弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 改めて大麻を考える その15

<<   作成日時 : 2008/05/23 23:39   >>

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国連薬物犯罪局(UNODC)の『世界薬物報告書2006』第2章、CANNABIS: WHY WE SHOULD CARE を読みながら、改めて大麻について考えています。

第3節 The emergence of ‘new cannabis’and the reassessment of health risks
●健康影響についての我々の考え
さて、いよいよ、大麻の健康影響についての部分です。まず、冒頭の文章を引用しましょう。
「大麻の使用の広範な拡大は、一般大衆の、大麻を吸っても害がないという受け止め方と明らかに関係がある。他の薬物とは違い、大麻の過量摂取で死ぬことはありえないし、大麻の使用から路上犯罪や売春に走る人はわずかだと、広く認識されている。多くの国で、大麻は暴力的な行為と関係があると思われておらず、大衆の意識では事故との関連性はあいまいである。陳腐な「酔っ払い」キャラクターは無害で愛らしいものとして大衆メディアで人気を呼んでいる。そのうえ、大麻の医療上の有用性といわれるものが、大麻は実際に健康に有益かもしれないという印象を生み出している。」
国連薬物犯罪局編『世界薬物報告書2006』第2章 178頁
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/WDR-2006.html

ここでは、近年の調査研究に基づいて、大麻の健康影響を検討しています。まず検討のルールをさだめていますが、出発点として掲げるのは、1990年代後半に発表された2つの有名な報告書です。
@世界保健機構が1997年に発表した「大麻:健康への視点と研究課題」
Cannabis:a health perspective and research agenda
これは、大麻の健康影響に関する最も信頼できる報告書のひとつです。1970年代から進められた大麻に関する研究の総括として、世界の有力な研究者を動員してWHOがまとめたものです。http://libdoc.who.int/hq/1997/WHO_MSA_PSA_97.4.pdf
AUNODCの1998年の麻薬ブリティン
UNODCのサイトに見つかりません。2002年以降の主要なブリティンは掲載されているのですが・・・。私は、主要な報告書には目を通しているつもりだったのですが、これは知りませんでした。


その後も研究はおこなわれ、データが蓄積されています。『世界薬物報告書2006』は、上記の報告書をベースに、最近の研究結果も加えながら、大麻の健康影響を検討するといっています。


●脳と行動への影響
大麻、アルコール、覚せい剤・・・精神作用物質はみな、精神のありようを変えます。でも、変え方に個性があります。覚せい剤やコカインはアッパーで、大麻やアルコールはダウナーだといわれます。
大麻の急性作用の特徴は、陶酔、緊張緩和、知覚変化、時間のひずみなど。見慣れたものが別な感じに見えたり、音楽が違って聞こえたりと、知覚経験が拡がります。しかし、同時にマイナスの面もあります。作用を受けている間は、短期記憶と注意力、運転技能、反応時間、および熟練した動きが損なわれるのです。
時には、大麻は激しい不安やパニック、パラノイアなどの異常反応を引き起こすことがあります。また、「大麻使用は長期的な心理上の問題を引き起こすことがあり、これが潜在している精神病の引き金となって、統合失調症を発症させることがある」と、報告書はいいます。

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