弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS NIDAの大麻資料から|大麻を理解する2

<<   作成日時 : 2010/03/14 18:21   >>

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アメリカの国立薬物乱用研究機関The National Institute on Drug Abuse(NIDA)の情報から、インフォファクト「大麻」を私の個人的な翻訳で紹介しています
この資料は、大麻の健康への影響を中心にまとめた一般向けのもので、最新の研究データの公開に沿って頻繁に改定されており、現在公開されているものは2009年6月に改定された版です。できるだけ注意深く、またわかりやすく翻訳するつもりですが、誤りや不完全な箇所も出てくると思います。お気づきの点はどうぞご指摘ください。

大麻がもたらすその他の健康への影響

心臓に及ぼす影響
大麻は、喫煙して間もなく、心拍数を20〜100パーセント増加させ、この作用は少なくとも3時間にわたって続くことがあります。ある研究によれば、大麻使用者は、この薬物を喫煙後の1時間では、心臓マヒのリスクが4.8倍高まると推定されています [7] 。これは、大麻が心拍数の増加とともに、心臓のリズムに影響を及ぼし、動悸や不整脈を引き起こすからだと考えられます。こうしたリスクは、高年齢者や心臓疾患のある人ではさらに高くなります。

肺に及ぼす影響
多数の研究が、大麻の煙には発ガン性物質が含まれ、肺に有害だとしています。実際、大麻の煙には、タバコの煙より、発ガン性炭化水素が50〜70パーセント多く含まれています。大麻ユーザーは、通常、タバコの場合より煙を深く吸い込み、長く息をとめており、これによって、肺はさらに発がん性の煙にさらされます。大麻喫煙者には、肺組織の上皮細胞に不規則な発達がみられ、これがガンにつながることもありえますが[8]、しかし、最近の管理症例研究では、大麻使用と肺ガン、上部呼吸器ガン、あるいは上部消化管ガンとの関係は確認されていません。よって、大麻とガンとの関係は、今のところ根拠付けられていません。
とはいえ、大麻使用者には、タバコ喫煙者と同様に、日常的な咳き込み、痰、急性の胸の不調、肺感染症のリスク増加など、呼吸器の問題が生じることがあります。450人を対象とした調査研究では、大麻を頻繁に喫煙するがタバコは吸わない人は、喫煙しない人と比べて健康上の問題を多く抱え、仕事を休む日が多いことがわかりました[10]。この研究で大麻使用者が具合を悪くしていた日の多くは、呼吸器の不調によるものでした。

日常生活に及ぼす影響
研究によれば、大麻使用には日常生活の問題を引き起こしたり、すでに抱えている問題を悪化させる可能性があることが明らかになっています。ある研究は、重度の大麻乱用者では、この薬物のせいで精神や身体の健康、認識能力、社会生活やキャリア形成など、人生を達成するために重要な手段のいくつかが損なわれたと報告しています[11]。また、欠勤、遅刻、事故、労災保険の請求、退職の増加と労働者の大麻喫煙とを関連付けている研究も、いくつかあります。

[出典]
7 Mittleman MA, Lewis RA, Maclure M, Sherwood JB, Muller JE. Triggering myocardial infarction by marijuana. Circulation 103(23):2805–2809, 2001.

8 Tashkin DP. Smoked marijuana as a cause of lung injury. Monaldi Arch Chest Dis 63(2):92–100, 2005.

9 Hashibe M, Morgenstern H, Cui Y, et al. Marijuana use and the risk of lung and upper aerodigestive tract cancers: Results of a population-based case-control study. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 15(10):1829–1834, 2006.

10 Polen MR, Sidney S, Tekawa IS, Sadler M, Friedman GD. Health care use by frequent marijuana smokers who do not smoke tobacco. West J Med 158(6):596–601, 1993.

11 Gruber AJ, Pope HG, Hudson JI, Yurgelun-Todd D. Attributes of long-term heavy cannabis users: A case control study. Psychological Med 33(8):1415–1422, 2003.

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>大麻は、喫煙して間もなく、心拍数を20〜100パーセント増加させ、この作用は少なくとも3時間にわたって続くことがあります。

大麻を吸わなくてもなります。
たけしの「本当は怖い家庭の医学」で・・・。
病名は? たぶん過呼吸?です。
症状がそっくりです。

心臓麻痺のリスクが4.8倍なんて書かれるとますます
過呼吸はひどくなります。(不安が不安を呼ぶので)

THCの作用からすると過呼吸のトリガーになるのは
納得できます。

過呼吸(心拍数の増加)自体は酸素の過剰消費よって起こるので息を止めるとか袋で息を吸うとかすれば
精神安定剤に頼らなくても止まります。
(知らないと精神安定剤に依存するようになる。)

過呼吸起こした人や不安神経症の人は注意しよう。
大麻はトリガーであって心拍数上げる原因は別に
あるならちゃんと書いて欲しいです。
ノマトリ
2010/03/15 00:05
不安や緊張があると身体のあらゆる機関に影響を与えますよね。
薬物の初心者は、心理的影響を受けやすいものです。
覚せい剤の妄想や幻覚も、心理的影響を無視できません。
社会から悪だと言われてるものを摂取しているわけですから、心理的に良好な訳がありません。
シンジケート
2010/03/15 08:01
心理的影響による過呼吸などというものは、検討に値するものではありません。大麻は、低用量・中用量では交感神経系が優位になって、頻脈、心拍出量増加、血圧増加を起こします。それだけです。
吸引後は確かに心拍数は増大します。従って高血圧などのリスクのベースがある中での吸引はよりリスクを高めます。
最大のリスクはTHCが脳報酬系に及ぼす影響と、大麻自身の吸引のカップリングがもたらすタールの過剰摂取による肺疾患です。そのタールの量はタバコの比ではありません。タバコ状のマリファナをジョイントと呼びますがそれを吸引すると手にはべっとりとタール分が付着します。まだ詳細な研究は結実していませんが、アメリカの政府機関でもNIDAとDEAやその他研究機関の見解は必ずしも一致していません。研究者が対象物質を自己投与してしの個人的感想を得ることもできません。
日本国民の大多数が、麻薬=悪という先入観にとらわれていることが、この国の不幸です。麻薬でもモルヒネ、コデイン、コカインは現役の医療用の薬です。メタンフェタミンですら、未だに薬価に所蔵されています。かつては、薬局店頭で普通に購入できた薬です。やがて覚せい剤渦で禁止されると、いきなり悪魔の薬です。この極端に神経質な国民感情は、ポピュリズムの浸透ととともに、現行医療制度を末期状態に追い詰めています。すでに医師の一部はサボタージュに入り、リスクの大きな高度医療から逃げ始めています。かつてこの国が無謀な戦争に突入したのもむべなるかなと思います。
その国民はかつての戦争責任を天皇と軍部に押しつけて、国民の引き受けるべき責任をネグッって戦後を過ごしています。
frog61
2010/03/18 02:07

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