東京都の知事指定薬物、本日から施行

●東京都はカチノン系など8物質を知事指定薬物に
<ニュースから>*****
●脱法ドラッグ:自治体で都が初、8種を規制薬物に 国内未流通も含む /東京
都は15日、薬事法の規制対象外の「脱法ドラッグ」8種類を、条例で製造・販売を禁止する「知事指定薬物」に指定したと発表した。このうち通称名「4-ブロモメトカチノン」は国内で流通していないが、欧州で危険性が指摘されている実態などを踏まえ、上陸前に指定した。こうした「水際規制」は国が昨年から導入しているが、自治体が条例で対応するのは全国で初めて。
都薬務課によると、8種類はいずれもマウスを使った実験で覚醒剤のような興奮、幻覚作用が確認され、乱用すると健康被害が生じる恐れがある。「4-ブロモメトカチノン」は都が文献を基に実際に合成し、作用を確かめたという。条例に違反して製造・販売すると、2年以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられる。【佐々木洋】
毎日jp(毎日新聞・東京版) 2月16日
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東京都が知事指定薬物に指定した物質は、東京都福祉保健局のサイトで公表されているので(下記を参照)、これを参照しながら概要をまとめてみました。下の表は、私なりに薬物のタイプ別に整理したもので、東京都が発表したものと順番が異なっています。また、参考までに、これまでに脱法ドラッグ市場に出現し、すでに麻薬や指定薬物として規制されているものから、類似薬物を選び出して添えています。

まず気づくのは、今回の指定対象のほとんどが覚せい剤に似た中枢神経興奮作用をもつ薬物、つまりカチノンの仲間を中心とした、いわゆるバスソルト系の成分だという点です。合成カンナビノイドに関しては、最もメジャーなグループを包括的に指定薬物として規制する準備が進んでいることから、東京都としては、その後の脱法ドラッグ市場に次々と登場してくるであろうバスソルト系の成分に対して、重点的な規制策を投入したものと思われます。
それにしても、次から次へと細部をほんの少し変化させた類似薬物(アナログ)の登場が続いています。昨年下期まで広く出回っていたα-PVP(現在は麻薬)が規制された後の市場に出回ったのが、実にそっくりな構造をもつα-PBP。それだけではありません、ヨーロッパやアメリカで広く出回ったメフェドロン(麻薬)やMDPVとそっくりなものが、次々と登場しているのです。
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↑都知事指定薬物の内容

なお、今後、大阪府、愛知県、徳島県など条例を定めて脱法ドラッグ対策を進めている府県でも、東京都の指定内容を参考に、知事指定薬物の指定が行われることになるでしょう。まず、大きな脱法ドラッグ市場を抱える大都市が、国としての対策の一歩先へ踏み出す・・・そんな動きが見えてきそうです。

[参照]
東京都福祉保健局>知事指定薬物
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/d_taisaku/chijishitei.html

●国の指定も加速してきた
国としての脱法ドラッグ対策の要となっている指定薬物の制度でも、いよいよ迅速指定がペースに乗ってきたようです。次回の指定は3月下旬ころ、27物質が新たに規制対象に加わる見込みだと発表されました。来週には、パブリックコメント案として、次の指定案が公表されることになるでしょう。

<ニュースから>*****
●脱法ドラッグ27種、新たに規制対象へ
厚生労働省薬事・食品衛生審議会の指定薬物部会は15日、幻覚や興奮作用などがあるものの薬事法で規制できていない「脱法ドラッグ」から見つかった27種類の化学物質について、新たに薬事法に基づく「指定薬物」とすることを決めた。うち2種類は、海外で流通が確認された国内未流通の薬物。意見公募を経て、3月下旬以降に公布される改正省令で正式に指定された後、違法薬物として規制対象となる。
MSN産経ニュース(2013.2.15 21:55)
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