弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS もしかして、うちの子も大麻?|親のための大麻講座5

<<   作成日時 : 2009/02/23 23:21   >>

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Q5
私の息子は大学生ですが、アメリカでは、大麻が医療用に認可されているという話をしています。欧米では大麻の乱用が日本よりはるかに深刻だというのに、それを認可するということが、ほんとうにあるのですか?


A5
大麻の法規制をめぐって、いま、多くの国で議論が続いています。医療用大麻もそうした問題のひとつです。アメリカでは、医療用大麻をめぐって論争と法的な争いが続いていますが、まだ結論は出ていないというのが、正確なところだと思います。


大麻は、古くから治療薬として使われてきました。大麻に限らず、今日では、健康上の害の大きさから規制されている薬物のほとんどが、かつては貴重な薬品だったのです。現在では医薬品として使われなくなったヘロインも、有効な新薬として期待されていた時期がありました。あへんは、江戸時代には貴重な万能薬でした。

大麻には、食欲増進や悪心の緩和、吐き気を抑えるなどの効果があり、HIVやガン患者の治療に活用すべきだという説があります。アメリカでは、いくつかの州で、特定の医療目的での大麻使用を容認する州法が成立し、これを認めない連邦の政策との間で争いや議論が起きるという状態が続いているのです。

アメリカで、最初に医療用大麻が注目されたのは、大麻がスケジュールTに指定されて間もない1970年代のことでした。特定の疾病をもつ患者に対して、医師が大麻を処方することを許容した州法が次々と成立しましたが、これに対して、連邦は規制緩和を認めず、大麻を処方する医師の免許を取り消すなどの対抗策に出たため、多くの州では初期の医療大麻立法は廃止されました。
第2波は1990年代の後半に起きました。住民投票によって、医療用大麻を容認する1996年のカリフォルニア州法及びアリゾナ州法が成立し、2000年までに合計7州で医療用大麻を許容する州法が成立しました。これらの州法では、医療用途で大麻を使用し、処方し、または供給する、患者、医師、および介護人に対して、刑事訴追からの保護を与えています。しかし、依然として連邦は医療用大麻を認めず、州と連邦の法的紛争が続いており、合衆国v.オークランド大麻購買組合(2001)での最高裁決定は、これら州法に規定された医療の必要性による法的保護は、患者に対して大麻を提供する第三者には適用されないとしています。

さて、これはアメリカでの議論です。しかし、インターネットやメディアを介して世界の情報が即時に伝わる現在では、こうした話題の一端は、間違いなく日本の若者にも届いています。そのなかで、あたかも鎖国時代に生きているかのように、世界の情勢を遮断して、若者に固定化した薬物イメージを植え付けることはできないのです。
現実を受け止め、そのうえで、あらためて薬物について問い直し、考えることが、いま私たちに求められていると思います。混乱のなかでもっと悩み、考え、若者に響く答えをみつけていこうではありませんか。

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