弁護士小森榮の薬物問題ノート

アクセスカウンタ

zoom RSS 大学スポーツと大麻のニュース・続き

<<   作成日時 : 2009/03/24 23:37   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

昨日取り上げた大学陸上部での大麻事件、続報を読んでみて、別な角度から首をひねっています。報道されている情報だけで断定的なことはいえませんが、「捜索を受けたこと」や「疑いがあること」を根拠に、大学は当事者や関係者の処分を決めたのでしょうか。うーん・・・。

<ニュースから>
●大麻陸上部員の日体大、部長・監督・コーチを解任
日体大陸上部の男子学生(今月5日付で退学処分)が大麻取締法違反容疑で捜査を受け、同部の部長、監督、コーチが監督責任を問われて解任されていたことが23日、分かった。
同大広報課によると、指導者3人の解任処分は今月5日付。同課は「捜査中のため」として詳細を明らかにしていないが、合宿所が2日に捜査当局の家宅捜索を受けた。
男子学生は逮捕されてはいないものの、大麻の栽培や使用を疑わせる形跡があったという。
日本陸連は3日に「違法薬物使用を断固として禁止する」との「薬物に関する陸連ポリシー」を掲げたばかりだった。
最終更新:3月23日20時56分
3月23日20時56分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090323-00000988-yom-spo

日本陸連が「陸上競技関係者すべての違法薬物使用を断固として禁止します。」と表明しているように(http://www.rikuren.or.jp/athlete/info/2008/policy.html)、薬物使用はスポーツの精神に反しています。
しかし、だからといって、拙速な処分をすることが容認されるはずはありません。今回の日体大の処分は、十分な調査と審査をしたうえでなされたのか、その点が気になります。

違反者に不利益な処分を科すためには、膨大な手間をかけなければなりません。刑事事件の場合は、少量の大麻や覚せい剤の所持といった比較的単純な事件でさえ、捜査官、鑑定官、検察官、裁判官、そして私たち弁護人等がかなりの時間を振り向けて、ようやく処分を決めることができるわけです。たとえ本人が犯行を認めていても、ツルの一声で決めてしまうことはできません。
社会内での制裁の場合も、退学や解任といった重大な不利益を科すには、相応の手続がなければならないでしょう。薬物問題が世間の話題になっている今だからこそ、処分のありかたについても、検討していただきたいものです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
なぜそんなに大麻を目の敵にするのか?
なんともひどいニュースがあった。日本はいつから法治国家から警察国家に成り下がったのか? ...続きを見る
50万円から小豆御殿 〜商品先物取引ブロ...
2009/04/22 19:35

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
大学スポーツと大麻のニュース・続き 弁護士小森榮の薬物問題ノート/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる