乾燥大麻0.9グラム

<ニュースから>
●大麻所持:モデルのT容疑者を現行犯逮捕
自宅で乾燥大麻を所持していたとして、モデルのT容疑者が警視庁田無署に大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されていたことが分かった。「1年ぐらい前から自分で使っていた」と供述しているという。尿検査で覚醒剤の使用反応も出ているといい、同署は覚せい剤取締法違反容疑でも追及する。
逮捕容疑は、今月29日、自宅で乾燥大麻0.9グラムを所持していたとしている。
田無署によると、別の事件で逮捕された交際相手の男をかくまった疑いがあるとして、犯人隠避容疑で自宅を家宅捜索された際、乾燥大麻が見つかったという。
T容疑者は、CM出演や雑誌モデル、クラブDJとしても活躍している。
毎日新聞(2011年8月31日 11時24分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110831k0000e040028000c.html

●乾燥大麻0.9グラムとはどのくらいの量か
日常生活のなかで、1グラムというのはごく小さな量の単位です。買い物するときはたいてい100グラム単位、調理に使う塩や砂糖だって小さじ1杯が約5グラム。1グラムにも満たない量は、ごく少量に感じられます。
上のニュースで、女性が持っていた乾燥大麻は約0.9グラム、日常感覚で考えるとごく少量に感じられるので、各社の報道のなかには「微量の大麻を所持」という表現もありました。でも、この量は「微量」というほど少ないものではありません。乾燥大麻の末端での密売価格は、1グラム当たり4000円程度、0.9グラムなら3600円程度の値打ちがあるわけです。
しかも、存分に使うことのできる量でもあります。乾燥大麻をタバコのような紙巻にしたものはジョイントと呼ばれますが、1本のジョイントに使われる乾燥大麻の量は0.5から0.7グラム程度といわれます。0.9グラムの乾燥大麻は、ジョイント1本分以上の量にあたります。

身近なもので、この量を把握するためのダミーを作ってみましょう。使用するのは、普通の紙巻タバコです。
一般的な紙巻タバコ(フィルターつき)1本の重量は約1グラム、使われる葉の量は、ほぼ0.7グラムです。試しに、タバコをほぐしてみると、意外に量があるのに驚かれるかもしれません。
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↑紙巻タバコ1本分(0.7グラム)
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↑[左]0.7グラムのタバコをチャックつきポリ袋にいれた状態
 [右]1.5グラムのタバコをチャックつきポリ袋にいれた状態

いま街で密売されている乾燥大麻は、品質も価格も実に多様です。A君は、ダンゴ状にかたまった約5グラムの大麻を3万円で買いました。イラン人風の男と片言の日本語で話すうち、3万円出すと割安になると勧められて買ったものです。B君は、携帯掲示板の書き込みをみて電話連絡して、2万円の覚せい剤と8千円の大麻を買った直後に逮捕されました。密売人は、大麻は2グラム入り8千円と説明していましたが、押収されたものは約1.7グラムでした。C君は、友達から1万円で大麻をわけてもらいました。あまり良くない品物でしたが、当初の量は3グラムくらいはあり、割安な買い物だったといいます。私が担当した事件では、初心者の若者が手に入れるのは、チャックつきのビニール袋に1.5グラム前後の乾燥大麻がはいったものが多く、1袋あたり5~6千円、あるいは2袋で1万円といった買い方が多いようです。

なお、逮捕、勾留といった初期の手続きでは、押収された薬物は、普通、風袋(ビニール袋などのいれもの)込みの重量で表示されていますが、最終的に薬物だけを正確に計量すると、薬物の量はいくらか少なくなるのが普通です。

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