危険ドラッグ製造幇助、「ラッシュ」の製造キット販売で逮捕

このところ、散発的に、「ラッシュ」製造での逮捕が報じられていました。しかし、一般人が簡単に入手できないような原料が、どうして手に入ったのだろうかと思っていたところへ、製造原料をキットにして販売した男性が逮捕されたというニュースが伝わってきて、ようやくその背景が理解できました。

<ニュースから>*****
●危険ドラッグ製造ほう助=元NHKアナらに販売―容疑で48歳男検挙・近畿厚生局
危険ドラッグの原料になる化学薬品を販売したとして、近畿厚生局麻薬取締部は16日、医薬品医療機器法違反容疑などで、貿易業T容疑者(48)=東京都大田区・・・=を逮捕、追送検したと発表した。容疑を認めているという。
麻薬取締部によると、販売先は大阪府富田林市の元男性職員(33)・・・や元NHK男性アナウンサー(38)・・・、元男性自衛官(49)・・・ら5人。いずれも危険ドラッグを製造、所持したとして、略式起訴されている。
T容疑者は昨年7月~今年1月、5人に危険ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」の原料になる化学薬品などが入った製造キットを販売した疑いが持たれている。都内の自宅からは、化学薬品約60キロが押収された。
時事ドットコム2016/03/16-18:36
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指定薬物として規制されて以降も、水面下でかなり広く流通してきた亜硝酸エステル類(いわゆる「ラッシュ」)が、昨年春の関税法改正によって税関で摘発されるようになり、入手しにくくなったことから、その「余波」ともいうべき事件が続いています。製造を試みる人たちの出現も、こうした「余波」でしょうか。
そういえば、羽田空港に200本もの「ラッシュ」を密輸しようとして、摘発されたケースもありました。

考えてみれば、「ラッシュ」の問題は、水面下でかなりの量が流通していながら、長年にわたって無視されてきた末に、いわば偶発的な成り行きから、突然脚光を浴びることになったものです。
これまでも、大量事案や営利目的のあるケースは事件化されてきましたが、健康被害の大量発生といった問題が起きなかったこともあり、少量所持や個人輸入の問題が表面化されることもなく、とりたてて話題にもならずにきたのです。

それが、昨年春の関税法改正の結果、外国からの個人輸入が続々と摘発され、実質的に「ラッシュ」に対する取り締まりが強化されたわけです。社会の視線も「ラッシュ」に集まり始めました。

禁止後も一部で出回り続けていた実態が、ユーザーを油断させてしまっていることでしょう。いま必要なのは、ユーザーに繰り返し広報・啓発することではないでしょうか。

また、取り締まりが強化された後の「余波」への対処も重要でしょう。
入手が難しくなっても、固定的な愛好者がいることから、「ラッシュ」の流通がアングラ領域に潜り込み、薬物密売人のルートで取り扱われるようになるかもしれません。そうなると、愛好者たちがより有害な薬物に手を伸ばす危険性も高まるでしょう。また、輸入の手口も巧妙・複雑になり、これまでの個人輸入とは異なる、悪質性の高い輸入ケースが増えることも考えられます。
こうした「余波」を的確に予測し、防止することで、「ラッシュ」による影響が深刻化することを防ぐのも、この時期には大切だと思います。

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