弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 脱法ドラッグと日本、まだ歴史とは呼べない17年・1

<<   作成日時 : 2012/04/11 23:58   >>

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●1990年代後半、「合法」と称するドラッグが日本に登場した
「JR秋葉原駅から徒歩1分の雑居ビルにあるアダルトショップ。その一角に『合法ドラッグコーナー』があった。本棚3段分に・・・カラフルなビンが約20種類、5−10個ずつ並ぶ。値段は2千−6千円で・・・英語やドイツ語、スペイン語などの表記が多い。大半が輸入物のようだ。『薬事法上、ドラッグ類の説明はできません』という店側の説明が数か所に張ってある。ただ、同コーナーの片隅にドラッグの使用法や効用などを紹介した本が2冊置いてあった。『迷ったらこの本を参照してもらう』(店長)という。」

実は、これは今から13年前、1999年11月の読売新聞に掲載された「若者に拡大“脱法ドラッグ”」という記事の一部です。販売される商品は現在のものとは違っていても、その売り方は、10年以上前から同じスタイルが踏襲されているようで、まるで現在の脱法ドラッグ販売店とそっくり同じです。当時は「合法ドラッグ」と称する品物が日本で販売されるようになって5年目といった時期。そういえば、若者を中心に使用が広まる気配に警戒感も高まり、「脱法ドラッグ」という呼び方が提唱され始めたのも、このころでした。
記事は、東京都が行ったサンプル調査(試買調査)で、米国製のスプレー製品から劇物成分が検出され、販売中止・回収の指示が出されたことに関連するもの。この記事は、次のような文章で締め括られています「都が特定の製品について販売中止や回収を指示しても、合法ドラッグは次々と新たな製品が輸入・販売されており、『イタチごっこのような状態』(薬事指導課)というのが実情だ。」やれやれ、イタチごっこもまた10年以上にわたって繰り返されているわけです。
【出典】「若者に拡大“脱法ドラッグ”」読売新聞1999年11月4日
画像

わが国で「合法ドラッグ」と呼ばれる商品が本格的に出回り始めたのは、1995年ころからといわれます。アメリカで人気のあった「ハーバルエクスタシー」と呼ばれる製品が、1995年夏ころからわが国で売られて話題になり、その後、続々と「合法ドラッグ」が登場し始めました。
竹村道夫氏(医師・赤城高原ホスピタル院長)は、わが国で脱法ドラッグ販売が始まった時期について、次のように説明しています。
「1995年夏、日本の合法ドラッグ時代がスタート。ハーバルエクスタシーが日本に上陸。同年秋、ナチュラルエクスタシー発売。海外製品はエフェドラ入り。日本では、個人輸入(代行)による入手が原則だが、違法販売も横行していた。日本で正規に販売された製品では、薬事法に違反しないように、消費者には説明ないまま、エフェドラが取り除かれていたらしい。その違いを知らずに、海外製品と同じものだと思って購入したユーザーも多かった。」
【出典】脱法ドラッグ、流行小史(赤城高原ホスピタルのサイト内記事) 
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/DRlegal_drug_hisory.htm

1990年代後半、脱法ドラッグを広めた販売チャネルは、大きく分けて3タイプでした。まず店舗販売、その中心は、上記の読売新聞記事が取り上げているアダルトショップで、脱法ドラッグはあたかも媚薬のようなイメージで販売されていました。第2のチャネルは通信販売で、雑誌やスポーツ紙などで広告するもののほか、当時台頭してきたインターネット通販でも脱法ドラッグが扱われ、また個人輸入代行業者による販売も行われていました。そして第3のチャネルとして、夜ごと渋谷センター街に立ち並ぶ露店がありました。

センター街を中心とした渋谷周辺に、夜を待ちかねたように店開きする露店の中に、「合法ドラッグ」を扱う店が混じるようになったのです。1997年ころ、畳1枚分くらいの板の上に並べられていたのは、幻覚サボテンやマジックマッシュルームなど。小国綾子氏のブログから、1997年 2月 17日の毎日新聞記事の一部を紹介します。
「昨年流行したハーバルエクスタシーに続き、日本に次々上陸する新手の「合法ドラッグ」。若者の薬物乱用が社会問題となる中、これらが覚せい剤や大麻への“入り口”になる危険性も指摘されている。
渋谷のセンター街では毎晩、サボテンや乾燥させた植物の葉などを並べた露店が出る。売られているのは、南米の宗教儀式で幻覚剤として使われたといわれるサボテンの一種のペヨーテ、瓶の中でマッシュルームを培養できる「マジックマッシュルーム栽培瓶」など。ペヨーテは1株3万円。マッシュルーム栽培瓶は1本1万5000円。同じ商品は、インターネットのホームページでも紹介されており、電子メールによる注文も可能だ。」
【出典】「おぐにあやこの行った見た書いた」記事12◆「脱法」ドラッグ記事
http://oguni.blog56.fc2.com/blog-entry-239.html

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
いまの世の中が、
ドラッグを必要にさせているというアプローチを誰もしないのは不気味です。
私はありとあらゆるドラッグをやってきました。
とても元気です(笑)
私はいまはドラッグを必要としません。
体制や企業やマスコミの流れに乗らないようになってから必要にならなくなりました。

漠然とした不安、
加速する世界、
終わりのない競争、
格差社会、
希薄な人間関係、

この先に落胆した人間が求めるものは刹那の快楽、すなわちドラッグ。
無尽蔵に欲望を掻き立てるこの世界。
究極の快楽はドラッグ。
需要がある限り供給は続いてく。

シンジケート
2012/04/12 13:46
他の方のコメント、経験者は語るですかね。元気だと自称すること自体、ドラッグ依存症で感覚がマヒしているようです。お気の毒に。

ドラッグ(脱法・合法)を止められるのは極稀な例です。
forget-me-not
2012/04/15 01:55
直接的に脳や神経に作用する破壊的かつ、刹那的快楽。やはり、それに勝てるものはないのか?
私も様々なドラッグの中毒歴がある者として言わせてもらいますが、社会全体が変わらないと無理。
不安や格差、孤独や怒り。自分の弱さへの恨み。ドラッグは簡単に精神を変化させ、
それらを誤魔化せますから。非生産で悲しい事。もうたくさんです。

そのやん
2012/04/16 00:32
ドラッグ依存症を「社会のせい」にしてはいけません。ドラッグを止められない人間は自分の弱さを常に誰かのせいにします。社会がかわってもドラッグに手を出す方は心の弱い人間です。ドラッグに逃げてはいけません。

次を読んで御覧なさい。共通する点があるでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97
forget-me-not
2012/04/16 11:33
>forget-me-notさん

あなたのような短絡的な批判しかできない人が、
依存症患者を生んでいるのですよ。全く分かってないのは
あなたです!
そのやん
2012/04/18 11:04
>そのやん
批判ではないのですが、そう感じ取れたら、心よりお詫び致しますね。あなたの辛いお気持ちを理解できなくて申し訳ありません。ただ、これ以上ご自身の身体をドラッグで害して欲しくないのです。あなたの身体は貴方だけのものではないのだから。
forget-me-not
2012/04/18 11:47
板が荒れるので、ここでは、これ以上書きませんが。
依存症患者に対しての理解は、本当に得にくいです。
たとえ、その人を思っての注意や行動であっても、
(イネーブリングと呼ばれる専門用語の中に含まれる)
本人はそれをプレッシャーと感じたり、恨んでしまう事も
多く、よほど腕の立つドクターでも手を焼く程です。
やはり同じ中毒者同士での助け合い。所謂ミーティング。
これしかクリーンを維持できないと思う。
特に薬中は自分の弱さを否定されると激高する事がある。
私もそうです。実際に虐めや迫害を受け続けた事や、
その人にしか分からない痛みや孤独を抱えているから。
だからと言ってやたらに擁護しろとは言いませんけど。
精神科での依存症治療の第一歩は患者への理解が
最重要を書かれているのを見たことがあります。
とにかく日本は遅れている。否定、排除、重罰。
それしかないのか?私は違うと思います。ちなみに、
弁護する立場の、小森先生も、この事は既に
ご理解済だと思います。
そのやん
2012/04/18 11:55
ストーカーほどストレスたまるものはないねん。
輪ゴム。


小森弁護士さんには変なコメントで申し訳ないです。
太郎
2012/04/19 00:06
自分は何者かから狙われていると本気で思い込んでいた。でもそんなことは絶対ないんだ。やっと全てが理解できたよ。
太郎
2012/04/21 00:05

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