世界中で不正医薬品を一斉取り締まり

<ニュースから>*****
●世界各国で模造や違法の医薬品の集中取り締まり 日本では14人を逮捕
模造や違法の医薬品の集中取り締まりが、日本をはじめ、世界各国の警察機関などで行われ、日本国内では、偽のバイアグラを販売していたなどの疑いなどで、14人が逮捕された。
「オペレーション・パンゲア」と呼ばれる模造や違法の医薬品の集中取り締まりは、インターポール(国際刑事警察機構)などの主導で、9月20日から27日まで、世界83の国と地域で行われ、日本は2011年、初めて参加した。
日本では、偽のバイアグラを販売したなど薬事法違反の疑いで、会社経営者の男など14人が逮捕され、7人が書類送検されたほか、偽バイアグラなど1,495点が押収された。
また、海外から日本語で違法医薬品を広告・販売するサイトを調べたところ、ほとんどが中国を介したものだったことも判明した。
警察庁は、海外捜査機関とも連携し、実態解明を進める方針。
FNNニュース(09/30 06:15)
*****

●インターポールのサイトから
インターポールが音頭をとって世界81か国が参加したという、その名も「パンゲア作戦」の4期目が終了したと、インターポールが報道発表しています。
この作戦の目標は、インターネットでの不法な医薬品販売を防止すること。近年では、インターネットと宅配という隠れ蓑の陰で、処方せんなしで処方薬が売られ、承認を受けていない外国製の治療薬が不正に販売されたりしています。
画像

↑第4期パンゲア作戦のポスター(インターポール)

9月20日から27日の1週間、リヨンのインターポール事務局本部では各国から寄せられた情報に基づいてインターネットを監視し、不法行為に関与している13500のサイトを停止しました。また、各国の捜査当局や税関によって約45000件の貨物が調査され、そのうち8000件が押収されました。押収されたのは、48か国から発送された240万錠のニセ医薬品で、抗生物質、ステロイド剤、抗癌薬、抗うつ薬や痩せ薬など。
[参照]
INTERPOL>Global operation strikes at online supply of illegal and counterfeit medicines worldwide(29 September 2011 - Media release)
http://www.interpol.int/en/News-and-media/News-media-releases/2011/PR081

●無承認医薬品販売、医薬品の無許可販売という問題
「インターネットで販売されていたED治療薬のうち、なんと55.4%が偽造品でした。」バイアグラを製造するファイザー(株)のホームページには、こんな記載があります。調査会社に依頼して、インターネットからED治療薬を購入。真偽を鑑定し、含有成分について化学分析を行った結果だそうです。
無承認医薬品の事件といえば、まず登場するのがバイアグラ、シアリス、レビトラなどのED治療薬の類です。ひとくちに「偽造品」といっても、わが国では承認を受けていないが外国で承認されている規格のものから、特許を侵害するコピー商品、別の化合物を主成分とする模造品まで、その内容は実に多様です。本来は医師が処方するはずのED治療薬が、ニセモノや粗悪品も取り混ぜてインターネットを通じて広告され、誰でも注文することができる形で販売されているのです。

ED治療薬だけではありません。新型インフルエンザが流行すれば抗インフルエンザウイルス剤、放射性物質への不安が広まれば「体内の放射性物質を排泄」などと怪しげな薬効をうたう商品が、インターネット上で販売されています。また、「内臓脂肪を燃焼」「カロリー吸収をセーブ」などというダイエット商品では、ときどき重大な健康被害が起きています。

警察庁は、パンゲア作戦が開始された9月20日に、「承認されていない医薬品のインターネットでの購入にご注意を」という資料を公開し、インターネット上に無数にある、ED治療薬をはじめとする無承認医薬品販売サイトに関する注意を呼びかけています。
資料は、こうした違法医薬品を販売する日本語サイトでは、中国を介しているものが多いと、次のように指摘しています。
「◎仕出地が国外と判明したもののうち半数以上が中国(本土)からの輸入
平成22年中に警察が検挙した無承認医薬品広告・販売事件で無承認医薬品の仕出地が国外と判明したもののうち、約56%は中国を仕出地とするものでした。
◎外国仕出しの無承認医薬品の配達は国際郵便
外国仕出しの無承認医薬品の輸入方法としては、ウェブサイトで無承認医薬品を広告して注文を受け付け、無承認医薬品が外国から国際郵便で購入者に届けられるという形態が多くなっています。」
[出典]
警察庁>■承認されていない医薬品のインターネットでの購入にご注意を(2011年09月20日)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seikeikan/20110920seikeiyakuzi.pdf

●英国では精神安定剤とバイアグラが問題
9月29日のBBCニュースは、不正医薬品取締の現状をクローズアップして報道しています。英国では、オンラインで不正に販売されている医薬品の中心は、「生活改善薬」と呼ばれる精神安定剤やバイアグラなど。こうしたクスリは中国やインドで製造され、輸入されます。こうした医薬品を販売するサイトには、医学関係者が関与しておらず、英国で認可されていない薬品を取り扱っています。
取材チームは、当局の家宅捜索に同行し、ビデオにその様子を収めています。ロンドンの住宅街、ドアや窓を頑丈な閂で閉ざした一軒の住宅。ドアを開けると内部には、緑色錠剤のシートがぎっしり詰まったダンボールが山積みされています。この錠剤は、インド製の「カマグラ」と呼ばれるバイアグラのコピー商品で、英国では販売が認可されていないものです。パキスタンから輸入されるカマグラは、英国では人気があり、処方せんなしでインターネット上で販売されています。
ニセモノ医薬品がもたらす危険性は、定量化しにくいものです。粗雑な製造工程や劣悪な商品管理による品質問題があるにしろ、カマグラのように同一成分を含むコピー商品は、正規商品の市場を脅かす存在であるとはいえますが、国民の健康に対する危害という点に関して、記者は疑問を呈してもいます。
[参照]
BBC>Fake medicine trade: UK crackdown on drug importers(29 September 2011)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-15095056

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この記事へのコメント

ふむふむ
2011年10月25日 14:57
アイビューティというサイトは「ルミガン」という目薬(千寿製薬が日本で販売)をネットで輸入代行しているのですが、これって薬事法に違反していないのですか?

http://www.ibeautystore.com/products/75829

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