弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻栽培アセスメント2009|アメリカの公的資料3

<<   作成日時 : 2010/03/08 00:15   >>

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アメリカの国立薬物情報センターと司法省による、アメリカ合衆国内で行われている大麻栽培の現状をまとめた年次報告書『国内における大麻栽培の状況分析2009』を通じて、アメリカでの大麻栽培の状況と、これに対する政府の取り組みをみていきます。
[出典]
Domestic Cannabis Cultivation Assessment 2009
NATIONAL DRUG INTELLIGENCE CENTER / U.S. DEPARTMENT OF JUSTICE
National Drug Intelligence Cente Publication Date: July 2009
http://www.justice.gov/ndic/pubs37/37035/index.htm

●大麻の消費市場に減少の兆しが見えてきた
2008年にはアメリカ全土で800万本もの大麻が摘発され、除去されました。しかし、記録的ともいえるこの実績も、大麻の消費市場にたいしたインパクトをもたらさなかったようだと、本書はいいます。アメリカで消費されている大麻の総量が、いかに膨大なものであるかが、おのずと想像されるでしょう。

では、この膨大な量の大麻を誰が消費しているのでしょうか。
大麻は、規制薬物ではもっとも多く使用されており、アメリカでも、もちろん第1位の薬物です。
けれど、アメリカでは近年、大麻使用に減少傾向が見え始めたことが報告されています。12歳以上の人口全体で見ると、その現象はわずかなものですが、大麻使用の中核年代の10代で、かなりの減少がみられるのです。
画像

↑過去1年以内に大麻を使った人の割合の推移(2003−2007年)
 本書27頁より転載

過去1年以内に大麻を使った人の割合(2007年)
・12歳以上の人口では……10.1%
・12−17歳では………… 12.5%
・18−25歳では………… 27.5%
・26歳以上では………… 6.8%

画像

↑過去1年以内に大麻を使った少年の割合の推移(2003−2007年)
 本書27頁より転載

過去1年以内に大麻を使った少年の割合(2007年)
・第8学年(中2に当たる)………10.3%
・第10学年(高1に当たる)…… 24.65%
・第12学年(高3に当たる)…… 31.7%

これは、モニタリング・ザ・フューチャー調査のデータです。当ブログでも触れたように、2009年調査では、大麻の使用率は再び増加を示していますが、大局的にみれば1980から90年代の状況と比べて大きく改善しています。
若年層で使用者が減少していることは、とても心強い兆候です。大麻使用に減少の兆しが見え始め、他方では国内栽培大麻の除去が進展しているとなると、明るい展望が開けるのでしょうか。
しかし、国境をはさんでメキシコではいま、薬物カルテルが一般市民を巻き込んで死闘を繰り広げ、その影響を受けてカナダ・アメリカ国境地帯での薬物密輸が増加しているといいます。
力で制圧する薬物コントロールには、限界があるように思えてなりません。

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ヨーロッパでは、合法状態のオランダより、規制状態のフランスのほうが使用率は高いそうです。つまり、当たり前のように大麻があると、人はそんなに有り難がって大麻を吸うようにはならない、というものです。
アメリカでも、大麻は以前より多く広がり非犯罪化する州も増えています。その結果がヨーロッパと同じようになったのであり、規制や取り締まりが原因だとはいえません。
むしろ、規制緩和で大麻使用者が減ったと考えるべきでしょう。
日鷲
2010/03/27 15:34

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