弁護士小森榮の薬物問題ノート

アクセスカウンタ

zoom RSS 薬物に対する見方|学校と薬物乱用事件3

<<   作成日時 : 2010/10/26 00:40   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

前回で取り上げた関西四大学新入生調査について、さらに検討してみたいと思います。前回で触れたように、この調査では、回答者の過半数が「大麻は手に入る」と回答していますが、この数字はきわめて重い意味を持っているのではないかと思うのです。

●薬物に対する否定的な見方
若者と薬物使用の調査として定評のあるモニタリング・ザ・フューチャーMonitoring the Future調査では、薬物使用のトレンドを把握する指標として、@使用実態、A薬物使用の有害認識(Risk)、B薬物使用への拒否意識(Disapproval)、C薬物の入手可能性(Availability)を継続的に測定しています。一般に、リスクの認識は低学年では高く、学齢が進むにつれて低下しています。
前回で取り上げた関西四大学新入生調査でも、この4要素に関する質問が含まれていますが、その結果は次のようなものです。
@使用実態
・大麻使用を直接見たことがある・・・4.7%
・周囲に大麻を所持・使用する人がいる(いた)・・・4.6%
A有害認識
・心や体に害がある・・・・57.8%
B拒否意識
・所持・使用は悪いことだ・・・61.2%
・絶対に使うべきではない・・・90.5%
C入手可能性
・大麻は簡単に手に入る+なんとか手に入る・・・62.9%
画像

↑関西四大学「薬物に関する意識調査」より
グラフは上記調査のデータから私が数字を抽出して作成したものです

使用実態に結びつく数字はそれほど高いものではありませんが、しかし、有害認識や拒否意識が低いこと、入手可能という回答が多いことなど、大麻を受け入れる素地はどんどん拡大しているようです。
ちなみに、モニタリング・ザ・フューチャー2009年調査の第12学年(高校3年生)のデータと比較してみると、わが国の若者の意識が大麻大国アメリカの現状にどんどん近づいていることがおわかりいただけるでしょう。
・ 大麻を日常的に使うことは健康に有害だ・・・52.4%
・ 大麻を日常的に使うのはよくない・・・80.3%
・ 大麻は簡単に手に入る+何とか手に入る・・・81.1%

関西四大学新入生調査では、大学生の間で、大麻に対する否定的な意識が意外に薄れている結果が示されています。では、この数字は特殊なものなのでしょうか。過去の調査と比較してみると、決して特殊でも異例でもなく、これは実にリーズナブルな結果だと思わざるを得ません。
次回は、中高生調査との連続性から、このデータを検討してみます。

[参照]
■関西四大学「薬物に関する意識調査」2010年4月
関西学院大学>関西四大学「薬物に関する意識調査」集計結果報告書について http://www.kwansei.ac.jp/news/2010/attached/0000009418.pdf
■モニタリング・ザ・フューチャー2009年調査
http://monitoringthefuture.org/pubs/monographs/overview2009.pdf

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先生、大麻について色々調べてるのですが、我が国の大麻取締法や情報は中国の愛国教育や民主化規制の様にかんじます。法律は守るべきと思いますが、罪とは何なのか解らなくなります。報道の信用性なども。
平和家
2010/10/26 19:04
報道(マスコミ)は政治家を叩いていますね。
もし中国と同じなら、政権を叩いている新聞雑誌記事やテレビ報道は揉み消されてるはず。
大麻報道は国策ではないのでは?
まなら
2010/10/26 23:14

コメントする help

ニックネーム
本 文
薬物に対する見方|学校と薬物乱用事件3 弁護士小森榮の薬物問題ノート/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる