弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 多様化する密造グループ

<<   作成日時 : 2014/12/10 03:47   >>

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千葉市内の倉庫で危険ドラッグを製造していたグループの主犯格とみられる男性が逮捕され、この事件での逮捕者は、これで7人となりました。
このケースは、どうやら、これまでで最大規模の危険ドラッグ製造事件になりそうです。

<ニュースから>*****
●危険ドラッグ密造の疑い、新たに「主犯格」の男逮捕
先月、千葉市の倉庫で危険ドラッグを密造していたとして男ら5人が逮捕・起訴された事件で、警察は新たにグループの主犯格とみられる48歳の男を逮捕しました。
薬事法違反の疑いで逮捕されたのは、会社役員のH容疑者(48)で、今年7月、千葉市・若葉区の倉庫で医薬品を製造・販売する許可を受けずに医薬品の成分を含む植物片や白色の粉末を販売目的で保管していた疑いが持たれています。
H容疑者は、これまでに5人が逮捕・起訴された危険ドラッグの密造グループの主犯格とみられていて、5日、海外から帰国したところを成田空港で警察に取り押さえられたということです。警察の取り調べに対して、H容疑者は「私とは無関係です」と容疑を否認しています。
TBS系(JNN) 12月7日(日)9時25分配信
*****

今年7月、千葉市内の倉庫で火災が発生したとき、現場で発見されたのは、大量の乾燥植物やエタノール、そして白い粉末でした。昨年9月からの10か月ほどの間に、上海から十数回にわたって原料薬物が輸入されていたとみられ、また購入代金などとして、逮捕された男性が管理する口座から、6億円が海外に送金されたといいます。この工場は、これまでに摘発されたなかでは、最大規模のものではないでしょうか。

昨年11月に東京都練馬区で摘発された製造業者の場合は、1年間で約14億6100万円の売り上げをあげていたと伝えられ、その規模の大きさに驚かされました。1か月当たりにすると約1億2000万円の売上です。
よく見かける3グラムパックなら、標準的な小売価格は4000円前後。製造業者の卸売価格は1700から2000円程度といいます。仮に、標準的な卸売り価格を1800円とすれば、練馬の製造工場では、毎月6〜7万袋の危険ドラッグが出荷されていたことになります。

千葉の工場が、練馬をはるかに上回る規模で危険ドラッグを製造していたとするなら、いったいどれほどの量の製品が市場に送り出されていたのでしょう。そして、このような規模の製造工場が、いったい何か所あるのでしょうか。
ようやくパズルの断片がひとつずつ埋まり始めて、これまで見えなかった危険ドラッグ市場の全体像が次第に浮かび上がってくるのですが、予想を超えたその広がりに、今さらながら恐ろしさを感じます。

いっぽう、普通の住宅のかたすみで、ひっそり危険ドラッグを製造するグループも、どうやら増えている様子です。
今年10月、埼玉県蕨市の民家で危険ドラッグを製造したとして、危険ドラッグ販売店の経営者など5人が逮捕されました。製造場所は、住宅街のなかのごく普通の民家で、製造に使った有機溶剤や噴霧器などとともに、200袋近い危険ドラッグが押収されました。グループの4人が製造し、町田市内の販売店にゆうパックで送っていたということです。
また、同じ10月に、名古屋市の危険ドラッグ販売店の経営者が、中国から原料薬物を輸入しようとして逮捕されましたが、その後の捜査で、関係先の民家から植物片40キロや粉末350グラム、計量器などが見つかり、危険ドラッグの製造で再逮捕されました。
さらに10月末、福井市では危険ドラッグ製造グループの男女6人が逮捕されました。グループは、市内の複数のアパートやマンションの一室で危険ドラッグを製造し、京都市内のアパートを拠点にインターネットを通じて、全国の500人以上に販売していたといいます。

福井のグループは、インターネットを通じて原料薬物を輸入し、見よう見まねでブレンドしては、仲間内で試して、製品化していたそうです。経験も特別なルートもない人たちが、ふと思い立って危険ドラッグの製造に手を染める・・・そんなことが実際に起きているのです。
原料薬物は、インターネットを通じて手軽に注文することができます。無地の袋に詰めて、パソコンでカラー印刷したラベルを貼れば、危険ドラッグの完成というわけです。特定の人脈がなくても、インターネットなら直接ユーザーに販売することができます。
とはいえ、かけた時間や検挙のリスク、そして危険ドラッグに囲まれて暮らし、自分たちの身体を実験台に使うというリスクを考えれば、とても割に合うものではないでしょうが、この安直な儲け話にひかれる人は、少なくないでしょう。

ちょっとした企業なみの大規模なものから、お手軽な手仕事レベルまで、危険ドラッグ製造の実態は、急速に多様化しています。そして、私たちの生活圏のすぐそばで、ひそかに活動しているのです。

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