警察庁が09年上半期の薬物情勢を発表

<大麻>逮捕・書類送検は2割増…過去最悪ペース
今年上半期(1~6月)に不法所持容疑などの大麻事犯で摘発されたのは1907件(前年同期比13.4%増)、逮捕・書類送検された人数は1446人(同21.3%増)で、いずれも通年で過去最多だった08年を上回るペースとなっていることが警察庁のまとめで分かった。覚せい剤事件の摘発は減ったものの、約120キロが押収された2月の高知・室戸岬沖の大量密輸事件など密輸の増加で、押収量は262.7キロ(同542.3%増)と大幅に増えた。
大麻事犯は08年、摘発件数が3829件、逮捕・書類送検されたのが2758人でいずれも過去最多だった。今年上半期は、初犯者が1228人、前年同期比で20.6%増となり、全体の84.9%を占めた。検挙者の年齢別では、少年と20歳代の若年層が914人で63.2%に上り、大学生は40人(同4.8%減)だった。
違反の内容別では、大麻栽培の件数、人数がそれぞれ127件(同39.6%増)、104人(同40.5%増)と大幅に増加。警察庁によると、居室や押し入れなどでの栽培が大半を占めたが、一戸建てや貸しビルなどでの大がかりな栽培もあり、大麻草の押収量は6361本(同739.2%増)と急増した。
一方、覚せい剤事犯の摘発件数と人数は、7451件(同16.8%減)、5384人(同13.1%減)といずれも減ったが、密輸に限れば大幅に増え、102件(同343.5%増)、129人(同416%増)だった。
MDMAなどの合成麻薬事犯は、密輸が大幅に減ったことから126件(同57.1%減)、52人(同55.9%減)だった。
8月20日11時13分配信 毎日新聞ニュースより抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090820-00000015-mai-soci

巷では、芸能人の覚せい剤問題に話題が集中していますが、いま、日本の覚せい剤問題は沈静化に向かっており、とくに若年層では大幅に検挙人員が減少していることに、私は注目しています。平成20年では覚せい剤での検挙人員は約11000人。今年は1万人程度にまで削減できるのではないでしょうか。平成8年ころの検挙人員が2万人に届きそうな勢いだったことを考えれば、この見事な削減成果をもっと誇っていいのではありませんか。

わが国は、昭和50年代をピークとする、大きな薬物問題を抱えてきました。この時期を象徴するのは、①覚せい剤問題、②少年を中心としたシンナー問題でした。シンナーは、明確に問題の終息に向かって移行しており、平成20年での検挙・補導人員は1500人弱で、少年による薬物乱用の圧倒多数を占めていたシンナー乱用が減少したことで、少年の薬物問題が大きく改善された感さえあります。
覚せい剤による検挙人員も、昭和59年に25000人に迫ったのをピークに、多少の増減を経ながらも、減少し続けています。明確に減少傾向が見え始めたのは平成13年ころからですが、多少の増減はあるものの、現在までおおむね減少し続け、検挙人員からいえば、昭和50年代前半の状況まで改善したわけです。

ところで、覚せい剤とシンナーが明らかな減少傾向を示すいっぽう、新しい問題も浮上してきています。そのひとつは、大麻が拡大傾向をみせていること。警察庁統計の範囲では、ただひとつ、検挙人員の増加を示しているのが大麻です。
しかし、私にはもうひとつ危惧していることがあります。それは、脱法ドラッグも含む多様なドラッグが、若者を中心に水面下でじわじわと広がっていることを感じさせる兆候があることです。私たちにはなじみの薄い、新型の合成麻薬も広がりはじめています。
さて、私たちのアタマも切り替えなくてはなりません。若者の旺盛な好奇心が新手の薬物を受け入れてしまう前に、私たち大人もこれを知り、評価し、批判しなくてはならないのです。

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この記事へのコメント

おそらく
2009年08月21日 02:05
日本も大麻は規制緩和されるでしょうね。
ハーブ
2009年08月22日 00:23
禁煙したくて最初にハーブタバコを検索→いろいろ検索してたら合法ナチュナルハーブとかいうものに行き当たりました。へぇリラックスできるのか。禁煙して我慢できなそうだったらやってみようかと思ったのですが、、なんだか危ない香りがします。これらがいわゆる脱法ドラッグなのですか?ドラッグなどに手を出す歳じゃないので試し買いもしませんが。合法なんたらってニュアンスで販売されているのがドラッグなのだったら、本当に世も末ですね。

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