インターネット上の薬物密売情報が増えている

覚せい剤や大麻などの薬物に興味をもった人が、初めて薬物を入手するきっかけとして、いちばん多いのは友人などからの情報です。でも、誰にも知られたくないと考える人が、インターネットを通じて入手する例も少なくありません。
このところ、メディアは連日のように薬物問題を取り上げています。こうした報道に刺激されて、薬物に対する好奇心が嵩じて、インターネットを検索している人もあるのではないでしょうか。

怪しげな掲示板サイトに、覚せい剤や大麻などの販売情報を書き込んで、顧客を集めるのが、こうした密売です。書き込みされた密売広告は、なにやら判じ物みたいですが、愛好者には、これでけっこう通じているようです。
<薬物密売の書き込み例>*****
 野菜   1g6000~
 アイス  0.25 10000
      0.50 18000
      P1本1000 
 コーク  1g 25000
*****
こうした隠語を使うのは、取締り機関の目に留まることを避けるためと、また、イザ摘発されたときに、言い逃れたいという意図もあるのでしょうか。
上の例で、「野菜」は大麻のこと、「アイス」は覚せい剤、「P」は注射器、「コーク」はコカインのことです。
使われる隠語は、めまぐるしく変化しています。たとえば、大麻を指す用語として、クサ、ハッパ、ウィードといった比較的ポピュラーな用語と、これをさらにもじって、「クサ→93」といった呼び方も登場します。最近では「野菜」と呼ぶことが多いようです。

●巧妙化する密売サイト
久しぶりに私も、インターネット上の薬物密売情報を検索してみて、驚きました。関係機関の努力によって、ひところは、薬物密売情報を載せるサイトがずいぶん減ったのですが、いつの間にか、また増えています。

インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口になっているインターネット・ホットラインセンターの統計によると、薬物の密売情報は、2014年末ころから急激に増加し始めたようです。どうやら、危険ドラッグ販売サイトが壊滅すると同時に、今度は覚せい剤や大麻の密売情報を載せるサイトが急増したことになります。
 ■規制薬物の広告(下記参照)
  2013年上半期・・・586件
  2014年上半期・・・375件
  2015年上半期・・・2,721件
しかも、対策の手が及びにくい海外のプロバイダーを使っているものが多いのです。そのなかには、インターネット上の情報を管理する国際団体に所属していないものや、そもそも管理者の所在すらわからないものもあるといいます。

さらに、最近では、インターネット上の密売人は、摘発の手から逃れるために、様々な仕掛けを使っています。
■匿名化
まず、サイトにアクセスした人のIPアドレスが簡単にわからないよう、匿名化の技術を使っている(らしい)サイトがあります。薬物からハッキング用プログラムまで何でもありの闇サイト「シルクロード」と同じように、Torネットワーク経由でしかアクセスできない日本語のサイトも、すでにあるといいます。
■使い捨てメールアドレス
密売広告を書き込む人たちは、顧客からの返信を受け取らなければ商売ができません。書き込みには、返信用のメールアドレスが載っていますが、使われるのは使い捨てのフリー・アドレスです。1回の書き込みで、1個のアドレスを使い捨てて、追跡を難しくしているのです。
■電話番号の転送
顧客からの返信用に、電話番号を載せている書き込みもあります。なかには、固定電話の番号のようにみえるものを堂々と掲載しているものもあるのです。
でも、これも騙しのテクニック、最近広まっている通信転送サービスを使うと、電話の受発信にいろんな番号を使い分けることが簡単にできるとか。かつて主流だった、トバシのケータイさえ、使う必要がないといいます。

インターネットという人目に付く場所を使いながら、あの手、この手で追跡をかわそうとする密売情報サイト。縮小期を超えて、急速に拡大し始めたいま、その動向が気になります。
そういえば、欧米では、「シルクロード」の摘発以降も、本格的な闇サイトが次々と開設され、薬物密売の新たな脅威となっているといいます。
日本では、インターネットを通じた薬物密売広告は、今のところ、まだ小規模なものにとどまっていますが、やがて活動領域を広げていく危険性をはらんでいます。危険ドラッグ販売サイトのような悪夢を繰り返さないために、本格的な対策が望まれるところです。

[参照]
インターネット・ホットラインセンター
■トップページ
https://www.internethotline.jp/index.html
■統計情報
https://www.internethotline.jp/statistics/index.html
■違法・有害情報の通報窓口
https://www.internethotline.jp/hotlinecenter/illegal-full.html

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

驚いた
ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

神流美 王井門
2016年03月13日 12:11

違法品売買では携帯電話を用いたケースが多いと思われます。

現在、国内携帯電話契約加入数は、1億8千万台、人口普及率140%を越えました。

併せて総務省情報通信審議会では、携帯電話の周波数有効利用に伴う、高度化技術規格の検討が鋭意進んでます。

携帯電話は電波法の技術基準により、技術規格が制定されます。
電波法という『伝家の宝刀』を、法律改正を行い、違法品売買に利用出来なくすれば、容易く売買行為を断ち切れると思います。

総務省では、将来のあらゆるシンギュラリティに備える為に、高度化人口知能と人間脳の融合に関した審議会も立ち上がり、活発な議論が展開されてます。

人口知能技術が商用に用いられる、一つの大きな市場は携帯電話です。

違法品売買では、隠語というキーワードが用いられ、このキーワード組合せ(例えば数億通り)を高度化人口知能の検索と制御を行い、端末機をリモート監視、使用者制限を行えば、短時間でユーザを特定出来て、ユーザは売買機会を失います。

危険ドラッグ事故多発時には、自動車へ載せる運転を道交法により禁止しました。


こうした携帯電話と人口知能技術を用いた違法品売買摘発ビジネスは、国際市場へ展開出来れば、巨額な産業に化けるでしょう。

lol again
2016年03月14日 15:05
どういうファンタジーなんだw
テクノロジーのテの字も知らないで妄想で書き込むと
恥かくよ。
更に検閲しほうだいにしろということかな?
まぁ、とっくにGmailなんてコンテキストを含めて
特定キーワードのチェックとか入ってるとは思うけどね
内緒で。

ITと人工知能の本質なんだかわかってないでしょ?www
メールなんて暗号化されて管理者も読めないようなオープンソースのフリーメールもいっぱいあるしねぇ、んでTor使えばなんとでもなる。携帯にもTorブラウザーあるしね。

法的に盗聴がより容易になるとのことだけど、
対処はいくらでもあったりするんだよねー。

まぁそんなことよりスパイ防止法はよ。

この記事へのトラックバック