弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻取締法と大麻の種子

<<   作成日時 : 2007/12/10 21:38   >>

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「大麻取締法」は、大麻を次のように規定しています。
第1条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

種子をめぐる規定が現在の形に落ち着いたのは、平成3年の改正時のことです。

「大麻取締法」は昭和23 年に制定されましたが、当初、種子は発芽不能のものを除いて、規制の対象とされていました。これが除外されたのは、昭和28年の改正時ですが、その後も種子に関する議論があり、混乱を避けるため、平成3年の改正において、種子を除外する旨を明文化したものです(古田祐紀ら編「大麻取締法」13 頁『大コンメンタールU薬物五法』青林書院1996より抜粋)。

大麻草の種子は、鳥のえさや七味唐辛子の材料として使われますが、大麻の精神作用成分であるTHC がほとんど含まれていないため、乱用されるおそれもなく、取締り対象から除外されています。大麻草の種子は、「大麻取締法」がいう「大麻」ではないのです。

しかし、この法律には、大麻草の種子についての規制もあります。資金等提供罪と呼ばれる次の条項です。
第24条の6   情を知って、第24条第1項又は第2項の罪に当たる行為に要する資金、土地、建物、艦船、航空機、車両、設備、機械、器具又は原材料(大麻草の種子を含む。)を提供し、又は運搬した者は、3年以下の懲役に処する。

なお、第24条 1項というのは、大麻の栽培、輸入、輸出罪に7年以下の懲役刑を定めたもので、第2項はその営利犯に関するものです。つまり、栽培罪、輸入罪、輸出罪などに利用されるとわかっていながら、その資金や設備などを提供した者に対する処罰を定めた内容なのです。条文にとくに(大麻草の種子を含む。)と記載されているように、栽培に利用されるとわかって種子を提供することは、懲役刑を科される罪なのです。

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