弁護士小森榮の薬物問題ノート

アクセスカウンタ

zoom RSS またベトナム人グループ|大麻栽培摘発

<<   作成日時 : 2013/04/03 23:38   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

またもやベトナム人による大麻栽培事件の摘発です。今のところ、群馬県内の住宅内で栽培していた214本の大麻が押収され、ベトナム人2名が逮捕されたといいます。

<ニュースから>*****
●大麻工場摘発、ベトナム人グループ関与か
群馬・みどり市の一軒家を利用した大麻栽培工場が警察の摘発を受け、大麻草214本が押収された。また、大麻を所持していたとして、ベトナム国籍の男2人が逮捕された。2人とも容疑を否認している。
警察は、ベトナム人グループによる組織的な関与があるとみて捜査している。
日本テレビ系(NNN) 4月3日(水)18時23分配信
*****

この数年来、よく似たケースがいくつも摘発されてきました。さらに、カナダ、米国、英国などからも、ベトナム人グループによる大規模な大麻栽培事件の摘発が、たびたび伝えられています。おそらく、ベトナム人コミュニティの一部に、大麻栽培のネットワークが広がっているのでしょう。

インターネットをちょっと探せば、大麻栽培の情報はいくらでもみつかります。室内栽培するための道具も、ホームセンターで安価に手に入ります。しかも大麻草は、比較的育てやすい植物だそうです。だったら、大麻の栽培なんて、誰にでもできると考える方も多いでしょうが、しかし、売り物になる大麻を確実に収穫し、収益を上げるとなると、実のところ、いろいろな技術や手腕がいるものです。

欧米でこれまで摘発されたケースでは、大麻栽培拠点の運営には、同国人の多様なネットワークが関わっているといわれます。
まず、設備を整えて栽培拠点を立ち上げるために、様々な工事を指揮したり、請け負ったりする人たちがいるといいます。彼らの得意技は、換気装置や窓の遮蔽、給排水の設備、照明、電気配線など。電気メーターを迂回させる不法配線が行われることもあるとか。
栽培拠点で植物の世話をするのは栽培係で、細かな作業を母国語で指示され、教えられたとおりに植物の世話をします。水分や温度の管理、肥料や様々な発育促進剤、害虫対策、収穫した大麻草の乾燥や商品化などにも、細かなノウハウが必要です。
営利目的で大麻栽培拠点を運営するうえで最大のポイントは、乾燥大麻の売り先の確保、価格交渉、そして資金繰りなどでしょうか。これは、首謀者が自ら担う役割です。

1か所の栽培拠点を運営する背後には、同郷人のつきあいや母国語で結びついた、こうしたネットワークが広がっていることでしょう。捜査チームは、これまでの摘発ケースで得た経験や情報も総動員して、その背後関係の解明に取り組んでいくことになると思います。今回の事件を手掛かりに、全体像が明らかになることに期待しています。

ところで、ここ数年、大麻栽培事犯の検挙が低調です。室内での大麻栽培事犯の摘発が続いて世間を驚かせたのは、ほんの数年前のことです。でもその後は、2009年に年間の検挙件数が300件を超えたのをピークに大麻栽培の摘発は減少しており、2012年では111件にとどまりました。
画像

↑大麻栽培事犯の検挙状況
警察庁刑事局組織犯罪対策部薬物銃器対策課編「平成24年中の薬物・銃器情勢(確定値)」
8ページより転載

そもそも、大麻取締法違反での検挙数も減少気味ですが、しかし大麻の流通量がそれほど減少しているとは思えません。薬物密売人が検挙されれば、その手元から、覚せい剤やコカインなどとともに大麻も押収されています。
わが国に流通している大麻の供給源として、国内で栽培される大麻への警戒をゆるめるわけには、いかないのです。

大麻の栽培は、日常的な市民生活の場所にまで忍び寄っています。私たち市民のアンテナもピンと張っておきましょう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
またベトナム人グループ|大麻栽培摘発 弁護士小森榮の薬物問題ノート/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる