弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 改めて大麻を考える その3

<<   作成日時 : 2008/05/04 23:01   >>

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国連薬物犯罪局(UNODC)の『世界薬物報告書2006』第2章、CANNABIS: WHY WE SHOULD CARE を読みながら、改めて大麻について考えています。

第2章第2節は「世界最大の薬物市場は記録されないまま成長している」
2.2 The world’s biggest drug market is growing and uncharted

「1990年代前半以来、警察に押収される大麻の量は国際的に増加しており、また、調査によれば、グローバルな需要の増加が示されている。2004年には、およそ1億6200万人が大麻を使用したが、これは1990年代後半より10パーセント増加している。(略)最近の10年間では、大麻の使用は、コカインやオピオイド(あへん類)の使用より速く成長しているというのが共通の理解である。」
国連薬物犯罪局編『世界薬物報告書2006』第2章 156頁
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/WDR-2006.html

毎年発表される『世界薬物報告書』は、各国政府から寄せられる年次報告質問書(ARQ)への回答に基づいて、UNODCが作成されています。この質問書には、各国内での大麻栽培と使用の広がりに関する質問が含まれていますが、回答国の大部分は、自国内での大麻栽培の広がりに関して推計値をあげることができないといいます。
「はじめに」の節で概観したように、自国内での大麻の栽培や生産量について、正確なデータを持っている国は、ごくわずかです。2007年版の調査では、自国内で行われる大麻生産の推定値を示したのは、回答を寄せた195か国中、わずか82か国でした。

たとえば日本も、大麻の生産に関する推定値を回答しなかった国のひとつだと思います。実際、この報告書には、日本での大麻生産の数字はあがっていません。しかし、日本では大麻が栽培されていないと考える人は少ないでしょう。なぜなら、大麻の栽培事犯が毎年検挙されており、栽培された大麻草が押収されているからです。とはいえ、日本が主要な生産国であると考える人も、また少ないでしょう。大麻の輸出事犯というのに私は出会ったことがありませんし、周辺国で日本から輸出された大麻が押収されたという話も聞いたことがないからです。
UNODCは、世界の大麻生産状況を把握するために、このような推定作業を行いました。全草の大麻草が押収されていないか。また、他国で押収された大麻の仕出し国として名前があがっていないか。こうした作業の結果、回答を寄せた195の国と地域のうち、90%にあたる176の国と地域で大麻の栽培が行われていると推定されたのです。

ただし、栽培が行われている国のほとんどが、自国内で消費するにとどまっており、他国へ大麻を供給している国は限られます。主な輸出国は
•アフリカでは:ナイジェリア、南アフリカ、マラウィ、レソト、スワジランド
•アメリカ大陸では:メキシコ、カナダ、ジャマイカ、コロンビア
•中央アジアでは:カザフスタン、キルギス
•中東では:エジプト、レバノン
•南アジアでは:インド、パキスタン
•東南アジアでは:カンボジア、タイ、フィリピン
などです。

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