平成19年「白い粉・黒い武器」レポート

薬物の密輸を水際でガードしている税関が、毎年発表しているのが、「不正薬物・銃砲の密輸入の動向」という報告書、通称「白い粉・黒い武器」レポートです。「白い粉」というのは覚せい剤やヘロイン、コカインなどの薬物。「黒い武器」とはけん銃。この2つの密輸を許してしまえば、日本社会の平和と安全が大きく揺らいでしまうので、水際取り締まりの中でも、とくに重要視されています。
その平成19年版が、税関のホームページで公表されています。
http://www.customs.go.jp/mizugiwa/mitsuyu/report2007/index.htm
税関ホームページ > 平成19年における不正薬物・銃砲の密輸入事犯の動向
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平成19年で目立つのは、何といってもMDMAの押収が過去最高になったこと。密輸入の摘発件数(64件)、押収量(約131 万5千錠)ともに過去最高を記録しました。この押収量は、これまでの最高記録(平成16 年 約40 万1 千錠)の3倍以上であり、平成14 年から平成18 年までの5年間の合計(約129 万錠)を上回る量だということです(5ページ)。覚せい剤や大麻など他の薬物の押収が全体に減少してきている中で、ひときわ目を引いています。

報告書の60ページに、税関が摘発した事件や税関が関与した事件でのこれまでの押収量のトップ3が載っていますが、それによると、MDMAの押収量トップ3はいずれも平成19年に集中しているのです。
■不正薬物・銃砲等の大口密輸事犯摘発事例(トップ3)
①平成19年8月1日 大阪 688,000錠 カナダ
海上貨物コンテナ貨物である製材について、内部をくり貫いて隠匿していたものを摘発。
②平成19年10月20日 門司 146,760錠 オランダ
航空貨物であるスパイラルミキサー(らせん状攪拌機)について、内部に隠匿していたものを摘発。
③平成19年3月12日 東京 88,932錠 オランダ
航空機旅客2名の携行スーツケース内ボストンバッグに隠匿していたものを摘発。

当ブログで昨日取り上げた『世界薬物報告書2008』によれば、エクスタシー(MDMA)使用は、安定化しているとのこと。最大の生産地はヨーロッパですが、カナダを中心とした北米、オセアニアでも生産され、東アジアおよび東南アジアでも多少の生産があります。かつて世界を席巻していたヨーロッパ産のMDMAが、新たな輸出先を求めているのかもしれません。

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