アメリカもようやく規制へ|スパイスと合成カンナビノイド問題

11月24日、アメリカ合衆国の麻薬取締局Drug Enforcement Administration (DEA)は、JWH-018などの合成カンナビノイドに対して暫定的な規制措置をとると発表しました。今回規制されるのは、JWH-018、JWH-073、JWH-200、CP-47,497、カンナビシクロヘキサノールの5種。
暫定規制は、1年間の期限付き(最大6ヶ月の延長可能)の措置ですが、DEAは暫定措置をとると同時に、恒久的な規制についても検討していくとのこと。
規制措置が発効すると、これらの合成カンナビノイドはスケジュールⅠ物質としてもっとも厳しい規制を受けることになり、これらを含む製品の所持や販売は取り締まりの対象となります。
[出典]
●緊急発表|DEAが合成マリファナに対して緊急規制DEA Moves to Emergency Control Synthetic Marijuana (November 24, 2010)
DEA>ニュースリリース
http://www.justice.gov/dea/pubs/pressrel/pr112410.html

合成カンナビノイドを添加した喫煙ミックスは、ヨーロッパや日本では、「スパイス」の名で広まっていますが、アメリカでは「K2」「Blaze」「Red X Dawn」などのブランドで出回り、ヘッドショップやインターネットで販売されてきました。
2008年末、この種の製品に合成カンナビノイド添加されていることがヨーロッパで報告されて以来、各国で規制措置がとられてきました。わが国でも、2009年および2010年に合計5種の合成カンナビノイドが指定薬物に指定されています。(なお、アメリカでこのたび規制される5種の合成カンナビノイドのうちJWH-200を除く4種については、わが国ではすでに規制されています。)
アメリカでは、これまでに15州で規制が導入されましたが、連邦レベルでの法規制は立ち遅れていたのですが、今回の発表で全米での規制が開始されることになったわけです。

CBSはAP発のニュースとしてこの発表を報じていますが、その記事中に興味深い記載がありました。今回規制される5種のうちJWH-018、JWH-073、JWH-200は1993年に化学者J・W.ホフマン氏によって開発されたもので、彼の名にちなんでJWHシリーズと呼ばれる多数の合成カンナビノイドが彼によって生み出されています。
JWHシリーズの生みの親ホフマン氏は、電話インタヴューに応えて次のように語ったそうです。
・これらの合成カンナビノイドは人体への使用を意図して開発されたものではない。
・これら合成カンナビノイドは動物での試験しかしておらず、人が使用するのは危険だ。
・ 過量摂取(オーバードゥズ)、自殺、幻覚症状、発作、依存などのケースが報告されている。
[出典]
●CBSニュース>合衆国は合成マリファナ禁止に向かうU.S. Moves to Outlaw Synthetic Marijuana(Nov. 24, 2010)
http://www.cbsnews.com/stories/2010/11/24/national/main7086373.shtml?tag=mncol;lst;2

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック