弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 仙台市内で大型大麻栽培施設を摘発、全国へ発送か

<<   作成日時 : 2013/10/30 17:02   >>

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仙台市内の建設会社の建物内部で栽培されていたのは160本の大麻草。建設会社の社長などが逮捕されました。

<ニュースから>*****
大麻「工場」を摘発=宅配便で発送、4人逮捕―警視庁
仙台市で大麻を大量に栽培し、宅配便を使って譲り渡したとして、警視庁組織犯罪対策5課などは29日までに、大麻取締法違反(営利目的譲渡)容疑で、建設会社社長E容疑者(48)=群馬県太田市大原町=や無職S容疑者(66)=仙台市宮城野区福室=ら男4人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
同課は「工場」となっていた仙台市内の建物から大麻草160鉢、乾燥大麻1キロや栽培器具などを押収。E容疑者らが大量に大麻を栽培し全国に発送していたとみて、発送先などの捜査を進める。これまでに約1500万円の売り上げがあるという。 
時事通信 10月29日(火)12時17分配信
*****
産経新聞は、この施設内では乾燥大麻を毎月1キロ生産し、100グラム当たり15万円で関東や東北などの業者に卸し、1500万円以上を売り上げていたとみられる、と報じています。卸売先からさらに密売ルートをさぐる地道な捜査が、しばらくは続くことになるでしょう。

●大型の栽培施設摘発が続いている
多数の人工照明装置や大型の送風・換気装置、電動式の給水設備などを備えた建物内で、大量に大麻草を栽培していたという事件が、目につきます。今年に入ってから報道されたものに限っても、以下のようなケースがありました。
・営利目的で大麻草330本を栽培・・・2013年5月・神奈川県
・営利目的で大麻草214本を栽培・・・2013年4月・群馬県
・マンションで大麻草111株栽培・・・2013年2月・大阪府
画像

↑大麻草の室内栽培の例(写真は米DEA)

営利目的で行う大麻栽培は、どんどん大型化し、「産業規模」とでも呼びたいものが生まれています。大麻栽培用に住宅や倉庫などを賃借し、大掛かりな装置を備えつけ、電力を大量に使い、プロ仕様の化学肥料や農業用資材を用い・・・、これだけの資源や労力を注いで大麻草の栽培をする例が次々に摘発されているところをみると、日本の大麻乱用市場は、水面下で相当な広がりをみせているのでしょうか。

警察庁の統計によると、大麻栽培事犯の摘発件数は減少気味ですが、でも、押収された大麻草の本数は減っていません。つまり、1件当たりの押収本数が増えていることになります。
・大麻栽培事犯の検挙件数(数字は下記参照より)
2008年(374件)、2009年(312件)、2010年(172件)、2011年(143件)、2012年(111件)
・大麻草の押収
2008年(30,907本)、2009年(10,419本)、2010年(5,696本)、2011年(5,323本)、2012年(6,680本)

ちなみに、大麻栽培事犯では、生育中の状態で押収された大麻草は、本数で記録されています。しかし、植木鉢などに植え付けた状態の大麻草をそのまま証拠品として保管することはできないので、実際の事件処理では、押収した状態の大麻草を記録した後、これを切り分けて(手続的には「証拠分割」といいます)乾燥させ、葉や花穂部分と、茎などの部分に分けて保管されることになります。
そういえば、まだ大麻栽培事案が珍しかったころのある事件では、栽培地から抜き取った大麻草をそのまま乾燥したものが証拠品として公判に持ち込まれ、法廷に大麻草があふれたこともありました。

[参照]
警察庁の薬物犯罪の統計資料
警察庁「平成24年中の薬物・銃器情勢」
http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/yakubutujyuki/yakujyuu/yakujyuu1/h24_yakujyuu_jousei.pdf

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