パンデミックと薬物密輸

このやっかいな時期に、私の妻は風邪をひいてしまっています。WHOの発表と歩調をあわせて症状が進行し、フェーズ5になった日に発熱、フェーズ6が間近という今日はケホ、ゴホとにぎやかです。メキシコにもアメリカにも行っていません。周りに風邪気味の人も発生していません。ま、新型インフルエンザの心配はないので、自然治癒するまで閉じこもって過ごすとか。おい、おい、明日から仕事だぞ。

成田空港の検疫強化のニュースをみながら、お、これでまた覚せい剤の密輸が減るぞと連想してしまいました。

近年、わが国では覚せい剤の流入量が減少し続け、密売される覚せい剤の高値が続いています。この現象には、理由があるのです。
最初は、船舶を使っての海上取引ルートが封鎖されたことが始まりでした。瀬取りという方法で1回に数百キロ単位で取引されていた大型密輸が次々と摘発され、海上取引ルートが殲滅されたことで、わが国に流入する覚せい剤が大きく減少しました。
覚せい剤の密輸は、次第に、旅客が身体や手荷物に隠して少量を運び込む方式に変わり始め、密輸される総量は減少し続けました。また、覚せい剤の仕出し地だったアジアの各地で、取り締まり強化によって、覚せい剤の輸出に対する監視や規制が強まったことも影響したといわれます。次いで、北京オリンピックに向けて中国が薬物取締りを強化したことや、オリンピック開催前後の国際輸送に対して厳しい監視体制が敷かれたことが、密輸をさらに困難にしました。

ところが、アジアでの取締りが強化されると、その隙間をねらってカナダや北米からの覚せい剤密輸が、活発化した時期があります。実は、北アメリカは意外に大きな覚せい剤の消費地域であり、それに対応した覚せい剤生産が北米で行われているのです。北米に含まれるのは、メキシコ、アメリカ、カナダの3カ国です。
新型インフルエンザの発生で、北米地域からの旅客に対する監視が強まれば、薬物密輸は自然に抑制されることでしょう。またアジアの各地にも感染が拡大し始めていることから、覚せい剤の密輸ルートは、自然にふさがれることになるでしょう。
平成13年以来、覚せい剤の流入量が減少し続けているといわれます。ここで新型インフルエンザの影響でさらに密輸防止が強化されるなら、9年間にわたって減少傾向が続くことになります。

とはいえ、長期にわたる減少傾向には、それなりの反作用もあることでしょう。覚せい剤に偏重してきた日本の薬物市場が、多様な薬物に分散化しそうな様子がみえます。不足する覚せい剤の代替需要なのか、これまでみられなかったところでコカインが広まっている気配も感じています。そして何よりも、青少年が最初に手に入れる薬物が、覚せい剤から大麻へシフトし始めているようです。
水面下で起きている変化を見守ることが、これまで以上に重要になってきています。

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