まず麻薬や指定薬物配合ドラッグの排除を
3月7日、埼玉県の試買調査でも、脱法ハーブから指定薬物が検出されたと発表がありました。これまで検査が行われなかった自治体でも、脱法ハーブ店への立入検査が始まり、また試買調査の結果も頻繁に発表されるようになった結果、既に規制され、市場に出回っていないはずの麻薬や指定薬物を含有した脱法ドラッグ製品が、続々みつかっているというわけです。法改正や、新たな規制策を検討することも大切ですが、その前に、既存の制度の法執行を見直すことが急務だと、改めて感じています。
下記は、各自治体が脱法ドラッグの試買調査を行った結果、麻薬や指定薬物が検出されたもので、今年1月以降の発表分に限定しても、
・麻薬が検出されたもの・・・6製品
・指定薬物が検出されたもの・・・20製品
と多彩です。積極的に試買調査を行う自治体が増え始めていることから、今後もさらにこうした発表が続くことでしょう。
■3月7日発表 埼玉県
インターネットで購入した製品から指定薬物を検出
・ 製品名:RYOMA(植物片+微粉末) JWH-122(指定薬物)を検出
■2月28日発表 東京都
東京都内の販売店から購入した製品から麻薬を検出
・製品名:GT XXX COCO(粉末) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT Mebius(液体) メチロン(麻薬)を検出
・製品名:GT 666 Lovers Β(液体) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT XXX(液体) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT 666 COCA(粉末) AMT(麻薬)を検出
・製品名:TRINITY(液体) AMT(麻薬)を検出
■2月28日発表 東京都
東京都内の販売店及びインターネットから購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:Monster King(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Jamaican Gold EXTREME(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Miracle(植物片+微粉末)4FMP(指定薬物) を検出
・製品名:LILITH(液体) 4FMP (指定薬物)を検出
・製品名:GT Misty(液体) 4FMP(指定薬物) を検出
・製品名:X(植物片+微粉末) AM2201、JWH-018(指定薬物)を検出
・製品名:DAEMON HOWLING(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:TRY DRY(植物片+微粉末) エトカチノン、4-メチルエトカチノン(指定薬物)を検出
・製品名:TARGET(植物片+微粉末) JWH-203(指定薬物)を検出
・製品名:白虎(植物片+微粉末) AM694(指定薬物)を検出
・製品名:ハッピーモア香(粉末) AM694(指定薬物)を検出
■1月26日発表 福岡県
北九州市小倉北区の販売業者から入手した製品から指定薬物を検出
・製品名:アムステルダム(植物細片) AM2201(指定薬物)を検出
■1月20日発表 千葉県
千葉県内の販売店及びインターネットから購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:THE PREMIUM(植物細片) JWH―122(指定薬物)を検出
・製品名:energy smell Goa (液体) エトカチノン(指定薬物)を検出
・製品名:energy smell Tech(液体) PMMA(指定薬物)を検出
・仏陀(植物細片) JWH-122、カンナビシクロヘキサノール(指定薬物)を検出
■1月18日発表 東京都
東京都内の販売店から購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:soma NEO(植物細片) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Illution(植物細片) JWH-203(指定薬物)を検出
・製品名:花魁 Green(液体) 4FMP(指定薬物)を検出
●指導・監視の質の向上
さて、ここで気になるのが、業者によっては、発表後も同種(類似)の製品を販売しているものがある点です。さすがに麻薬が検出された製品は、すみやかに店頭から回収されたようですが、指定薬物の場合は、それほど徹底していないように見受けられます。違反製品がみつかったら、全国の販売業者に対して、同種製品を販売していないか確認することもぜひ必要でしょう。
せっかく動き始めた指導・監視の流れが有効に実を結ぶよう、業者指導マニュアルの作成もぜひ検討していただきたいものです。英国では、自治体警察が脱法ドラッグ販売業者対策に当っていますが、いささか複雑な脱法ドラッグ対策に乗り出すに当たって、警察職員が知っておくべき制度や法規、薬物の知識などをコンパクトにまとめたガイドラインが作成されています。
そういえば、わが国でも平成17年に無承認無許可医薬品として脱法ドラッグの取り締まりに着手した際には、わかりやすい事例集が作成されたことがありました。こうした情報を整備することで、現場の動きは違ってくるはずです。
[参照]
■ 英国警察の新薬物取り締まりガイドライン
ACPO Guidance on Policing New Psychoactive Substances including Temporary Class Drugs(2011)
http://www.acpo.police.uk/documents/crime/2012/CBADrugsPsychoactiveNov2011.pdf
■厚労省作成の事例集(平成17年)
平成17年2月25日 薬食監麻発第0225001号「いわゆる『脱法ドラッグ』に対する指導取締りの強化について」
下記は、各自治体が脱法ドラッグの試買調査を行った結果、麻薬や指定薬物が検出されたもので、今年1月以降の発表分に限定しても、
・麻薬が検出されたもの・・・6製品
・指定薬物が検出されたもの・・・20製品
と多彩です。積極的に試買調査を行う自治体が増え始めていることから、今後もさらにこうした発表が続くことでしょう。
■3月7日発表 埼玉県
インターネットで購入した製品から指定薬物を検出
・ 製品名:RYOMA(植物片+微粉末) JWH-122(指定薬物)を検出
■2月28日発表 東京都
東京都内の販売店から購入した製品から麻薬を検出
・製品名:GT XXX COCO(粉末) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT Mebius(液体) メチロン(麻薬)を検出
・製品名:GT 666 Lovers Β(液体) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT XXX(液体) AMT(麻薬)を検出
・製品名:GT 666 COCA(粉末) AMT(麻薬)を検出
・製品名:TRINITY(液体) AMT(麻薬)を検出
■2月28日発表 東京都
東京都内の販売店及びインターネットから購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:Monster King(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Jamaican Gold EXTREME(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Miracle(植物片+微粉末)4FMP(指定薬物) を検出
・製品名:LILITH(液体) 4FMP (指定薬物)を検出
・製品名:GT Misty(液体) 4FMP(指定薬物) を検出
・製品名:X(植物片+微粉末) AM2201、JWH-018(指定薬物)を検出
・製品名:DAEMON HOWLING(植物片+微粉末) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:TRY DRY(植物片+微粉末) エトカチノン、4-メチルエトカチノン(指定薬物)を検出
・製品名:TARGET(植物片+微粉末) JWH-203(指定薬物)を検出
・製品名:白虎(植物片+微粉末) AM694(指定薬物)を検出
・製品名:ハッピーモア香(粉末) AM694(指定薬物)を検出
■1月26日発表 福岡県
北九州市小倉北区の販売業者から入手した製品から指定薬物を検出
・製品名:アムステルダム(植物細片) AM2201(指定薬物)を検出
■1月20日発表 千葉県
千葉県内の販売店及びインターネットから購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:THE PREMIUM(植物細片) JWH―122(指定薬物)を検出
・製品名:energy smell Goa (液体) エトカチノン(指定薬物)を検出
・製品名:energy smell Tech(液体) PMMA(指定薬物)を検出
・仏陀(植物細片) JWH-122、カンナビシクロヘキサノール(指定薬物)を検出
■1月18日発表 東京都
東京都内の販売店から購入した製品から指定薬物を検出
・製品名:soma NEO(植物細片) AM2201(指定薬物)を検出
・製品名:Illution(植物細片) JWH-203(指定薬物)を検出
・製品名:花魁 Green(液体) 4FMP(指定薬物)を検出
●指導・監視の質の向上
さて、ここで気になるのが、業者によっては、発表後も同種(類似)の製品を販売しているものがある点です。さすがに麻薬が検出された製品は、すみやかに店頭から回収されたようですが、指定薬物の場合は、それほど徹底していないように見受けられます。違反製品がみつかったら、全国の販売業者に対して、同種製品を販売していないか確認することもぜひ必要でしょう。
せっかく動き始めた指導・監視の流れが有効に実を結ぶよう、業者指導マニュアルの作成もぜひ検討していただきたいものです。英国では、自治体警察が脱法ドラッグ販売業者対策に当っていますが、いささか複雑な脱法ドラッグ対策に乗り出すに当たって、警察職員が知っておくべき制度や法規、薬物の知識などをコンパクトにまとめたガイドラインが作成されています。
そういえば、わが国でも平成17年に無承認無許可医薬品として脱法ドラッグの取り締まりに着手した際には、わかりやすい事例集が作成されたことがありました。こうした情報を整備することで、現場の動きは違ってくるはずです。
[参照]
■ 英国警察の新薬物取り締まりガイドライン
ACPO Guidance on Policing New Psychoactive Substances including Temporary Class Drugs(2011)
http://www.acpo.police.uk/documents/crime/2012/CBADrugsPsychoactiveNov2011.pdf
■厚労省作成の事例集(平成17年)
平成17年2月25日 薬食監麻発第0225001号「いわゆる『脱法ドラッグ』に対する指導取締りの強化について」
この記事へのコメント
メチロンは3,4年前の「パーティーピル騒動」で税関により一掃されて、AMTは5-MeO-DiPTと同時にもう10年くらい前に規制されて、それぞれ「合法・脱法ドラッグ」ではなく正真正銘の違法薬物「麻薬」である、と周知されたと思っていました。
最近、脱法ドラッグの流通は薬事法指定薬物制度が発足する直前と同じくらいひどい状況にあると感じています。
なんという物質が入っているかもわからない、どれだけ入っているかもわからない。作用もわからない(というか、作用を宣伝したら薬事法に触れるのでかけない)…。
そんなものが堂々と、多数売られている現状が、なぜ発生したか。要するに、需要がある訳ですね。
「なぜ今、脱法ドラッグの需要が増えたか」まで考察する必要があると思います。
実際には、このAMTなる物質は、トリモノアミンリリーサー、つまりドパミン・ノルアドレナリン・セロトニンのすべての神経伝達物質を強力に(それぞれ覚せい剤・MDMAの作用強度とほぼ同等)放出させ、さらにそれらの物質を分解する酵素を阻害し、同時にAMT自体の分解も阻害する、といった大変な作用を持った物質であったわけです。
抗鬱剤としては今では共産圏に残るのみとなった物質が、西側で脱法ドラッグとして使われている…実は似たようなことが、サプリメントの世界でもあるのですが、この話は割愛します。