます。高濃度のTHCを含むよう品種改良されたものが出回っていることが推測されます。

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