2010年の薬物事件検挙者・速報

警察による2010年の薬物事犯の状況が発表されました。これは、警察庁が犯罪統計資料として主要な罪名別の検挙・送致数を毎月発表しているもので、平成22年12月分の数字が新たに追加されて、ようやく平成22年のデータが出揃ったものです。覚せい剤取締法違反などの薬物事犯については、送致件数・送致人員として発表されています。
[出典]
政府統計の窓口>平成22年1月~12月犯罪統計>PDF版第8表(39頁)「特別法犯 主要法令別 送致件数・人員 対前年比較」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001029301&cycode=0

●平成22年の主な薬物事犯 送致人員
覚せい剤取締法違反 送致人員 11,884人(対前年2.9%増)
大麻取締法違反   送致人員  2,200人(対前年24.2%減)
麻薬等取締法違反  送致人員  296人(対前年12.9%減)
毒劇法違反     送致人員  970人(対前年29.3%減)  
画像

↑薬物事犯検挙人員の推移
上記犯罪統計資料のデータに基づいて、私が数字を抽出し、グラフ化したものです。

●減少傾向のなかで、覚せい剤事犯は下げ止まり
日本の薬物犯罪の状況は、ひきつづきゆるやかな改善傾向にあるようです。上のグラフは警察が発表した統計データを2001(平成13)年からの推移として表したものですが、覚せい剤事犯が2001年から急激に減少したことによって、薬物事犯全体の状況が大きく好転した様子がわかります。
もうひとつ、大きな減少を示しているのが毒劇法(シンナー)事犯で、2001年には約4,500人だったものが、2010年ではわずか970人にまで減少しました。昭和期から日本の薬物乱用の中心だった覚せい剤とシンナーが減少したことで、薬物問題が大きく改善されたといえるでしょう。
ただし、覚せい剤事犯には、下げ止まりの様相がみられます。近年では、検挙人員の減少につれて、検挙者の平均年齢が上がり、再犯者の割合が高くなる傾向がみられるようになってきました。近日発表される『平成22年の薬物銃器情勢』で詳しい分析が示されることと思いますので、その資料を待ちたいと思います。

ところで、わが国では、薬物事犯者のほとんどを覚せい剤事犯者が占めているのですが、薬物事犯の検挙者が全体的に減少している中で、覚せい剤事犯だけが「下げ止まり」状況を示した結果、その割合がかつてないほど高くなりました。さあ、目下の覚せい剤乱用者像をしっかり見据えて、対策をもう一歩進めるタイミングです。検挙されているのはどんな人たちなのか、年齢は?職業は?前科は?・・・次の資料の発表が待たれます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 14

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック