弁護士小森榮の薬物問題ノート

アクセスカウンタ

zoom RSS 久しぶりに大麻の種子販売業者の摘発

<<   作成日時 : 2011/06/08 23:44   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

このところ、薬物事件がまた騒がしくなってきたところへ、大麻栽培ほう助で種子の販売業者を逮捕のニュースです。

<ニュースから>
●栽培目的と知りながら大麻の種販売 男逮捕
客が栽培すると知りながら、インターネット上で大麻の種を販売したとして、神奈川県警は8日、東京・福生市に住む無職容疑者(40)を大麻取締法違反(大麻栽培ほう助)の疑いで逮捕した。
県警の調べに対し、容疑者は「販売したことは間違いないが、栽培するかは客の勝手です」と容疑を否認している。県警は、500万円以上の売り上げがあったとみて調べている。
日テレNEWS< 2011年6月8日 21:21 >
http://news24.jp/articles/2011/06/08/07184171.html

●栽培のほう助について、おさらい
大麻種子の販売サイトが話題をさらったのは2008年から2009年ころのこと。若者にとっては、遠い昔の出来事かもしれませんね。そこでおさらい。
大麻取締法は、産業用に使われる大麻の種子や繊維の取扱に支障をきたさないよう、大麻草の成熟した茎と、大麻草の種子を規制対象から除外しています。つまり、大麻取締法で、大麻の種子を所持したり、他人に売ったりすることを直接的に取り締まることはできません。
インターネットなどで販売されている、外国から輸入した高価な大麻の種子は、高濃度のTHCを含有するよう品種改良されたものや、室内栽培用に特化した品種、雌株だけが発芽するよう選別されたものなども含んでおり、栽培向けに特化したものがブランド化して提供されているものです。取扱う種子のメーカーや品種は、インターネットや雑誌などの大麻栽培情報で世界的によく知られたブランドが中心であり、1粒あたり数百円という高価格で、10粒単位のパックで販売されています。

こうした大麻の種子販売の取り締まりに使われる手法のひとつが、「大麻栽培の幇助」というわけで、大麻の種子を提供することによって、大麻の栽培(大麻取締法違反)を手助けした人を栽培犯の従犯として処罰しようとするものです。刑法は、正犯を幇助した者を従犯とするよう規定しています(62条)。
ここで問題になるのが、故意の問題、いいかえれば栽培を手助けする意思があったかどうかという点です。たとえば、刃物で人を傷つけた傷害事件を例に取れば、主犯者に加勢するつもりで刃物を用意した場合は傷害の幇助になりますが、たまたま事件の直前に犯人にナイフを販売した店の店主が、傷害の幇助に問われることは、普通なら、ありません。大麻種子の販売業者は、加勢するつもりで刃物を用意した立場に当るのか、何も知らずにナイフを販売した店主の立場に当るのか、けっこうむずかしいところなのです。

これまでに、大麻種子の販売業者の事件としては、栽培幇助を適用した例や、麻薬特例法の「あおり・そそのかし」を適用した例があります。また、大麻栽培の幇助として、栽培用に使われた民家の賃借契約者を検挙した例や、栽培用に用いた倉庫内に電気設備を設置した関係者を検挙した例もあります。

[サイト内の過去の関連記事]
●大麻の種子と麻薬特例法「あおり、そそのかし」(2011/02/24)
http://33765910.at.webry.info/201102/article_19.html
●種子販売による大麻栽培幇助と大麻種子の無許可輸入(2009/01/30)
http://33765910.at.webry.info/200901/article_27.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
久しぶりに大麻の種子販売業者の摘発 弁護士小森榮の薬物問題ノート/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる