外国で死刑に直面している国民に支援|インドネシア

中国の新華社ニュース英語版が、ちょっと興味深い記事を掲載しているので、その概要を紹介します。
<ニュースの概要>
●インドネシア人200人が外国で死刑に直面している
外国にいるインドネシア人の少なくとも200人が、薬物取引や殺人で死刑に直面していると、ユドヨノ大統領がジャカルタで語った。インドネシア人が死刑判決を受けて拘束されている国はサウジアラビア、マレーシア、中国。事件の70%は薬物取引であり、20%は殺人だという。
大統領は、在外インドネシア人の司法手続きを支援する特別チームを立ち上げる準備を進めているが、このチームの使命はまさに「ミッション・インポッシブル」だという。しかし、不断の決意と神の加護で不可能を可能に変えることができると、大統領はいう。チームは最近、インドネシア人の死刑執行に関して、サウジアラビアに抗議した。
Xinhua News>Hundreds of Indonesian migrant workers face death penalty in foreign countries(2011-07-01)
http://news.xinhuanet.com/english2010/world/2011-07/01/c_13961405.htm

●インドネシアは死刑制度を維持しているが、執行は限定的
たしかに、インドネシアは国際的な薬物取引の通過点に位置しています。アフガニスタンやミャンマーで生産されるあへんやヘロインがオーストラリアへ流れるルートにあたり、また、日本やオーストラリアに向かう覚せい剤(メタンフェタミン)の主要経路のひとつに当っているのです。しかも、周辺には、薬物犯罪に対して死刑を含む厳罰で対処し、多数の死刑を執行している国が控えています。

インドネシア自身も、薬物犯罪に対する最高刑は死刑と規定され、実際に死刑の判決が下されています。インドネシアには2009年現在で111人の死刑確定者がおり、うち56人が薬物犯罪者ですが、そのなかには多数の外国人も含まれているといいます。ただし、近年では死刑の執行はごく限定的に行われており、2007年では1人、2008年では10人に対して執行され、2009年はゼロでした。

薬物取引のルートに当っているために、薬物犯罪に関わる外国人が多数逮捕され、また自国の国民も外国で逮捕されている・・・そのインドネシアが、自国民の支援のために動き始めたというニュース。この国が、死刑の威嚇力に頼った薬物問題の解決から、さらに一歩踏み出したというサインだと、私はこのニュースを受け取っています。東南アジアも、少しずつ変わり始めています。

[参照・過去記事]
インドネシアの薬物犯罪に対する死刑の状況について、過去記事があります。
■インドネシア|薬物密輸と死刑の問題4
http://33765910.at.webry.info/201005/article_21.html

[参考資料]
Patrick Gallahue and Rick Lines‘The Death Penalty for Drug Offences:Global Overview 2010’(2010) International Harm Reduction Association
http://www.ihra.net/Assets/2538/1/IHRA_DeathPenaltyReport2010.pdf

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