タバコに画像入り警告表示|アメリカのニュースから

<ニュースから>
●「喫煙で死ぬことがあります」…米でキツイ警告
米食品医薬品局(FDA)は21日、たばこの包装に新たに掲載を義務づける警告文のデザイン9種類を発表した。
「喫煙で死ぬことがあります」という警告文と胸に大きな手術痕がある遺体の写真、「たばこは脳卒中や心臓病を引き起こします」の警告文と呼吸器をつけてあえぐ男性の写真など、どれも視覚に訴えるきつい内容だ。
25年ぶりの大きな改定で、来年9月以降、米国内で販売されるたばこは、パッケージの上半分をこの警告に当てなければならなくなる。たばこ業界は、言論の自由などを理由に新規制無効を求める訴訟を起こしている。
FDAは2009年に成立した「たばこ規制法」に基づき、昨年、36種類の図案を発表。意見を公募して今回の九つに絞り込んだ。セベリウス厚生長官は21日の記者会見で「この警告は確かにひどい。若者に、喫煙はひどいことだと知ってもらいたい」と期待を示した。(2011年6月22日14時14分 読売新聞)

●警告表示によって喫煙人口を削減
アメリカでは、タバコ喫煙によって年間50万人が死亡しているといわれ、国民の健康を守るために喫煙の推進が求められています。タバコ喫煙者の禁煙を促し、未成年者の喫煙を防止するために、2012年秋から、アメリカで販売されるタバコのパッケージや広告に、これらの警告表示を掲載することが義務付けられることになっています。
現在は、タバコのパッケージと広告に「喫煙は肺がん、心臓病、肺気腫の原因となり、また、妊娠中の女性に悪影響を与えることがあります。」などの警告文を載せるよう義務付けられていますが、これは25年以上前に定められたもので、写真やイラストなどの表示は求められていませんでした。
FDAの発表によれば、こうした警告表示を掲載することによって、2013年中に喫煙人口を213,000人削減することを見込んでいるとか。

タバコのパッケージに、写真やイラストを含む警告表示を載せるよう義務付けている例は、すでに多数あります。Wikipedia‘Tobacco packaging warning messages’によると、オーストラリアでは、タバコのパッケージ前面の30%以上、背面の90%以上に写真やイラストを含む警告表示を載せるようになっており、カナダではタバコ類の包装の表面の50%以上に警告表示を載せるよう求められているということです。
ブラジルの警告表示は、直裁にタバコの害を表す、いささかドギツイ警告表示を早くから取り入れていることで知られ、世界の話題になっています。各国の警告表示の実際は下記の③のサイトにあります。ご参照ください。

さてこうした警告表示を取り入れた国では、たいてい、警告表示の義務化によって喫煙人口の削減効果があったと報告されているようです。ただし、タバコのパッケージの警告表示は、多様な喫煙者削減対策の一部として行われており、いろいろな対策が複合的に作用して喫煙者の削減が実現したのであって、警告表示にどれだけの効果があるかは検証されていないという反論もあるようです。

[参照]
①アメリカ食品医薬品局(FDA)の発表
FDA>Cigarette Health Warnings
http://www.fda.gov/TobaccoProducts/Labeling/CigaretteWarningLabels/default.htm
②今回発表された画像入り警告表示(PDF)
http://www.fda.gov/downloads/TobaccoProducts/Labeling/UCM259401.pdf
③各国の画像入りタバコ警告
PICTURE BASED CIGARETTE WARNINGS(Physicians for a Smoke-Free Canada)
http://www.smoke-free.ca/warnings/Australia-warnings.htm
④Wikipediaのタバコ警告表示の記事
Wikipedia>Tobacco packaging warning messages
http://en.wikipedia.org/wiki/Tobacco_packaging_warning_messages

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