弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 米、大麻合法化 2014中間選挙

<<   作成日時 : 2014/11/06 19:10   >>

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アメリカの中間選挙では、オバマ大統領の支持率が低下する中で、民主党が歴史的大敗と報じられています。政党の勝ち負けもさることながら、私にとって、今回の中間選挙で気になっていたのは、大麻合法化に関連した住民投票の結果でした。

コロラド州とワシントン州で娯楽用大麻の販売がスタートし、大麻合法化への熱気が高まるなかで、今回の中間選挙では、3州とワシントンDCで、大麻合法化法案などが住民投票にかけられました。

投票の結果、大麻合法化案はすべて可決。ただし、いずれも投票結果は僅差で、今後の動きはまだ流動的です。
アラスカ州とオレゴン州では、娯楽用大麻販売を含む大麻合法化案が可決されました。両州の合法化法案は、先行しているコロラド州、ワシントン州とほぼ同じ内容で、認可された事業者による娯楽用大麻販売制度を含んでいます。これで、全米で4つの州で娯楽用大麻販売が許容されることになりました。
ワシントンDCで可決された合法化案は、個人的利用目的での少量の大麻所持と栽培を合法化するもので、大麻販売は含まれていません。

いっぽう、フロリダ州では医療用大麻法案(州憲法改正案)が投票にかけられましたが、賛成票が、州憲法の改正に必要な60%に満たなかったため、否決となりました。

次の2016年選挙では、カリフォルニア州など8州で大麻合法化案が住民投票にかけられる見込みで、それまでの2年間、米国では大麻規制をめぐる議論にますます拍車がかかりそうです。

<2014年中間選挙における大麻関連住民投票の結果>
@アラスカ州、大麻合法化案 
■住民投票案2号
「大麻の生産、販売及び使用に対し課税し規制する法律」
Ballot Measure No. 2 - 13PSUM
An Act to Tax and Regulate the Production, Sale, and Use of Marijuana.
■法案の概要
・21歳以上の成人の大麻使用を合法とする
・州の認可を受けた事業者は、規定に従って、大麻や大麻製品を生産、販売等することができる
・州政府は大麻の栽培、販売等に対して課税する
・現行の医療用大麻制度は存続する
■法案http://www.elections.alaska.gov/doc/bml/BM2-13PSUM-ballot-language.pdf
■投票結果
投票案を可決
・賛成・・・・52.15%
・反対・・・・47.85%

Aオレゴン州、大麻合法化案
■住民投票案91
「成人に対して大麻の所持、加工、販売を許容すること、州の免許の対象とすること、規制すること、課税すること」
Ballot Measure 91: Allows possession, manufacture, sale of marijuana by/to adults, subject to state licensing, regulation, taxation
■法案の概要
・21歳以上の成人の大麻使用を合法とする
・州の認可を受けた事業者は、規定に従って、大麻や大麻製品を生産、販売等することができる
・州政府は大麻の栽培、販売等に対して課税する
・現行の医療用大麻制度は存続する
■法案http://voteyeson91.com/wp-content/uploads/2014/06/053text.pdf
■投票結果
投票案を可決
・賛成・・・・55.31%
・反対・・・・44.69%

Bコロンビア特別区(ワシントンDC)、大麻合法化案
■住民投票案71
「個人利用のための最少量の大麻所持の合法化案」
Legalization of Possession of Minimal Amounts of Marijuana for Personal Use Act of 2014
■案の要点
21歳以上の成人の以下の行為を合法とする
・個人的利用目的での2オンス以下の大麻の所持
・個人の住居で、6本以下(成熟し花穂を付けたものは3本以下)の大麻草を栽培すること
・21歳以上の成人に対して1オンスまでの大麻を無償で譲渡すること
・大麻の使用、栽培、加工のための薬物関連用品の使用と販売
投票案https://www.dcboee.org/pdf_files/pn_1368.pdf
■投票結果
投票案を可決
・賛成・・・・64.61%
・反対・・・・28.44%

Cフロリダ州、医療用大麻に関する州憲法改正案
■住民投票案
「特定の医療条件のための大麻使用」
Use of Marijuana for Certain Medical Conditions
■案の概要
・州の認可を受けた医師によって、衰弱性の疾病と診断された人の大麻使用を認める
・介護者が患者の大麻使用を介助することを認める
・州保健省は、医療用大麻の生産・分配を行うセンターを登録・管理し、また患者と介護者に認定証を発行する
投票案http://election.dos.state.fl.us/initiatives/fulltext/pdf/50438-2.pdf
■投票結果
賛成票が規定の60%に満たないため投票案を否決
・反対・・・・42.43%
・賛成・・・・57.57%

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今月(12月)の18日、大麻を合法化したコロラド州に隣接するオクラホマ州とネブラスカ州が、コロラド州を訴えたそうですね。オクラホマ州もネブラスカ州も大麻を規制(非合法)していますから、問題が起きるのは当然だったようです。

この問題を解決するために、合衆国レベルで大麻を合法にするか非合法にするかが行政に迫られます。米国民の50%以上が、大麻を合法化することに賛成しています。そして次の2年後には大統領選挙もあります。米大統領選では、必ずと言っていいほど大麻の事を問われます。

大麻の事を合法するか否か、ということを次の大統領候補が問われたら、候補者は50%以上の民意を無視することは出来ないのではないか。つまり、共和党候補者だろうと民主党候補者だろうと、「私は大麻を合法化する」と言わざるを得ないのではないだろうか。

これは憶測の域を出るものではないが、もしこういう安易な、あるいは単純な流れが実現したら、アメリカは2年後に大麻を合法化する、という結論になる。非常にダイナミックな話だが、そうなったら日本はどうなるだろうか。
日鷲
2014/12/29 22:21

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