弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 危険ドラッグの検挙者が急増|犯罪統計2014年

<<   作成日時 : 2015/02/08 16:11   >>

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警察庁の犯罪統計の12月分の集計が終わって、2014年の数字が発表されました。
これは、警察庁が犯罪統計資料として主要な罪名別の検挙・送致数を毎月発表しているもので、警察庁のサイトで読むことができます(下記参照)。先日、2014年12月分の数字が追加されて、1年分のデータが出揃いました。
詳しくは、危険ドラッグの検挙状況が近く発表され、その後「平成26年の薬物・銃器情勢」が発表されることでしょうが、とりあえず、犯罪統計の数値から大まかな傾向を把握しておきましょう。

●危険ドラッグの検挙が大幅増加
注目点の第一は、危険ドラッグへの対応です。
2014年4月1日、2013年12月に成立した指定薬物の単純所持や使用等を罰則付で禁止した医薬品医療機器法(旧薬事法)の改正が施行になりました。2014年4月1日から、指定薬物の取締まりが末端のユーザーにも及ぶことになったのです。街頭でのパトロールや交通取締まりで不審な様子が警察官の目に留まったことから、みつかった危険ドラッグを任意提出したという人が相次ぎました。
しかし、危険ドラッグの成分が法で規制されている麻薬や指定薬物に当たるかどうか、その鑑定にはかなりの手間がかかります。警察庁によれば、2014年7月時点で、数千件の危険ドラッグが鑑定待ちの状態になっているとのことでした。増える一方の危険ドラッグ鑑定に追われ、事件捜査が滞留しているのです。危険ドラッグの事件捜査が、2014年中にどこまで進展したのかが気になっていました。

指定薬物の単純所持、使用等は医薬品医療機器法(旧薬事法)違反事件ですが、2014年には、旧薬事法違反での送致人員(刑法犯での検挙人員にあたる)が驚くほど増加しました。
これまで、危険ドラッグに関する薬事法違反は、警察が積極的に摘発に乗り出した2012年は57人、2013年は37人と、ごく限られた数で推移してきました。それが、法改正後は一挙に増えたわけです。
内訳の数字は分かりませんが、増加分の大半が、危険ドラッグに関する違反者の検挙者で占められていると思われます。
画像

↑薬事法違反送致人員
警察庁「犯罪統計資料」のデータに基づき、私がグラフ化したもの
青色で示した指定薬物に係る検挙者数は、「平成26年上半期の危険ドラッグに係る検挙状況について(暫定値)」のものを使いました。

●薬物事犯は下げ止まりか
しばらく減少傾向が続いていた薬物事犯の検挙者に、下げ止まりがみえ始めたのかもしれません。
2014年の検挙状況は、大麻事犯が若干の増加、覚せい剤事犯は前年とほぼ同じ。麻薬及び向精神薬事犯は前年より減少しましたが、2013年の検挙人数が突発的に増えた後の減少です。毒劇法(シンナー)は、相変わらず減り続けています。
具体的な動向については、詳しい資料の発表を待ちたいと思います。
画像

↑薬物事犯検挙人員の推移
警察庁「犯罪統計資料」のデータに基づき、私がグラフ化したもの

なお、参照した「犯罪統計資料」では、薬物事犯については、第8表「特別法犯 主要法令別 装置件数・人員 対前年比較」のなかで
・麻薬等取締法
・あへん法
・大麻取締法
・覚せい剤取締法
・薬事法
といった薬物管理法令違反として警察の捜査が行われた事件の送致件数・送致人員(刑法犯の場合の「検挙件数・検挙人員」にあたる)として発表されています。

[出典]
警察庁の犯罪統計
犯罪統計資料(平成26年1〜12月分【確定値】)
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji35/hanzai2014.htm

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内 容 ニックネーム/日時
最近、繁華街での薬物売買に関し、売人数か明らかに増加傾向にあると肌で感じます。
特に歌舞伎町、百人町、道玄坂、池袋西口、国分町、木屋町、片町、流川、アメリカ村、戎橋、通天閣、中洲、天文館などの繁華街界隈では、場所と時間帯によっては、一般人より売人らしき人物の数が上回る様子を垣間見れました。

彼等のセールス特徴は、風俗店案内を装い顧客に近づき、あくまでも仲買人に徹し、売人携帯番号をそっと差し出そうとします。

極めて危険な人種が台頭している様に感じます。

街頭には私服警官も巡回されている訳ですから、彼等と顧客との言動をマークする必要があります。

巡回警察官の洞察力、観察力向上と同時に、新たな街頭監視設備の在り方も、あらゆる角度から再検討の余地があるのではと思います。

神流美 王井門
2015/02/11 11:58

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