MDPVで逮捕|インターネットで海外から個人輸入

数年前まで代表的なバスソルト成分として欧米でさかんに流通していたMDPVも、今ではほとんどの国で法規制の対象になり、脱法ドラッグの世界から急速に姿を消しつつあります。
わが国では、2008年に指定薬物として輸入や販売が規制され、さらに2012年7月には麻薬に指定されて、一般人の所持や使用も厳しく禁止されています。

そのMDPVを所持していたとして、広島県で地方公務員が逮捕されたとニュースが報じています。捜索で発見されたのは、麻薬のMDPV約1.6グラムのほかラッシュ(亜硝酸イソブチル)、植物片など。インターネットで海外の販売サイトから買ったものだといいます。
脱法ドラッグとして買ったものを、麻薬に指定された後もそのまま手元に保管して、時々使っている・・・。薬物ユーザーのなかには、そんな人が少なくないのではないでしょうか。
たとえ入手した時には違法でなくても、その後、麻薬に指定されたことを知りながら所持していれば、麻薬及び向精神薬取締法違反です。自分で使う目的で少量を所持した場合でも、有罪となれば懲役刑を言い渡されることになります。

<ニュースから>*****
●<麻薬取締法違反>所持容疑で教委職員逮捕 広島・大崎上島
幻覚作用がある麻薬「MDPV」を所持していたとして、広島県警薬物銃器対策課などは4日、同県・・・M容疑者(59)を麻薬取締法違反(所持)容疑で逮捕した。
逮捕容疑は4日午前6時45分ごろ、自宅で小瓶入りのMDPV(1.6グラム)を所持していたとされる。「麻薬と知りながら隠し持っていた」と容疑を認めているという。MDPVは昨年8月から麻薬取締法の指定薬物になった。
県警によると、先月28日に同容疑で逮捕された同県府中市立小学校教諭、T容疑者(41)の捜査からM容疑者が浮上。2人は知人だったという。県警は4日、M容疑者の自宅を家宅捜索し、植物片や指定薬物の亜硝酸イソブチルを含む液体を押収した。インターネットで海外から個人輸入したとみられ、県警は余罪を追及している(当事者の氏名等を省略)。
毎日新聞 6月5日(水)10時40分配信
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●インターネット上で販売される薬物、危険を背負うのは購入者です
インターネット上の薬物販売サイトの存在が、各国の薬物取締にとって大きな障害になっているのは、残念ながら事実です。外国の販売サイトのなかには、多くの国ですでに規制されている薬物さえ掲載しているものもあります。管理体制の完備されていない新興国や、実態の把握できない小国などに本拠を置き、国際的に展開しているプロバイダーなどを利用して、取り締まりの手の及ばない領域で、様々な薬物が販売されているのです。実際、こうした販売サイトを取り締まることは、現状では、かなり困難だと思われます。
でも、取締りから逃れて、安全な場所に身を隠しているのは販売者だけで、購入者は常にリスクにさらされていることを、どうか忘れないでください。

たとえば、上記のMDPVをインターネットで注文した場合、購入者がさらされるリスクをあげてみましょう。

まず、外国から日本へ注文品が輸入されてくる段階で、税関の検査が控えています。インターネット上の薬物販売サイトからの配送品には、発送地や品物の形状など、けっこうわかりやすい特徴があります。私でも気づくほどですから、税関検査の現場ではマークされていることでしょう。郵便物や航空貨物として日本に到着した品物から麻薬が検出されれば、麻薬の輸入事件です。当然、その注文主は捜査線上に浮かびあがることになります。

もし、なんとか税関検査をすり抜けて注文主の手に届いたとしても、今度は麻薬の所持事犯として検挙される危険に、常にさらされていることになります。思いがけないところから、麻薬の所持が発覚して逮捕される例は、いくらでもあります。親切心から少量を友人にプレゼントしたところ、たまたまその友人が検挙されて入手先が判明したケース、恋人と一緒にドラッグをキメたところが、彼女が急性中毒を起こして救急搬送された例、交通事故に巻き込まれて隠し持っていた麻薬がみつかったという不運な人もいました。

もうひとつ、購入者が背負う最も大きな危険として、思いがけない中毒事故に見舞われるリスクも無視することはできません。そもそも正体不明の薬物、まして相手の顔の見えないインターネット上の販売者から送られてくる品物です。はっきり言って、届けられた製品の内容を信用する根拠はありません。欧米の調査では、同一ブランドで販売された製品が、入手ルートによって成分が異なっていた例や、純度に大きなばらつきがみられた例が、頻繁に報告されています。

インターネットなら、いろんな薬物が簡単に手に入る・・・たとえそれが現実だとしても、そこにはいろいろな種類の危険が潜んでいます。ユーザーの皆さん、安易に注文することで、身辺に自ら招き寄せてしまう危険の数々をどうか忘れないでください。

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この記事へのコメント

薬中そのやん
2013年06月07日 08:07
ゲートウエイとして個人輸入によるクスリの乱用が、やがて違法物へ向かい、どうにもならなくなり、精神科と自助団体に通っている者です。最近の傾向として、大麻類似よりも、覚醒剤類似の作用のある物質が広がって来ているように思います。依存を支配しているのは、最終的にはドーパミンであると言われていますが、私もそう思います。人間は快感、恍惚、などを繰り返したくなるからです。それに、一度、破壊された脳回路は、二度と元に戻らないと考えられていますので、依存の進行は、やがては死を意味します。恐ろしい事です。

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