α-PVPなど6物質、1月30日に麻薬指定

1月30日、α-PVPなど6物質が新たに麻薬に指定されました。今回指定される6物質は、いずれも脱法ドラッグの成分として多くの製品に使われ、指定薬物に指定された後も流通品から検出されるなど、幅広く出回ってきたものです。つまり、現在もさまざまな形で保管されているものが、麻薬として厳しい取り締まりの対象になるわけです。
施行は3月1日(金)から。
厚労省は、今回の麻薬指定に当たって情報を出し、注意を呼びかけています。また、同時に、新たに麻薬となる物質が検出された製品例も公表し、これら製品を持っている人は、焼却など回収困難な方法で速やかに廃棄するよう呼びかけています。(下記参照①)

[参照]
① 麻薬指定に当たって厚労省が発表した情報
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20130130.html
・国民の皆様への注意喚起
・各対象物質を検出した製品例(写真あり)
② 麻薬に指定する政令(麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/hourei/H130130I0050.pdf
画像

↑新たに麻薬に指定された6物質

●うっかり「麻薬所持」をしないために
今回麻薬に指定された6物質は、いずれも、すでに指定薬物として規制されていました。
指定薬物は、輸入したり、販売等した場合は処罰されますが、ユーザーが自分で使うために所持したり、使用することは処罰の対象になっていません。
ところが、麻薬の場合は、一般人の所持や使用も禁止され、違反者に対しては懲役刑が科されます。かなり前に入手して、忘れかけていたような麻薬の所持で有罪判決を受けた例もあるのです。

特に今回の指定対象には、JWH-073、JWH-122、α-PVPなど、脱法ドラッグの成分として、かなり広く出まわったものが含まれています。とくにα-PVPは買上げ調査での検出例が最も多く、しかも昨年10月に指定薬物として規制対象になるまで脱法ドラッグとして流通していたのです。あなたの手元にある脱法ドラッグに、今回新たに麻薬に指定された成分が含まれている可能性はかなり高いといえそうです。厚労省が、とくに注意喚起の情報を出したのは、こうした実態を考慮してのことでしょう。

「合法」だからと考えて気軽に入手してしまった人、「どんな物か試してみよう」と買った人、そうそう「資料」や「教材」として保管していた人たちも、この機会に手元の脱法ドラッグ製品を処分するのが賢明というものです。
ちなみに、私のところにはいろんな人たちが脱法ドラッグを持ってきますが、私は決して手元に保管しません。たとえ「合法」と称して販売されていても、その内容を確認することはできず、また次々と麻薬に指定されたりする状況の下で、麻薬を取り扱う資格を持たない私が、うかつに保管するわけにはいかないのです。

なお、あまり知られていないことですが、ひとたび麻薬として施行された後は、勝手にこれを廃棄することさえできなくなります。麻薬及び向精神薬取締法は、麻薬を廃棄しようとする者は、麻薬の品名及び数量並びに廃棄の方法について都道府県知事に届け出て、当該職員の立会いの下に行わなければならないと定め(29条)、この規定に違反した者には1年以下の懲役もしくは20万円以下の罰金(併科あり)を科すとしているのです。ただし、法に違反して麻薬を廃棄したという事件に、私は接したことがありません。
厚労省は「廃棄方法など御不明な点がある場合には各都道府県の薬務担当者又は保健所にお問い合わせ下さい。」と呼びかけています。

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この記事へのコメント

医療機関で測定をしています。
2013年02月04日 16:54
医療機関で薬物の分析をしているのですが、合成カンンビノイドの測定経験は未だありません。ただ、実際に流通している商品を検証しておかないといけないとも考えています。質量分析まで行えば確認はできそうなのですが、保持しているだけでも厄介な扱いになりそうです。悩んでおります。

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