弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 日本の政策との距離|2009カリフォルニア大麻論争7

<<   作成日時 : 2009/07/31 00:34   >>

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これまで、6回にわたって、いま、カリフォルニアで起きている医療用大麻をめぐる動きをみてきました。世間では、この動きを「合法化」と呼んでいますが、正しく表現するなら、これは決して「合法化」ではありません。アメリカ合衆国でも、カリフォルニア州でも、大麻は不法薬物として規制されており、今のところ、この前提が崩れることはないからです。とはいえ、世間がこの動きを「合法化」と受け止め、議論しているのは事実です。

私は、わが国に医療用大麻の制度を導入すべきだと考えているわけではありません。むしろ、現状では、わが国がこうした制度を検討する必要はないと考えています。それにもかかわらず、この場で医療用大麻について取り上げるのは、薬物問題を論じる際に、私たちの視野をもっと広げなくてはいけないと、常々痛感しているからです。

日本の若者に、大麻が急速に広まり始めている現在、世論は大麻問題にようやく関心を向け始めています。しかし、せっかちな世論は「もっと厳しい取り締まりを」と叫び、「若者にもっと大麻の危険性を伝えよう」と声をあげるばかりで、いっこうに議論を深めようとはしません。そして、日本のすぐ外側で渦巻いている「大麻合法化議論」など、まるでこの世に存在しないかのように無視しています。
日本の薬物取締りの厳しさ、とくに末端の薬物使用者に対して科される刑の重さは、西欧諸国と比較すれば、信じられないほどの厳格さです。これ以上、重い処罰がほんとうに必要でしょうか。また、日本の世論が伝えている薬物の害に関する情報は、ときに、あいまいでオーバーです。いま必要なのは、若者を洗脳することではなく、かれらの判断能力を高めるための情報ではありませんか。
若者を外部の情報から遠ざけて、刑罰で脅し、薬物の害でおびえさせる・・・、そのような教育が実りをもたらすことはありません。私たちは、鎖国時代に生きているわけではないのです。

いわゆる「大麻合法化議論」は、日本のすぐ外で渦巻いている現実です。そして、若者がもっとも敏感に反応している話題のひとつです。私は、この現実を無視することなく、はっきりと視野に入れておきたいと思っています。若者たち以上にこの話題に取り組んで自分なりに問題を整理し、きちんとした意見をもって話し合える相手でありたい。私はそう願っています。

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