弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 改めて大麻を考える その19

<<   作成日時 : 2008/05/28 21:52   >>

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国連薬物犯罪局(UNODC)の『世界薬物報告書2006』第2章、CANNABIS: WHY WE SHOULD CARE を読みながら、改めて大麻について考えています。

●負の精神作用
もうひとつ、重要な問題があります。それは、若年での大麻使用。
当ブログ1月11日、4月21日でご紹介したように、アメリカで継続的に行われている、ハイスクール生徒を対象にした薬物乱用実態調査、「未来予測調査(Monitoring the Future Study)」によれば、中学2年生に当たる第8学年の生徒では、大麻使用経験のある生徒の割合が10パーセント台で推移しています。ヨーロッパでもほぼ同じような状況です。
http://33765910.at.webry.info/200804/article_20.html
http://33765910.at.webry.info/200801/article_7.html
10代の早い時期での大麻使用が、その後の成長に及ぼす影響が懸念され、その観点を織り込んだ大規模調査がされています。

さまざまな研究で検証されたことが報告されています。
「犯罪、自傷行為、及び他の薬物使用に関する指標には、大麻使用との結びつきの強さに、年齢相関の関連性があり、若年のユーザー(14-15歳)は、年長者(20-21歳)よりも、定期的な大麻使用の影響を受けていた。」
「ティーンエイジャーでは、精神障害が大麻使用につながり、成年前期ではその逆がみられるとしている。アルコール使用とタバコ喫煙は、それぞれ独自に、後の精神障害と関連している。」
「10代の早い時期での大麻使用は、正常な発達を妨げるようだ。例えば、ある研究は、大麻の長期使用者のうち薬物の使用を早い年齢で開始した(14歳から16歳)者は、視覚的な読み取りにおいて特定の傾向を示すことを指摘している。視覚的な読み取りは12-15歳の頃に主要な成熟をとげ、そして、明確に、敏感にカンナビノイドに反応することが知られている。」
「若年成人の大麻の常用者のグループと非使用者グループの比較試験で、視覚的読み取りの注意力検査を含む一連の試験結果では、大麻使用者の成績が選択的に悪く、そして、この結果と関連した唯一の特徴が、大麻を使用し始めた時代であった。明らかに、脳の発達段階には、外来のカンナビノイドの干渉によって変化を受けやすい脆弱な時期が存在するようである。」
国連薬物犯罪局編『世界薬物報告書2006』第2章 181-182頁
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/WDR-2006.html

10代でのアルコール使用が、脳の成長に影響を及ぼし、成人してからの精神障害発症のリスクを高くすることは、すでに広く知られています。アルコールに比べて、大麻に関する研究はまだ事例も少ないようですが、すでに無視できない結果が出ています。
この警告をしっかり受け止めなければなりません。

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