ブラジルで薬物組織をめぐって市街戦

先週末から、ブラジルの首都リオデジャネイロのスラム地区で、麻薬組織と当局の衝突が続き、さながら市街戦のような状態になっていると、世界の主要メディアが伝えています。
市街地で銃撃戦が行われ、バスや乗用車が次々と放火され、27日までに少なくとも35人が犠牲になり、96台を越える車が放火され、逮捕者は合計174人にのぼったとCNNは伝えています。

リオデジャネイロ北部のアレマオ地区には薬物犯罪組織が拠点を構え、多数の組織関係者が潜伏しているといいます。2016年のオリンピック開催を控え、市内の治安状況の改善を急ぐ当局の政策に対し、反発を強めていた麻薬組織の暴走が、今回の衝突を引き起こした要因だと伝えられています。
28日にはついに軍隊が大々的に出動、2600人の兵士と警察官が地区を制圧しました。当局の発表によると、当局は麻薬組織のリーダーに投降の機会を与えたが、組織側は投降を拒否、現在、組織幹部を捜索中とのこと。
[CNNニュースから]
●ブラジルのスラム地区暴力で23人死亡23 dead since Sunday in Brazil slum violence(November 25, 2010)
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/americas/11/25/brazil.rio.violence/index.html?iref=allsearch
●リオ市街地での暴力(ポルトガル語)Violence in the streets of Rio(November 27, 2010)
http://edition.cnn.com/video/#/video/world/2010/11/27/vonat.brazil.violence.recordtv?iref=allsearch
●Armored vehicles roll into Rio de Janeiro slum(November 29, 2010)
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/americas/11/28/brazil.rio.violence/index.html?iref=allsearch

中南米ではいま、麻薬犯罪組織と国家とが正面から衝突し、まさしく「戦争」が繰り広げられ、あまりにも多くの犠牲が払われています。ここで展開されている事態は、私たちが考える「薬物取り締まり」の概念をはるかに超える、文字通りの戦争。
そして、「薬物犯罪組織」と呼ばれるものの実態は、さまざまな不法行為を行い、行政府や議会にまで勢力を広げている巨大なアングラ組織のようです。
犯罪組織を支え、ここまで拡大させている源は、薬物の密輸によって先進諸国からもたらされる収益なのです。

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この記事へのコメント

とおりすがり
2010年11月30日 01:37
リオでは麻薬カルテルよりも勢力を拡大しつつある「民兵」と呼ばれる武装自警団があったりとなにかと物騒ですね。

麻薬は北へ、銃・金は南へ。
シンジケート
2010年11月30日 20:33
メキシコはもっとやばいことになっている。
ようは、アメリカは、自国でドラッグを生産し、販売し、消費してくれれば、メキシコもコロンビアも、ブラジルも何も問題はない。
すべての途上国は先進国から発注を受けてドラッグを生産している。
ドラッグは危険だなんて言葉は虚しいだけだ。
ドラッグとどう付き合うかを教えることがドラッグから身を守る術になる。
馬鹿な職質をして、ナイフを取り上げて、これで安全ですとノタマウ某国のアホ警官のように・・・・・
日鷲
2010年12月02日 15:33
世界的に政情不安の状況で、生活が苦しくなり絶望する人間は増えます。そういう人間は、その過酷な環境の中でどう生きれば良いか。ドラッグに限らず、アルコールを始めたり増えたりする人間も出てくるのではと、想像します。
そんな過酷な環境を生きる為に、お金はドラッグに流れ、ドラッグディーラーは肥え、性能のいい武器だって大量に仕入れられる。ドラッグディーラーが国家の軍隊と同じ力を持つから戦争になる。
生活環境の悪化が続く以上、ドラッグの消費は減りません。合法化し国家が管理するしかない。とはいっても、既に遅い感はありますが。

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