テーマ:薬物事件と裁判

違和感が消えない不起訴処分―ASKAさん事件

執行猶予付き判決で社会復帰していたミュージシャンがふたたび逮捕されたのが、先月28日。当時の報道では、任意で提出された尿を正式鑑定した結果、覚せい剤が検出されたといいます。 ところが、勾留期限の昨日午後、嫌疑不十分で不起訴処分となりました。いったい何があったのでしょうか。私は、強い違和感を覚えながら、ニュースを見ていました。 不…
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誤判の是正は誰の責任か|北海道警の偽造調書事件

前記事でも書きましたが、札幌地裁で審理されていた、元警部補による調書偽造、捜査情報漏えいなどの事件で、4日、有罪判決が言い渡されました。 <ニュースから>***** ●捜査情報漏えい:元警部補に有罪判決 札幌地裁 覚醒剤密売仲介者と共謀して供述調書を偽造し捜査情報を漏えいしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反などに問われた北…
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虚偽の供述調書|薬物をめぐる不正捜査事件

横浜地裁で審理されている大麻取締法違反事件の論告・求刑で、検察官が具体的な求刑をせず判断を裁判所に委ねたことから、無罪が言い渡される可能性が高まったと伝えられています。 <ニュースから>***** ●検察が求刑放棄、無罪の公算 調書偽造の大麻事件公判 神奈川県警大船署刑事課の40代元巡査部長が大麻取締法違反事件の捜査で虚偽調書を作…
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刑の一部執行猶予、気になる対象者の選定

大麻事件で2度目の裁判を受けた有名人の長男に対して、一部執行猶予の判決が言い渡されたそうです。 今年6月に導入された一部執行猶予制度、導入から3か月目となる今では、取り立てて報道されることもなくなりましたが、こうして、有名人の事件報道などを通じて、私たちの目に触れることになります。新制度も、どうやら裁判実務に根を下ろし始めたのでしょう…
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薬物依存と運転免許の問題

元スター選手Kさんが免停の処分を受けたそうです。新聞記事の中には、「警視庁は今後、薬物事件で立件された人への免停処分を強化する方針」と報じたものもあります(朝日新聞デジタル2016年7月29日19時57分)。 <ニュースから>***** ●K元選手を免停処分―覚醒剤使用で事故の恐れ 東京都公安委員会は29日、道交法に基づき、プ…
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覚せい剤輸入事件の裁判員裁判が再び揺れ始めた

先日、千葉地裁でシンガポール人女性被告人に対して無罪が言い渡され、裁判員裁判の導入以来、これで21人の被告人に無罪が言い渡されたことになります。 5月には、千葉地裁で、浄水器のフィルターに約2.3キロの覚せい剤を隠して密輸した罪に問われたタイ人男女2名の裁判員裁判で、被告人2名は、フィルターの運搬を依頼した知人女性を信頼しきってお…
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刑の一部執行猶予制度スタート2

一部執行猶予の制度によって、裁判で言い渡される刑に新たな選択肢が加わりました。とはいえ、一部執行猶予の適用は、従来からの執行猶予(今後は「全部執行猶予」と呼ばれることになります)とは異なる考え方で判断されるといいます。 覚せい剤の単純使用や所持の事件を例にとって、考えてみましょう。 全部執行猶予、一部執行猶予を付けることができる…
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刑の一部執行猶予制度スタート

6月1日から施行された、刑の一部執行猶予制度。さっそく各地の地方裁判所で、被告人に一部執行猶予付き判決が言い渡され始めています。 今のところ、私は、簡単な新聞記事で概要を把握しているだけで、各事案の内容や量刑判断に結びついた事情など、具体的な部分はわかりませんが、新たな制度が想定していた多様なパターンが出そろったようです。 <執…
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執行猶予中の生活について10の質問

元スター選手Kさんに、執行猶予付の判決が言い渡されて、今日は立て続けに、執行猶予について質問を受けています。繰り返して似たような質問を受け、同じような答えをして・・・、皆さんから寄せられた質問をざっとまとめてみました。 Q1、執行猶予とは? A1、執行猶予とは、有罪判決で言い渡した刑の執行(懲役刑であれば刑事施設への収容)を一定…
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執行猶予と情状|覚せい剤からの離脱

覚せい剤の単純所持や使用罪の事件では、初犯者であれば、執行猶予付判決を受けることを期待することでしょう。刑法は「前に禁錮以上の刑に処せられたことがない者」は、「情状により、裁判が確定した日から1年以上5年以下の期間、その執行を猶予することができる」と定めています(25条1項)。 たしかに、初犯者であるという点は、刑の執行を猶予する…
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保護観察とプログラム|覚せい剤からの離脱

K元選手の覚せい剤事件の判決が近づいて、ふたたびメディアの取材合戦が動き始めたようです。 先日行われた公判で、被告人のKさんが、国の更生プログラムを受けたいと発言したことから、国がやっている更生プログラムについて、いろんな方からご質問も寄せられているので、この点について簡単に説明しておきましょう。 ●国の更生プログラムって何? …
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覚せい剤<自白事件>のQ&A

K元選手の覚せい剤事件の第1回公判が近づいてきて、今度の公判での注目点などについて、そろそろ、問い合わせが寄せられるようになりました。 Kさんは、当初から覚せい剤の所持や使用について認め、反省の態度を表していると伝えられています。 このように、被告人が、起訴された犯罪事実を認めている事件を「自白事件」と呼び、犯罪事実について争い…
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大阪の繁華街でトイレに覚せい剤約50グラムを置き忘れ

ファーストフード店のトイレに、約50グラムもの覚せい剤の入ったポーチを置き忘れたとして、女性が逮捕されました。こうした置き忘れ事案は意外に多いのですが、今回発見された覚せい剤は大量です。 <ニュースから>***** ●マクドのトイレに覚醒剤置き忘れ…所持容疑で無職女を逮捕、大阪府警 マクドナルドのトイレに置き忘れられていた覚醒…
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危険ドラッグ中毒の少女を放置、死亡させた男性に懲役4年

静岡地方裁判所で行われていた保護責任者遺棄致死事件の裁判員裁判で、被告人に懲役4年の判決が言い渡されました。 2013年の年末、液体状の危険ドラッグを飲んだ少女が死亡してから2年半を経て、ようやく第一審の判決が出ました。 <ニュースから>***** ●男に懲役4年判決 危険ドラッグ中毒の少女放置死 危険ドラッグを一緒に飲んだ…
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採尿手続に重大な手落ちで尿の鑑定書を排除

5月16日加筆***** 本日、下記の事件で被告人に無罪が言い渡されたというニュースがありました。 インターネット版の新聞報道は、次のように伝えています。 <ニュースから>***** ●覚醒剤「尿すり替えた疑い」と無罪 判決「捜査ずさん」 判決は「男性の尿が何者かにすり替えられるなどして、別人の尿が鑑定された疑いが否定でき…
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元スター選手の覚せい剤事件Q&A

プロ野球の元スター選手が覚せい剤事件で逮捕され、メディアは競ってこの話題を取りあげ、私のもとにも、お問い合わせが相次いでいます。皆さんから寄せられたご質問をまとめて、Q&Aを作ってみました。 ***** この件では、 自宅で、約0.1グラムの覚せい剤が発見されたと伝えられています。 ***** Q1 「覚せい剤0・1…
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覚せい剤、簡易尿検査で誤認逮捕

しばらく途絶えていた簡易検査による誤認逮捕が、茨城県で起きました。 <ニュースから>***** ●茨城県警が誤認逮捕 覚醒剤誤鑑定 女性釈放 茨城県警は25日、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で緊急逮捕した女性(50)について、誤認逮捕だったと発表した。簡易鑑定で女性の尿から覚醒剤の陽性反応が出たが、県警科学捜査研究所が正式鑑定…
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紆余曲折の覚せい剤輸入事件、控訴審で逆転無罪が続く

裁判員裁判がスタートして以来、なにかと話題になってきた覚せい剤輸入事件の裁判に、また新しい流れが生まれるのでしょうか。 この1月13日、東京高裁は覚せい剤輸入事件の控訴審で、米国籍の被告人に逆転無罪の判決を言い渡しました。一審の千葉地裁の裁判員裁判では有罪で、懲役6年6月、罰金400万円を言い渡された事件です。 昨年12月22日にも…
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池袋暴走事件、懲役8年の判決

東京地裁で審理されていた、危険ドラッグによる池袋暴走事件の被告人に、きょう午前、判決が言い渡されました。 2012年ころから相次いだ危険ドラッグ影響下での暴走事件のなかでも、被害の規模や社会的な反響の大きさから、ひときわ目をひく事件でしたが、適用された法律の差によって、裁判所が示した判決は、これまでの同種事件と比べて軽いものとなりまし…
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危険ドラッグ暴走による死亡事故、2事件の対比

昨年の初夏、相次いで起きた危険ドラッグ影響下の自動車暴走によるの2件の死亡事件(危険運転致死事件)の裁判で、動きがありました。 危険ドラッグ暴走による危険運転致死事件としては、私が把握している限りでは、これまでに以下の判決が言い渡されています。いずれも死亡者1名の事件で、他に負傷者はいません。 ・2014年1月、香川県で発生した女子…
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危険ドラッグ両親殺害事件、求刑は懲役30年

昨年10月、横須賀市で起きた危険ドラッグ関連の両親殺害事件、横浜地方裁判所で裁判員裁判による審理が行われていましたが、きょう午前中の公判で、検察官による論告求刑と、弁護人による弁論が行われました。 <ニュースから>***** ●危険ドラッグ吸い両親殺害、次男に懲役30年求刑 神奈川県横須賀市で、危険ドラッグを吸ったうえ両親を殺…
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留め置きの問題がよくわかる1冊

私は最近、とても興味深い本を読みました。 本書は、覚せい剤事件の裁判でよく争点になる、任意捜査段階での「留め置き」をめぐって、重要判例に基づいて適法性の判断基準を検討するという内容です。この1冊で、「留め置き」と任意捜査の問題点から最近の傾向までを把握することができ、しかもたいへん読みやすい形になっています。 ところで、本書は検討の…
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オキシコドン輸入事件、不起訴の判断はほんとうに公平なのか

捜査中だった米国人女性によるオキシコドン輸入事件について、東京地検は、起訴猶予で釈放する方針だと伝えられました。 <ニュースから>***** ●トヨタ前役員、不起訴へ…「悪質性低い」と判断 トヨタ自動車前常務役員のJ.H.容疑者(55)が麻薬取締法違反(輸入)容疑で逮捕された事件で、東京地検は7日、同容疑者を勾留期限の8日まで…
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工藤會系幹部だから?裁判員裁判の対象外

福岡地裁は、九州で最大規模といわれる暴力団組織、工藤會系の組幹部を被告人とする麻薬特例法違反事件などについて、裁判員裁判の対象から除外する決定をしました。 <ニュースから>***** 工藤会系幹部公判 裁判員裁判の対象外に 密売目的で覚醒剤約1キロを約930万円で購入したなどとして、特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)系…
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覚せい剤密輸事件、差し戻し審で逆転有罪判決

2009年7月、実行役の男性がトルコから関西国際空港に覚せい剤約4キロが入ったスーツケースを持ち込んだ事件で、輸入の指示をしたとして起訴されたイラン人男性の差し戻し審(裁判員裁判)が、大阪地裁で行われていましたが、3月24日、被告人を有罪とする判決が言い渡されました。 <ニュースから>***** ●覚醒剤密輸のイラン人に逆転有罪…
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薬物影響下での事件と責任能力|危険ドラッグ

横須賀で起きた両親殺害事件と、東京世田谷区の隣人切り付け事件、危険ドラッグの影響が慎重に検討されている2つの事件で、精神鑑定のために中断していた捜査活動が、再開されています。偶然同じ日に、両事件の続報がありました。 <ニュースから>***** ●両親殺害容疑で起訴の男、危険ドラッグ使用容疑で再逮捕 神奈川県横須賀市の自宅で同居…
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天神暴走事件、運転者と幇助者に執行猶予付判決

2014年2月4日の深夜、福岡市の繁華街で起きたいわゆる天神暴走事件の公判で、福岡地方裁判所は、運転者と幇助者の2被告人に判決を言い渡しました。 <ニュースから>***** ●危険ドラッグ:吸引し運転の被告に有罪判決 福岡地裁 福岡市の繁華街・天神で危険ドラッグを吸って乗用車を暴走させ、12人に重軽傷を負わせたとして、危険運転…
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池袋暴走事件公判開始、新たな準危険運転条項で

危険ドラッグによる死傷事故が相次ぐ中で、池袋暴走事件の公判が開始されました。 この裁判は、危険ドラッグによる死亡事故に対して、昨年5月から施行されている「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(以下「新法」または「自動車運転死傷行為処罰法」といいます)」で新設された、いわゆる「3条危険運転」あるいは「準危険運転」条項…
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危険ドラッグ運転による死亡事故、懲役12年の判決

高松地裁の裁判員裁判で審理されていた危険運転致死事件で、危険ドラッグを吸引して運転した被告人に、懲役12年という厳しい判決が下されました。 危険ドラッグ作用下で自動車を運転した、危険運転致死事件として、公開の法廷で裁判が行われたのは、これで2件目になります。 <ニュースから>***** <危険ドラッグ>小5女児死亡 運転の被告…
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危険ドラッグによる死亡、同伴男性を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕

おととしの年末、静岡市内で起きた危険ドラッグによる死亡事故で、同伴していた男性が、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されました。被害者は18歳の少女、交際相手とホテルでアロマリキッドを飲み、薬物急性中毒を起こしたといいます。 <ニュースから>***** ●危険ドラッグ使用の少女死亡=遺棄致死容疑で男逮捕―静岡県警 交際相手の少女が…
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