横浜でベトナム人のヘロイン密売グループ摘発

横浜で、ヘロインの密売グループが検挙されたと、ニュースが報じています。このグループは、ストローに詰めたヘロインを1個5千円という、比較的身近な単価で密売しており、購入客のなかには日本人もいたといいます。一部地域で出回っているストロー詰めのヘロイン、捜査の進展とともに、意外に浸透している実態が浮かび上がってくるのかもしれません。

<ニュースから>*****
●ヘロイン所持で容疑の6ベトナム人を逮捕/横浜
県警国際捜査課と薬物銃器対策課などは6日、麻薬取締法違反(共同所持、営利目的所持など)の疑いで、ベトナム国籍の男6人を逮捕した。
(略)県警によると、6人はヘロインの密売グループとみられ、約0・15グラムのヘロイン入りストロー片1個を5千円で譲り渡していたという。県警は今年3月までに同容疑者らからヘロインなどを購入した同国籍や日本人の客5人を逮捕。供述から同容疑者ら密売人が浮上したという。
県警は6日、団地やアパートなど計6カ所を家宅捜索し、ヘロインのほか、注射器など16点を押収した。
【神奈川新聞】 2012年4月7日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1204070009/
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ヘロインは、乱用薬物の中でもとくに深刻な問題をもたらすといわれます。その理由は、きわめて依存性が強いことと、死亡事故が多いことによります。
さまざまな薬物のなかでも、断薬がとくに困難だといわれるのがヘロインです。強い身体依存性があり、ヘロインの摂取を中断したり摂取量を減らすと、極度の禁断症状に苦しむため、依存者はなかなかヘロインを絶つことができません。そして、ヘロインを常用し続けた乱用者は、しばしば過量摂取による事故にみまわれ、時には死亡につながることもおきるのです。UEの統計によると、薬物関連死の原因としてヘロイン等あへん系麻薬が際立っており、EU加盟国中10カ国では、薬物誘発性死亡の原因の85%以上をヘロイン等あへん系麻薬が占めています(EMCDDA, Drug-related deaths and mortality(DRD)2011)。

幸い、わが国ではヘロインの乱用は限られており、近年では、大きな問題は起きていませんが、外国人の多い地域を中心に、一定量のヘロインは常に出回っているようです。2011年では、ヘロインの押収量は3.5キログラム、そのほとんどに当たる3.4キログラムが密輸事件で押収されたものです。最近では、昨年末に羽田空港で、マレーシアから1キロのヘロインを密輸しようとしたスペイン人男性が逮捕されました。

ところで、ヘロインは、あへんを精製して作られます。世界の2大あへん産地アフガニスタンとミャンマーの周辺地域は、当然、ヘロインの大消費地でもあるわけです。中国やベトナム、ミャンマー、マレーシアなど東南アジア諸国でも、乱用される薬物の第1位がヘロインという地域が広がっています。
日本にすぐ隣接する地域で、ヘロイン乱用が深刻な社会問題になっているなかで、人や物資の動きにともなって、じわじわと、多様な薬物が流れ込んできている実態が、このニュースを通じて伝わってきました。
画像

↑乱用薬物中でのヘロイン等の順位
ヘロイン等が乱用第1位の国は濃紫色で表示。
国連薬物犯罪事務所編『世界薬物報告書2011年版 World Drug Report 2011』57ページより転載

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