弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS では、小枝は「成熟した茎」か

<<   作成日時 : 2007/12/18 22:58   >>

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大麻取締法が規制の対象から、「成熟した茎」を除外しているのは、繊維製品としての麻の生産や流通などを妨げないためです。
では、繊維をとるために収穫されたわけではなく、たまたま、葉の部分をとって乱用したあとに、茎だけが残ったような場合、これも「成熟した茎」とされるのでしょうか。

大麻取締法違反事件の裁判で、この点が争われた例があります。
山林で大麻を大量に栽培した被告人が、葉の多くついている小枝部分を切り取って持ち帰り、葉の部分をあらかた取った後、残りの若干葉のついた小枝を車のトランクに入れていたのが発見され、鑑定で大麻が検出された、というケースです。
結論は、成熟した茎にはあたらないというもの。その判決から、一部を引用して紹介しましょう。

大阪地裁 平成2年6月27日判決より一部を抜粋

本件植物片が大麻取締法1条但書にいう「大麻草の成熟した茎」に該たるか否かについて検討する。
同法1条但書が、「大麻草の成熟した茎」を規制対象から除外したのは、繊維製品としての麻の製造、流通、使用を規制外に置くためであると解され、ここにいう「大麻草の成熟した茎」とは、右製品を得るのに適した状態に達した茎の部分が大麻草から分離されてそれに適する形状になったものを言うと解すべきである(略)。
本件大麻草は成熟状態にあったものとはみとめられるが、これから分離された本件植物片は、主として、長さは数十センチメートル以下、太さは太さは直径数ミリメートル以下の形状の大麻草の小枝部分であって、いずれも先端部分の葉は取り去られているものの、枝には若干の葉が残っているという状態のものであり、通常麻繊維を採るまっすぐな太い茎の部分でないものであり、本件植物片は、麻繊維を得るのに適した状態に達した茎の部分が分離されて、麻製品に適する形状になったものとは認められず、本件植物片は大麻取締法1条但書の「大麻草の成熟した茎」には該当しないと解される。

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