脱法ドラッグの個人輸入はリスクがいっぱい

いま税関には、様々な国から日本のユーザー宛てに、封筒や小箱に入った荷物が連日届いています。その内容物は、ラミネートパックや小さなボトルに入った脱法ドラッグ。ところが、通関のために検査してみると、こうした製品から、規制薬物が検出されることも珍しくありません。
今日は、中国から発送された製品から、覚せい剤が検出され、注文した男性が逮捕されたというニュースがありました。
記事に添えられた写真をみると、届いた品物は、ヨーロッパで数年前から人気を集めている製品(LU Love Dove)で、日本でも愛好者が多いはずです。

<ニュースから>*****
●覚醒剤入りの錠剤密輸入の会社員を逮捕 埼玉県警
埼玉県警薬物銃器対策課と草加署、東京税関は8日、覚せい剤取締法違反の疑いで、川口市元郷の会社員、T容疑者(34)を逮捕した。同署によると「違法な薬物の成分が含まれているとは知らなかった」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は3月26~27日、覚醒剤の成分を含んだ錠剤5錠を合法ドラッグの袋に入れ、中国の広州白雲国際空港から国際スピード郵便で密輸入したとしている。
MSN産経ニュース(2014.4.9 16:14)
*****

インターネット上には、外国の脱法ドラッグ販売サイトが多数あり、なかにはボタンを押すと日本語で表示してくれるものもあります。支払等の条件を満たせば、日本からの注文も受け付け、たいていは数日で外国郵便物として製品を送ってきます。
買い手にとっては、国内の業者から買う場合とそれほど違わないのですが、でもこれは、外国からの個人輸入に当たり、資格のない一般人が、麻薬、覚せい剤、指定薬物などを輸入することはできません。
外国から到着した製品は、通関のために税関で検査されますが、製品から指定薬物や麻薬が検出された場合は、その荷物の通関が許されません。ときには、上記のニュースのように、注文主が逮捕されることもあります。

実は、私のもとには、個人輸入のトラブルや不安を抱えた人たちから、頻繁に相談が寄せられます。外国のサイトに注文したが品物がなかなか届かないと不安にかれらている人、税関から通知を受け取ってあわてている人等々・・・。なかには、逮捕されたり、事情聴取を受けているといった深刻なケースもあります。
個人輸入した製品から規制薬物が検出された場合、最終的に注文主が受ける処分は、税関に対して書面で手続きするだけで済んだケースもあれば、逮捕に至った例や、さらに正式裁判で有罪判決を受けるはめになったものまで、ケースによって多様です。検出された薬物の種類、輸入した量、これまでの処分歴なども影響するのかもしれません。

外国のサイトに注文してドラッグ製品を購入しようとする皆さんに、ぜひとも、覚えておいてほしいことがあります。
第一に、次々と市場に出回る新種の薬物に法規制の網をかけるスピードにおいて、日本はいま、世界でも最先端にあるという事実です。つまり、外国で「合法」として販売されているものも、日本ではすでに規制されている場合が多く、輸入は差し止められ、注文主が麻薬や覚せい剤の輸入事犯として扱われることもあります。
第二に、輸入の水際、つまり通関検査の厳格さにかけても、日本は際立っているという事実です。私は日ごろから、舞い込んでくる相談ケースに接しながら、膨大な輸入品に対処している税関で、実に細かいチェックが行われていることを肌で感じています。

≪インターネットで外国から娯楽目的で購入(輸入)した脱法ドラッグに関する事件≫
■覚せい剤が検出された場合・・・
 覚せい剤取締法違反(覚せい剤の輸入)
 営利目的がない場合の法定刑は1年以上の有期懲役
■麻薬が検出された場合・・・
 麻薬及び向精神薬取締法違反(麻薬の輸入)
 営利目的がない場合の法定刑は1年以上10年以下の懲役
■指定薬物が検出された場合・・・
 薬事法違反(指定薬物の輸入)
 営利目的がない(業としない)場合の法定刑は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金(又は併科)

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