世界の薬物市場は安定基調|世界薬物報告書2011

6月23日(日本時間24日)、国連薬物犯罪事務所UNODCは、2011年版の世界薬物報告書World Drug Report 2011をニューヨークとウイーンで発表しました。
報道発表のタイトルは「世界薬物報告書2011:薬物市場は安定基調だが、合成薬物と処方薬は増加」というもの。
画像

↑2011年版「世界薬物報告書」

<報道発表の概要>
2011年版世界薬物報告書によると、コカイン、ヘロイン、大麻など主要な不法薬物の世界市場は減少または安定基調にあるが、オピオイド系処方薬や新型合成薬物の製造と消費はは増加している。
●あへん:アフガニスタンでは減産、ミャンマーは若干の増加
2010年の世界のけし耕作面積は19万5700ヘクタールで、2009年より若干の増加。ミャンマーでは耕作が増加したが、アフガニスタンの不作によって、世界全体のあへん供給量は安定基調におさまっている。
●コカイン:コロンビアの減産によって世界のコカイン生産は減少:米国のコカイン市場は縮小
2007年以降コロンビアのコカ栽培削減が進み、世界のコカイン生産は減少している。
米国のコカイン市場はこの10年にわたって縮小しているが、米国の2009年のコカイン消費は157トンと推定され、依然として世界第1位のコカイン消費国である。いっぽうヨーロッパでは、この10年でコカイン消費が倍増している。現在では、米国のコカイン市場は370億USドル、ヨーロッパは360億USドルとなっている。
●大麻:世界で最もひろく消費されている
2009年中に大麻を1回以上使用した人は、1億2500万人~2億300万人。これは世界の15歳-64歳人口の2.8%~4.5%に当る。
乾燥大麻の生産は世界中で行われ、南北アメリカ大陸やアフリカ大陸でとくに多い。いっぽう大麻樹脂を生産しているのはモロッコとアフガニスタンの2国に限られている。
●合成薬物:東南アジアとアフリカを監視下に
東南アジアでは、アンフェタミン型興奮剤(ATS)の生産、取引、消費の増加が懸念されている。2009年はミャンマーなど東南アジアでメタンフェタミンをはじめとする合成薬物の押収量が記録的な増加を示した。UNODC事務局長は次のように発言している。「不法薬物に代替する、合成のデザイナードラッグの流行が、ヘロインやコカインの削減によって得られたものを帳消しにしてしまう。」国際社会が東南アジアから目をそらした間に、この地域は合成薬物の重要なハブになろうとしており、「われわれは再びあらゆる局面で先手を打たねばならない。」という。

[参照]
①UNODCの報道発表(PDF)
World Drug Report:Drug markets stable but consumption of synthetic and prescription drugs rises(23 June 2011)
http://www.unodc.org/documents/data-and-analysis/WDR2011/Press-releases/PR-English.pdf
②2011年版世界薬物報告書World Drug Report 2011(PDF)
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/WDR-2011.html

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 9

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック