弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS カリフォルニア州議会で公聴会|アメリカの大麻合法化問題2

<<   作成日時 : 2009/10/31 01:06   >>

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10月27日、大麻に対する課税法案を審議しているカリフォルニア州議会の委員会は、公聴会を開き、この法案の影響についての意見聴取を行いました。
この法案は、サンフランシスコ選出の民主党員アミノ議員によって提出されたもので、大麻に対する規制をアルコールと同様のものとして、21歳以上なら法に触れずに所持し、栽培し、販売できることとして、大麻に課税しようとするものです。カリフォルニア州は現在、医療用大麻の使用を容認していますが、この法案はさらに大麻の容認度を広げるものであり、一般には大麻合法化法案とも呼ばれています。シュワルツェネッガー州知事は、この5月に、彼自身は合法化を支持しないが、この問題を討論することに対してはオープンな立場だと表明していました。

カリフォルニア州での大麻をめぐる最近の動きについては、当ブログ「2009カリフォルニア大麻論争1〜7」としてまとめていますので、ご参照ください。
●オークランドで医療用大麻に課税|2009カリフォルニア大麻論争1
http://33765910.at.webry.info/200907/article_18.html
●大麻は財政危機を救えるか|2009カリフォルニア大麻論争2
http://33765910.at.webry.info/200907/article_20.html
●州法と連邦法のギャップ|2009カリフォルニア大麻論争3
http://33765910.at.webry.info/200907/article_21.html
●医療用大麻とは何か|2009カリフォルニア大麻論争4
http://33765910.at.webry.info/200907/article_23.html
●合衆国政府の見解|2009カリフォルニア大麻論争5
http://33765910.at.webry.info/200907/article_24.html
●オバマ大統領の慎重姿勢|2009カリフォルニア大麻論争6
http://33765910.at.webry.info/200907/article_25.html
●日本の政策との距離|2009カリフォルニア大麻論争7
http://33765910.at.webry.info/200907/article_26.html

公聴会が開かれたことで、同州はもちろん、アメリカ全土で大麻に対する法規制のあり方をめぐって、いよいよ議論は活発化している様子です。
公聴会を取り上げた主要メディアの論調を簡単に見ておきましょう。
ABCニュースは、この法案の成否はいまだ不透明であるとしています。公聴会では、仮にカリフォルニア州が大麻の所持などに対する罰則を廃止すると決定した場合、カリフォルニアの州法には、その妨げとなる規定は存在せず、合衆国憲法にも抵触しないという点が、賛否両派の法律専門家によって確認されたといいます。しかし、明確に大麻の所持などを犯罪と定めている連邦法がある以上、ユーザーはあえて連邦法に違反するリスクを犯すだろうかというのが、懐疑派の考えだとか。
公聴会での意見には、合法化が少年の犯罪を増加させ、若年者を蝕むかどうかという点も含まれていました。記事は、「課税するために大麻を合法化することは、子どもを犠牲にして国庫を満たすことだ。」という、サクラメントのある司教の意見を伝えています。
ABCNEWS>Calif. Lawmaker Holds Hearing on Legalizing
http://abcnews.go.com/Business/WireStory?id=8946410&page=1

地元のカリフォルニア・クロニクル紙から、州法と連邦法の矛盾について、もう少し読んでみます。
記事は、「合衆国憲法には、カリフォルニア州が大麻使用に対する刑罰を廃止することを妨げるものはなく、こうした州法が合衆国最高裁判所によってただちに無効にされることはないと、公聴会で法律専門家が供述した。」と伝えています。さらに、法案賛成派として、Drug Policy Alliance Networkのスタッフ弁護士は「カリフォルニア州が決定すれば、憲法は妨げにならない。」といいます。いっぽう法案反対派として、カリフォルニア州保安官協会の弁護士は、「この評価には同意するが、重大な警告がある」と語っています。州法が刑罰規定を廃止しても、連邦法に影響を及ぼすことはなく、連邦法では、たとえ医療用であっても、大麻の所持、販売、栽培は不法とされているかぎり、カリフォルニアが完全に大麻を合法化することはできないというのです。
SF GATE >State debates legalizing marijuana
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2009/10/28/BAV01ABS1O.DTL

いっぽうニューヨーク・タイムズ紙は、カリフォルニア州で進んでいる署名運動について伝えています。2010年の選挙の際に住民投票を実施することをにらんでの署名運動ですが、ある団体は、9月からですでに30万人の署名を集めているということです。
New York Times >Push to Legalize Marijuana Gains Ground in California
http://www.nytimes.com/2009/10/28/us/28pot.html

さて、法案の審議は始まりましたが、まだまだ成り行きは読めません。引き続き注目していきたいテーマです。

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