日本向け覚せい剤密輸ルート摘発|台湾

台湾の高尾港で、日本に向けて出荷される準備が整った冷凍マグロから、合計138キロの覚せい剤が見つかったと、ニュースが伝えています。

<ニュースから>*****
冷凍マグロから覚せい剤=日本向け138キロ-台湾
【台北時事】台湾の捜査当局は21日夜、南部の高雄港で日本向け貨物船のコンテナから覚せい剤を腹部に隠した冷凍マグロ53本を発見した。押収した覚せい剤は計138キロに上る。台湾・中央通信社が伝えた。
マグロは南部の屏東県にある冷凍会社の名義で通関手続きが行われ、静岡市に輸出する予定だった。捜査当局は同社の3人の身柄を拘束し、取り調べを進めている。
時事通信(2015/07/22-20:21)
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なるほど、「アイス」の名で呼ばれる通り、よくできた覚せい剤の外見は氷にそっくり、冷凍マグロの腹に詰めてあれば、どうみても保冷用に氷が詰めてあるとしか見えないことでしょう。

台北発の英語ニュースによると、覚せい剤が隠されていたのは、-35度に保たれた冷凍マグロ専用の大型コンテナ。目印の青いリボンを結びつけたマグロの腹部には、1尾当り10キロから15キロの覚せい剤が詰められていたといいます。
台湾では覚せい剤の末端価格は1キロ当たり28万台湾ドル(日本円で約100万円)、これを日本に運ぶと200万台湾ドル(約715万円)になるとか。
[参照]
Taipei Times, Tunas stuffed with speed discovered in Kaohsiung(Jul 23, 2015)
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2015/07/23/2003623721

通常の商取引ルートを使って、薬物の密輸が行われる場合は、貨物の出荷側と受取側の双方に、密輸組織に関係した人員がいなければなりません。当然、マグロを輸入した日本の会社の周辺にも、関係者がいるはずですから、日本側でも同時に捜査が開始されているはずです。
入荷した冷凍マグロのコンテナから、青いリボンで目印を付けたマグロを抜き出し、通常の品物とは別なルートへ流して、覚せい剤を取り出す役目を請け負ったのは、どんな組織あるいは人物なのでしょう。

1回の輸入で100キロを超える覚せい剤が密輸されていたとなると、かなりの大型取引です。特定のルートで、これだけの大型密輸を繰り返すことのできる組織は、それほど多くないでしょう。この密輸計画の全体を計画し、資金や人員をコントロールしていた首謀者は、日本の犯罪組織か、それとも台湾も密輸組織なのでしょうか。
台湾から、定期的に大量の覚せい剤を密輸していた犯罪組織の全貌が、近く明らかになることでしょう。

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