弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 脱法ドラッグと日本、まだ歴史とは呼べない17年・3

<<   作成日時 : 2012/04/17 03:31   >>

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●ケミカルドラッグの潮流
2002(平成14)年、当時の脱法ドラッグ界のスター商品だったマジックマッシュルームに対する規制が導入されたにもかかわらず、販売業者はさほど大きな打撃を被ったようには見えず、その後、わが国の脱法ドラッグ市場はさらに拡大していったように思えます。
この頃から、とくに目に付くようになってきたのが、いわゆるケミカルドラッグと呼ばれる多様な合成薬物群です。もともと脱法ドラッグ販売店などでは、「化学試薬」「アロマ」などと称して粉末状または液体状のケミカルドラッグを販売してきましたが、マジックマッシュルームの話題で脱法ドラッグ市場が急速に拡大するにつれ、こうしたケミカルドラッグの種類も増加していました。

2004(平成16)年に発表された「いわゆる“ケミカルドラッグ”の実態調査の結果」という論文があります。これは、神奈川県内の店舗で販売されていたケミカルドラッグ10検体の分析結果ですが、検出された成分は実に多彩で、MDMA類似作用をもつ脱法ドラッグとして出回っていたBZP、3CPP、TFMPPなどのピペラジン類や、AMT、DPTなどのトリプタミン類、MBDBや2C−Iなど、このころ欧米で出回っていた主要な脱法ドラッグがずらりと顔を揃えています。(下記参照資料@)

下は東京都が2003(平成15)年10月に報道発表したものの一部です。東京都は、都内で販売される脱法ドラッグの買上げ調査を継続的に行い、医薬品成分が検出された製品の報道公表を行っていますが、このころから急速にケミカルドラッグが増加している様子がわかります。(下記参照資料A)
画像

画像

↑東京都福祉保健局の報道発表「乱用が懸念される薬物の発見について」(平成15年10月)より転載

● 脱法ドラッグと麻薬指定
2006(平成18)年に薬事法が改正されて指定薬物の制度が制定されるまでは、脱法ドラッグ市場に新しく登場した化合物に対しては、その有害性に応じて麻薬に指定し、取り締まりを行ってきました。
わが国の脱法ドラッグ市場は、21世紀にはいったころから急速に拡大し始め、それに伴って出回る製品の種類も増え、次々に新規成分が登場するようになりましたが、それに対応して、新たに麻薬に指定される物質は加速度的に増え始めました。2006(平成18)年にはケタミンなど4物質、2007(平成19)年にはメチロンなど5物質が麻薬に指定されました。
問題は、麻薬指定に要する時間と手間です。麻薬は極めて厳格に規制され、一般人の使用や所持といった違反に対しても、重い懲役刑が定められています。対象となる物質の有害性が明確でなければ、こうした厳格な規制を強いることはできないわけですから、麻薬指定に当たっては対象物質の有害性について科学的な検証が尽くされなくてはなりません。そのため、脱法ドラッグ市場で新規物質が確認されてから、麻薬として規制が開始されるまでに2〜3年かかってしまうのが現実でした。また、次々に新規物質が登場すれば、麻薬指定の手続きは滞留してしまうかもしれません。
2006年に導入された指定薬物の制度によって、この点は大きな進展がみられるようになりました。これは、有害性のおそれがある物質を迅速な手続きで指定薬物に指定し、その製造・輸入・販売などを規制することに重点を置いた制度で、違反者に対する罰則は麻薬の場合より緩やかで、一般人の使用や所持まで禁ずる規定はありません。変わり身の早い脱法ドラッグに対応するために、迅速性を重視した新しいタイプの制度なのです。
しかし、イタチごっこへの対応には、いまだ決定打がみつからず、わが国に脱法ドラッグが広まり始めた初期から、この追いかけごっこが繰り返されています。たとえば、1990年代末ころに脱法ドラッグとして出回り、日本では1998年に麻薬に指定された2C−B(4−ブロモ−2,5−ジメトキシフェネチルアミン)という物質があります。強い幻覚作用のある麻薬で、「パフォーマックス」などの商品名で、錠剤タイプの脱法ドラッグとして販売されていたものです。
麻薬に指定されて、一時は脱法ドラッグ市場から消えた2C−Bですが、その後、ほんの少しだけ化学構造が違う類似物質が次々と出回り、その都度麻薬や指定薬物に追加されています。2C−I、2C−T−7、2C−T−2、2C−T−4、2C−E、2C−C・・・・。

[参照資料]
@ 小島尚ほか「いわゆる“ケミカルドラッグ”の実態調査の結果」中毒研究 2004年17号
A東京都福祉保健局>違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)対策>これまでの調査結果
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/d_taisaku/chousa/files/H15.10.pdf

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内 容 ニックネーム/日時
わたしは、何が起こっても薬物のせいで幻覚が出ているだけ、と言われ続け、それを信じた結果、今どんな状態にあるかを簡潔に書きます。あまりにも過酷な弾圧で、頭がまともに機能しないなか、1週間近く調査を続けた結果です。家のコンピューターも接続できない状態で、今インターネットカフェから辛うじて携帯電話を修復し、ここに書き込んでいます。
以下時系列です。
3月23日から24日:調査の結果、インターネット・電話回線の無令状盗聴と不法侵入が確実と判明したため、ただちに国連人権委員会に通告。
4月初旬:さらに弾圧が悪化。インターネットの検閲に加え、コインテルと呼ばれる対スパイ弾圧法を用いた弾圧が苛烈化。幻覚などでは決して説明がつかない、機械の破壊、情報流出過激化。旧東独シュタージの話とのあまりの類似性に驚愕。
4月中旬から今:怪文書が送り付けられる、朝鮮語ページが改ざんされた上で届けられるなどの明らかな弾圧が始まる。すべて証拠保全し朝鮮通信社に照会するなどコンファームずみ。この時点で明白に国際法上の難民の条件を満たすと判断、在ハバナ朝鮮大使館、在北京朝鮮大使館、UNHCRに難民保護要請。
現在:キューバ領事に直接相談するもキューバは難民を受け入れないとの返答。ラウル氏に代替わりした影響か。朝鮮に再度要請中。

この話を、弁護士として、すべての日本人民に伝えてほしい。
人権を守ることが使命だとの、日弁連の言葉に嘘がないなら。
わたしは、これを投稿した瞬間、拘禁化に置かれてしまうかもしれないのだから。。。

さようなら。
いぇぷに
yeppuni
2012/04/17 18:56

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