危険ドラッグ取締まりで米・中が協力へ

中国が、危険ドラッグの製造・販売業者に対する取締まりを強化するようです。

前記事でも指摘したように、最近の米国では、危険ドラッグを世界中に拡散させている中国の「悪質な薬物業者」への強い非難が目立ってきました。
先週末、米DEAが、危険ドラッグ取締まりの第三次作戦について発表した折にも、その端々に中国の危険ドラッグ業者に対する強硬なスタンスが盛り込まれていました。

10月16日、米国の発表を受ける形で、中国外務省は「合成薬物について中国国内で捜査を行い、合衆国と協力して法執行にあたる用意ができている。」という声明を出しました。
新華社の英語ニュースは、外務省報道官の発言を次のように報じています(下記参照①)。
「中国は常に薬物の制圧に努めており、米国を含む外国と協力して、薬物問題を解決してきた。両国の麻薬対策当局の密接な協力のおかげで、これまでも、国境を越えた薬物取引のケースを多数解決してきた。
・・・麻薬対策における協力は、法執行での中国と米国の協力関係のハイライトのひとつになった。」

世界を脅かしてきた危険ドラッグ問題の要は、中国の化学会社が製造し、インターネットを通じて世界中に販売されてきた薬物です。
自国内でどんなに取り締まっても、次から次へと、新たな種類の薬物が生み出され、供給されている現実を前に、各国は様々なアプローチを続けてきたことでしょう。日本も、国連などに働きかけて、国際的な取締まりを促してきました。
国際社会の働きかけがようやく実り、中国もいよいよ本格的に危険ドラッグの製造・流通業者への取締まりに乗り出すことになったようです。

これで、危険ドラッグの流れは大きく変わることになるでしょう。
しかし、世界の新興国の中には、中小の化学会社が乱立して競争しあい、しかも原料や製品に対する規制が浸透していない国は、ほかにもたくさんあります。中国が、取締まりを強化するとともに、また新たな製造地域が誕生するという展開も、じゅうぶんに想定されるでしょう。
薬物対策の終点は、まだ遠い先にあるのかもしれません。

[参照]
①中国新華社の英語ニュース(2015-10-16 23:34:38)
China pledges law-enforcement cooperation after U.S. busts drug network
http://news.xinhuanet.com/english/2015-10/16/c_134721592.htm

②サイト内過去記事
米国の捜査陣は、中国の化学会社に目を向けている(2015/09/02)
http://33765910.at.webry.info/201509/article_1.html

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この記事へのコメント

waseda2015
2015年10月20日 18:57
なんで中国で中国人が中国では合法だがアメリカにおける違法薬物を送るだけで、アメリカが逮捕できるのでしょうか
密輸とは違い、法律は一切犯していないのに

日本で日本人がサウジアラビアにエロ本を送れば、あっちの国いったとき逮捕されるのでしょうか

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