弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 出動した消防隊が大麻を発見、大阪

<<   作成日時 : 2016/02/02 03:37   >>

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大阪富田林市の閑静な住宅地の民家の内部で、大麻草約500株が栽培されていました。
栽培が発覚したのは、昨年12月のこと。民家の換気ダクトから出る水蒸気を見て、火災と勘違いして通報したことから、家屋内で栽培されていた大量の大麻草が発見されたということです。
この件では、幸いなことに火災は起きていませんでしたが、閉めきった室内で、高熱を発する照明器具などを大量に使う大麻栽培は、常に火災の危険と隣り合わせです。

<ニュースから>*****
●大麻工場:火事と間違え発覚、植物500株押収 大阪
大阪府富田林市の住宅街の民家で昨年12月、府警が大麻草とみられる植物約500株を押収したことが捜査関係者への取材で分かった。ダクトから出る大量の水蒸気を見た近所の人が火事と勘違いして119番通報し、発覚した。
・・・捜査関係者によると、この民家に出入りした大阪府八尾市のベトナム国籍の男を別の大麻取締法違反事件で逮捕している。府警は他に複数の人物が民家での大麻の密造などに関わったとみている。
毎日新聞 2月1日(月)8時0分配信
*****

大麻草は1年生の植物で、屋外で栽培する場合には、初夏に植え付けて秋には刈り取ります。室内栽培では、加温して成長を早め、また人口照明で光をあてる時間を調整することによって栽培サイクルを短縮し、年間3〜4回の収穫が可能になります。
こうした栽培方法は、蘭などの花やイチゴなどの果物ではよく行われていることですが、人目を避けて大麻を大量栽培する人たちは、普通の民家やマンションの一室で、同じことをやろうとするのですから、いろんなところにムリが出てきます。

手狭な住宅内で、高出力の照明器具を多数使い、冬場はさらにヒーターなどで加温するため、室内はかなりの高温になります。しかも、大量の大麻草を育てているのですから、高温多湿の状態です。室内の空気を循環させるために、扇風機を使い、換気ダクトを使って強制排気し続けることになります。
人工照明で日照時間を調整するために、陽光を遮断しなければならないので、窓は完全にふさがれていて、外の光は入りません。

こんな家では、とても、人が生活する場には向きません。植物の世話をするために、人が出入りするにしても、たいていは、人目を避けて夜間にひっそりと出入りして、日中はほとんど無人です。

注意深く観察すれば、こんな家の様子はいかにも異様です。
いつもカーテンがひかれ、人気がないのに、家全体が不思議なほど温かく、エアコンや換気扇はまわりっぱなし。外気が冷え込む日には、湿気を帯びた室内の空気がモクモクと白い蒸気になって換気口から出て来ることもあるでしょう。大麻草特有の臭気が原因で、栽培が発覚した例もあります。
画像

↑大麻栽培ハウスの火災を報じる英国BBCの記事

ときには、異様さだけでは済まず、火災や水漏れといった本物の災難が発生します。
最も多いのが火災で、加熱した照明器具に燃えやすいものが触れて発火したり、素人工事の電気配線や、つけっぱなしの電気製品から漏電が起きたり・・・。
火災現場に急行した消防隊によって、大麻栽培が発覚したというケースも、実に多いのです。

上の写真は、1月20日付のBBCニュースの画面で、リバプールで発生した住宅火災で、駆け付けた消防隊が、約350本の大麻草を発見したと報じています。住宅の3部屋が栽培に使われ、大麻と栽培装置が部屋いっぱいになっていました。暖房と照明器具の配線に問題があって火災を招いたのではないかと、警察はみているそうです。
BBC/ Cannabis farm found in fire-destroyed Liverpool house (20 January 2016)
http://www.bbc.com/news/uk-england-merseyside-35362387

同じころ米コロラド州でも、火災で焼失した住宅から大量の大麻草が見つかりました。当局の調査によると、現在の住人がこの家を借りてから、電気料金が20倍以上に跳ね上がったといいます。州政府の監督下で大麻の栽培や販売が許容されているコロラド州では、念のため、この住人が栽培の免許を持っているかどうかも含めて、事実関係を調査しているといいます。
CBS Denver/ Sources: Home Destroyed By Fire Was Marijuana Grow House (January 21, 2016)
http://denver.cbslocal.com/2016/01/21/sources-home-destroyed-by-fire-was-marijuana-grow-house/

冬場は、加温のためにヒーターなどを使うことも多い大麻栽培、火災の危険性が一層高まるシーズン、私たちの周りで、こんな災難が起きないことを祈ります。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時

欧州都市部には、大麻栽培器具を扱う専門店が、堂々と店舗を構えております。

店舗内には数々の、室内栽培用電気機器が並んでます。

これら電気機器製品の多くは、欧州安全基準に該当する『EC』マークが付与されておりません。

多くは他地域から輸入された、規格外の粗悪な電気製品だと思われます。

生産国が不明な規格外電気機器を使うと、電圧やコンセント形状が僅かに違ったりして、長時間連続で使用する行為は、極めて危険だと思います。
欧州都市部での状況を考察すると、大きなリスクが伴う宅内大麻栽培は、まだ市民権が得られていないのではと想像します。

一般市民は駅前通りの生花店で売られる、苗が入った黒いビニール鉢での、屋外栽培が主流なのでしょう。
神流美 王井門
2016/02/02 21:22

誤『EC』→ 正『CE』へ訂正します。


神流美 王井門
2016/02/02 21:47
失礼ながら、神流美さんの情報って間違っているものが多いです。まずCEマークはついています。
室内栽培というのは、大麻を育てるためだけの栽培方法ではありません。日本にも海外にも、作物を育てる室内栽培は行われています。そういった室内栽培システムを、大麻栽培家が流用しているに過ぎません。
あと屋外栽培も主流ではありません。夏場だけ大麻の季節であとは輸入もの、なんてことはありません。室内栽培が主流です。
日鷲
2016/02/03 19:06

日鷲さん、ご指摘ありがとうございます。
店舗に並んだ照明機器の多くは、家電品販売店では見掛けない、ハイワッテージ製品が多いです。

デモ点灯した照明機器を間近で見たら、電球付近が結構熱く、室内で連続使用するのは大丈夫なのかと気になりました。

国内の野菜工場等でよく使用される、LED電球製品が少なかったです。

神流美 王井門
2016/02/05 19:54

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