弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻成分入りキャンディ|米フェスティバルで中毒事故

<<   作成日時 : 2016/08/08 03:09   >>

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この週末、米オハイオ州で開かれた野外コンサートで、急性の薬物中毒患者が集中発生、24人が救急搬送されました。幸い、重症者はなく、患者のほとんどはまもなく症状が落ち着いたといいます。
中毒事故を引き起こした原因薬物については、警察による捜査が進行中ということですが、疑いの目が向けられているのは、大麻成分入りのキャンディで、当局が成分分析を進めているといいます。
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↑地元のクリーブランド19ニュースより
Authorities testing 'medibles' that hospitalized 24 at rural Ohio music festival(August 06, 2016)
http://www.cleveland19.com/story/32700867/authorities-testing-medibles-that-hospitalized-24-at-rural-ohio-music-festival

コンサートもたけなわのころ、集まった聴衆の間で、誰かが、袋に入ったキャンディを回し始めたそうです。

問題のキャンディは、医療用大麻販売店で取り扱っているもので、パッケージには、メディブルMedibleと書いてあります。Medibleとは、医療用大麻として販売されている大麻入り食品(Medical Marijuana Edible)のことで、患者が、乾燥大麻を喫煙して使用する代わりに、大麻成分入りの食品を摂るもので、小さなキャンディ1〜2個で、大麻タバコを喫煙した程度のTHCを摂取することになります。

大麻入りキャンデイだと気づいた人もあったそうです。でも、袋の表示に気付かなかったのか、キャンディを大量に食べてしまった人たちが、やがて気分が悪いと訴え始め、夕刻には救急車で運ばれる人が続出しました。

しかし、誰が、何のために、大麻入りキャンデイを聴衆に配ったのでしょうか。
オハイオ州では、今年6月に医療用大麻制度を認める州法が成立し、9月から施行されることになっています。その景気付け、あるいは前宣伝のつもりだったのでしょうか。

●大麻入り食品の落とし穴
合法大麻や医療用大麻の販売店では、色とりどりの大麻成分入り食品が販売されています。人気のアイテムは、チョコレートやキャンディ、グミ、クッキーなど。
これは、自然の大麻草から抽出した、THCなどの有効成分を食品に加えたもので、ごく普通のお菓子のように見えても、意外に大量のTHCを含んでいます。

パッケージには、大麻入り食品であることが表示され、THC含有量も記載されているはずです。
ところが、ひとたび顧客の手に渡った製品を自宅に置いているうちに、子どもが食べてしまったり、パーティなど、気分が盛り上がっているところへ、手から手へ渡されたお菓子を不用意に食べたり・・・。米国では、大麻入りと気づかずに食べた人たちが、急性中毒に見舞われる事故が頻発しています。

日本の若者も、旅行先で、合法大麻の販売店を目にすることもあるでしょう。大麻そのものには手を出しにくいと感じる人たちも、カラフルなお菓子となると、警戒感も薄れてしまいがちです。
でも、大麻入り食品の多くは、ごく少量で、乾燥大麻喫煙1回分程度のTHCを含んでいることを忘れないでください。たとえばチョコレートバー1本に、喫煙8〜10回分程度のTHCが含まれる製品もあります。

米国では、医療用や娯楽用大麻を認める州が増えています。しかし、たとえ大麻が合法化されたとしても、その精神作用が消えてなくなるわけではありません。
不用意な大麻使用には、急性中毒の危険がついてまわることを忘れるわけにはいかないのです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
起きるべくして起きる事件が起こった。大麻合法化を叫ぶ連中が多い中こういった事件が何故起きるのかという考察が全くされていないのは非常に残念である。

大麻を子供に吸わせてもいいのか?

大麻を大量に吸っても、あるいは摂取してもいいのか?

医療用とうたいながら娯楽用に転用使用される危険性はないのか?

大麻を吸いながら車やバイクを運転していいのか?

医療用大麻を使うにあたってのガイドラインは誰が度の様にきちんと作成する事が可能か?

娯楽用大麻は本当に安全か?

など問題は非常に多く山本氏大麻裁判は山本氏の死亡を持って被告人死亡を持って終結してしまったが、生存権を主張する同氏にとっての医療用大麻は末期がんのみの使用を持って争うべき問題であったのか?

と色々と考えるべき事も多いが、結局合法化の波に乗るアメリカでこういう事件が起きた理由は一体全体なんなのか?
そもそも本当に合法化してよい物かという事を考えさせる事件である。小森弁護士もお身体の調子がお悪いのに本当にアンテナが広く世界のこういった事件を幅広く取り上げているのにはいつも驚かせる。
なるみん
2016/08/09 14:52
こういう事件が起きるたび、大変なことだという印象を持ちます。
日本人の常識から考えれば、こういった「1粒で十分な薬理作用を持つ食品」には、お菓子のような甘い味を付けず、逆に辛味、苦味を添加して、子供が誤って食べても吐き出すような安全対策があるべきだと考えます。
私事ですが、幼い頃、家の薬箱にあるトローチ(本来は喉の薬)を、お菓子の代わりに大量に食べたことがありますが、あれは甘い味が付いており、食べたくなるものでした。

しかし、その一方で「こういった大麻誤食事故で、子供の命にかかわる事態はあるのだろうか?」ということも気になります。
以前、小森先生にお送りした私の共著書『アイドルはクスリの売人』の前半の青森りんごさんのパートで、「飛行機内で200gの大麻を食べ切ったが、ぐっすり眠っただけで済んだ」という描写がありますが、天然の大麻は、合成カンナビノイドと違って、ODしても命の危険はないみたいです。
もちろん、体質によっては恒久的な大麻精神病を誘発してしまうので、それなりに危険な物であると言えるでしょう。
(とはいえ、子供が強いお酒を誤飲すると命を落とすので、それに比べると安全ですが)

もしかするとアメリカでは、「どうせ大麻だから、誤飲が起こっても死ぬことはない」と、軽く考えられているのでしょうか。
もしそうなら、それはそれで割り切った考えであると思います。
そこら辺についても知りたいところです。
滅智蓮寺 熾
2016/08/10 16:38
酒だって急性アルコール中毒になるし、たばこだって飲食すれば、最悪死に至る。どこに違いがあるのか明確な回答を聞きたいもんだな。
YAMATO
2016/08/14 07:24
今こんな記事が出ること自体がおかしいと思わないのでしょうか。

大麻が自由に吸える状態なのは、ここ最近のオハイオ州が始まりではないでしょう。オランダでは40年前から、インドでは100年異常前から使用されています。なのに、ここ数年で問題が多発する?明らかにスピンコントロールであるのに、それすら目が濁ってわからない。

YAMATO氏のいうように、アルコールやタバコの誤飲による子供の死は現実に起きています。そちらの問題は放置で、たいした害もない大麻を問題視するのはなぜ?

公明正大が商売の弁護士なら、これくらいの判断できるのでは?できないのは目が濁っている証拠です。
日鷲
2016/11/01 11:35

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