未成年者の年齢確認|酒とたばこの話

「この商品は年齢確認が必要です。」コンビニのレジで、いきなりアナウンスが響き渡って、たばこを買おうとしていた男性客が思わず手を引っ込めました。「新しいシステムが入ったんです。」と若い店員がすまなそうに言っています。
なるほど、これはいいシステムです。年齢を偽ってたばこを買おうとする高校生は、きっと出鼻をくじかれることでしょう。

NHKニュースで未成年者へのたばこ販売についての報道がありました。
●未成年喫煙者、対面販売で購入
未成年者の喫煙を防ごうと成人識別機能を備えた自動販売機が導入されたあとも、未成年の喫煙者の多くが対面販売でタバコを購入している実態が、財務省の調査でわかりました。
この調査は、財務省がインターネットを使って2100人余りの喫煙者から回答を得たもので、未成年者も167人含まれていました。このうち未成年者の回答で、「taspo」などのICカードで成人かどうか識別する機能を備えた自動販売機が導入される前後で、タバコの購入場所の変化を分析したところ、自動販売機が47%から11%に減少した一方、コンビニや小売店は50%から87%に大幅に増えました。また、63%は、対面販売でタバコを買う際、年齢を確認されたことがないと回答し、自動販売機の規制強化が未成年者の喫煙防止に十分効果をあげていない実態がわかりました。財務省たばこ塩事業室の長友謙治室長は「タバコを売る業者は年齢確認を行う法律上の義務があるが、必ずしも十分ではないので徹底を求めたい」と話しています。一方、「全国たばこ販売協同組合連合会」では「未成年者の喫煙防止は、コンビニも含めた業界全体の課題ととらえている。全国の販売者を集めて年齢確認の研修会を行うなど、取り組みを進めており、今後もさらに強化していきたい」としています。
NHKニュース 5月2日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015758811000.html

平成13年に、未成年者の飲酒、喫煙防止のために、たばこ販売者や酒の提供者は年齢確認など必要な措置を講ずるという条項を追加したにもかかわらず、なかなか実効があがらず、年齢確認をせずに未成年者にたばこや酒を売った飲食店主や、コンビニの店長が逮捕される事件もあります。
しかし、こうした問題は、研修や心がけに頼らずに、装置化することで解決するほうが確実ではないでしょうか。冒頭にあげたコンビニのレジのように。
たとえば酒の冷蔵ケースに手を伸ばすとメッセージが流れる、酒やたばこのパッケージには、未成年者の飲酒・喫煙の危険性が表示されている。酒やたばこの陳列ケースに、未成年者へのメッセージが掲示されている・・・。販売店の取り組みを求める前に、メーカーがこうした道具やメッセージを開発し、提供する責任を果たすことも重要だと思います。

そうそう、なぜ年齢確認が必要なのか、その理由が説明されないまま、「未成年者に販売してはならない」ことだけを強調するのも、感心しませんね。メーカーの皆さん、成長期に心と体に及ぼす酒やたばこのリスクについて、もっと広報することも考えてください。JTや酒造会社が共同で、中学生、高校生向けに飲酒・喫煙防止教育資材やノウハウを提供するようなことがあってよいのではないでしょうか。

5月3日加筆
上記では、対策が行われていないような言い方をしてしまいましたが、大手ビール会社では、ある程度の取り組みがされています。たとえば、ビール会社5社で構成するビール酒造組合では、「STOP!未成年者飲酒 プロジェクト」として、未成年者の飲酒を防止する運動を展開しています。http://www.stop-underagedrinking.com/

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この記事へのコメント

ヒロポン
2012年07月19日 19:19
そもそも未成年喫煙者、未成年飲酒者に近しいバイトが店員をしているコンビニに煙草や酒を販売させるのが間違いではないですか。
そりゃ売りますよ。責任あるコンビニ本部の正社員が夜中店に立つか、コンビニに酒や煙草を販売させるのを禁止しなければ、未成年飲酒による事故はなくやりません。
のら猫
2012年07月30日 17:45
アメリカで、酒を買おうとして、年齢を示す書類を見せろといわれた事を思い出しました。もうとっくに40歳になっていたのですが、日本人は若く見えるのかしりませんが、あれには、往生しました。パスポートは落とすといけないので、腹巻の中に入れてました。英語わからない振りしのしたが、大変でした。

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